
2025年9月4日、インドのニューデリーの市場 REUTERS/Anushree Fadnavis
[ニューデリー 7日 ロイター] – インドは1日から始まった2026/27年度の財政赤字目標達成を脅かす差し迫ったリスクは見当たらない――。イラン情勢がもたらす影響の評価作業をインド政府が続けている中で、2人の政府高官が明らかにした。
2人の話では、政府は幾つかの緊縮措置を検討中だが、道路や鉄道、空港などの整備に向けた投資は積極的に継続する方針。これらの投資は、持続的な経済成長や雇用創出の面で重要と見なしているからだ。
インド政府は2月、今年度の財政赤字の国内総生産(GDP)比は4.3%を目指すと表明した。前年度実績は4.4%。
ただイラン情勢悪化に伴う原油高騰がインド財政の重圧になっている。既に政府は、燃料高がそのまま消費者に波及しないように物品税の負担軽減策を打ち出した。
エコノミストからは、今年度の財政赤字目標は達成できないかもしれないとの声も聞かれる。スタンダード・チャータードは、GDP成長率が0.7-0.9ポイント下振れると予想する。
それでも高官の1人は、予算上の想定はすぐには見直されないと明言。「想定を見直すには現在の状況が少なくとも2-3カ月続く必要がある」と述べた。
一方で高官は、政府が今年度1兆8300億ルピー(196億9000万ドル)の予算を計上していた肥料とガソリンの補助金は、上積みを迫られる公算が大きいとの見方を示した。
物品税軽減策によって歳入減少にも直面する見込みという。
2人目の高官は、追加支出分の一部は補助金対象を絞ることや、各省庁の削減努力で相殺され、公共投資に関しては「依然として政府の最優先事項」になると付け加えた。
今年度の公共投資予算は12兆2200億ルピー(1314億5000万ドル)、GDP比約3.1%と、前年度の10兆9600億ルピーから増額されている。
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