妻として、母として、ひとりの女性として社会生活を営み、穏やかに微笑んでいる彼女たちの本当の苛立ち、あふれんばかりの悩みとは? 専門家の解説を元に、リアルな事象に切り込んでいく。それが『女たちの事件簿』

こども家庭庁の「ヤングケアラー支援の現況」によると、家族の世話を日常的に担う「ヤングケアラー」に該当する子どもの割合は、小学6年生で6.5%、中学2年生で5.7%にのぼることが明らかになっています。家事や年下のきょうだいの世話を担わされる子どもたちは、本来守られるべき「子どもの時間」を奪われ、精神的にも大きな負担を抱えるケースが少なくありません。

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こうした状況について、危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏は次のように指摘します。

「親が不在の時間に、上の子どもに下の子の面倒を見させることは、子ども自身の発達や精神的健康に深刻な影響を及ぼす可能性があります。『頼りにしている』という言葉で美化されるケースは特に危険で、それはサポートではなく負担の転嫁です。子どもをケアの担い手にすることは、ヤングケアラー問題として社会全体で認識する必要があります」

横溝渚さん(仮名・37歳)は、2歳の娘を育てるワーママです。保育園の入園式で知り合ったのが、4人の子どもを一人で育てるシングルマザーのMさん。そのエネルギッシュな姿に感銘を受け、すぐに打ち解けたといいます。

しかしSNSを交換してから、ある疑問が頭を離れなくなりました。

「週に何度も、朝4時からジムに行く動画が流れるんですよね。その間、子どもたちは誰が見ているんだろうと気になっていましたが、きっと親御さんとかシッターさんがいらっしゃるんだろうなと思っていたんです」

ところが先日、Mさんが話す朝の現状を聞いて言葉を失うこととなります。

ー朝4時なんて、子どもはぐっすり寝てるから置いていっても問題ないよ。

さらに、こう続けたそうです。

ー小5の娘がいるから、安心。長女は子育てパートナーだね、マジで。

「ヤングケアラーそのものだと感じました。実はMさんは旅行にもよく行かれている様子をアップしているんですけれど、その内容も凄まじいもので、思わず絶句してしまいました」

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※本記事で使用している写真はイメージです。 【取材協力】危機管理コンサルタント|平塚俊樹氏 【聞き手・文・編集】山本康裕 PHOTO:Getty Images 【出典】こども家庭庁の「ヤングケアラー支援の現況」

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