ユーモラスでありながら強烈にシニカルな視点を持つ主人公ガリヴァーの旅は、多義的な視点と尽きることのない好奇心、そこから生まれる想像と創造の広がりによって特徴づけられる。本展では、鎖国期の日本にも訪れるガリヴァーの奇想天外な冒険を軸に、その背後に込められたスウィフトのメッセージを紹介する。近代を歩み始めた人間社会の姿とともに、『ガリヴァー旅行記』の魅力と思想を読み解く構成となっている。
『ガリヴァー旅行記』の魅力は、あらゆるものを多角的に捉えようとする視点にある。現実と空想が交錯する物語の中で、読者は世界の見方そのものを問い直す体験へと導かれる。本展はその背景にある18世紀イギリスの知的好奇心と想像力に焦点を当て、文学作品を通して時代の精神を読み解く試みでもある。

Historical and Geographical Description of Formosa, an Island subject to the Emperor of Japan, George Psalmanazar, 1705
『ガリヴァー旅行記』300年ガリヴァーと奇想天外!ワンダーランド-18世紀イギリスのはじける好奇心








