エスパルスはこのたび、新たにサステナビリティ活動に特化した年次報告書として『清水エスパルス インパクトレポート2025』を発行いたしました。レポート内にて、「気候変動」における代表的な活動『SDGs環境教育プログラム 雑紙を集めてトイレットペーパーにリサイクル!』について、創出される社会的価値の算定・評価を行うため、KPMGコンサルティング株式会社の支援のもと、SROI(社会的投資収益率)評価を実施しましたのでお知らせします。
SROI調査結果
算定の結果、2025年度の『SDGs環境教育プログラム 雑紙を集めてトイレットペーパーにリサイクル!』による総便益(社会的価値総額)は、2,255万円、SROIは7.71となりました。
これは、100円の投資コストに対し771円分の社会的価値を生み出したことを表しており、環境分野におけるスポーツチームのサステナビリティ活動としては高い水準と考えられます。本プログラムに参加した子どもたちが周囲の人々(保護者など)にもたらす環境意識の向上や環境アクション促進が本活動の価値創出に大きく寄与しており、本活動が地域社会全体に与えるインパクトの大きさが示されています。
今後も、参加人数や回収した雑紙の重量のみならず、本活動が生み出す中長期的な社会的価値の可視化により、活動の質を高め、地域社会の課題解決に貢献してまいります。
SROI(社会的投資収益率)とは
ROIとは、投資したコストや資源に対して、どれだけの社会的価値が創出されたかを示す指標で、分析においては、公的機関が公開している統計データなど様々な係数をかけて算出しています。
ロジックモデル
本算定は、ロジックモデルを用いて事業活動と社会的成果の因果関係を整理し、実施しています。具体的には、実施施策から生じる直接的成果(アウトプット)および中長期的に社会に与える変化(アウトカム)を段階的に定義し、本活動がどのような価値の連鎖を通じて最終的な目標の達成につながるかを明確にしています。
スポーツ分野で注目されるSROIの価値
近年、地域社会への貢献や人々の健康増進、教育的効果といった「社会的価値」を可視化する重要性が高まっており、その評価手法としてSROI(Social Return on Investment:社会的投資収益率)への関心が急速に高まっています。特にスポーツ分野においては、試合やイベントを通じた経済波及効果にとどまらず、コミュニティの形成やウェルビーイングの向上など、多面的な価値を創出している点が注目されています。
こうした背景から、先進的なスポーツチームでは、これらの広範な価値を可視化し、ステークホルダーとの共通理解を醸成する有効な手段として、SROIの導入が進んでいます。
今後、スポーツとSROIの関係性はさらに強まり、行政機関や企業をはじめとするスポーツ関連組織において、意思決定や投資判断を支える重要な指標としての役割を担っていくことが期待されています。
SDGs環境教育プログラム 雑紙を集めてトイレットペーパーにリサイクル!
主催/協力
株式会社エスパルス、コアレックス信栄株式会社
対象
SDF 5拠点(駿東・富士・清水・静岡・藤枝の各施設)の利用者
実施内容
【年間プログラム】SDF にてサッカースクール生が家庭で集めた雑紙を回収し、トイレットペーパーへリサイクル。トイレットペーパーは、サッカースクール生に還元されるとともに、地域の公共施設に寄付。
【短期集中プログラム】地域交流サッカー大会、およびコアレックス工場見学の実施。2025シーズンは約35.5トンの雑紙を回収し、約27.7トンのCO2排出量を削減した。(コアレックス信栄提供値により算出、紙パックを基に試算)
また、本取り組みはパートナー企業にも輪が広がり、地域の皆様に環境問題に関心を持っていただく機会を創出しています。
