物価の高いシンガポールに駐在中のファミリーは、「物価が高すぎて食費が大変なことに…!?」とお悩み中。ファイナンシャルプランナーの西原憲一さんが、家計の見直しをアドバイスします。子育て情報誌「AERA with Kids 2025年冬号」(朝日新聞出版)から紹介します。
【表】シンガポール駐在ファミリーの家計簿と家計診断結果はこちら(全2枚)
海外の物価高でも食費20万円は多い
夫の海外赴任に伴い、昨年からシンガポールで暮らしているSさん一家。赴任期間は5年の予定です。日本では共働きでしたが、今はビザの関係で働けないので、夫の収入のみでやりくりすることに不安を感じています。
「外食が多く、料理をあまり作らない生活が身についてしまっているので、食費の切り詰め方がわからなくて……」とSさん。
西原さんは、「支出の中で、食費だけ月20万円と突出しています。物価が高いことを考慮しても、見直す必要があります」とアドバイスします。
食費が高い理由は、つい、日本食レストランに行ってしまうことや、自炊に使う日本の調味料の価格が高いことなど。
シンガポールは、安く食事ができるホーカー(屋台)文化がありますが、油っぽい料理が多く、毎日子どもたちに食べさせる食事には向いていません。日本のような便利な冷凍食品はなく、あったとしてもとても高いという状況があるようです。
西原さんは、「食費の目標額を12万~15万円に設定し、週単位で予算を立てて、外食費と食材費に分けて集計し、外食を減らすことから始めてみること」を提案。さらにYouTubeなどで節約レシピを学ぶこともすすめました。
Sさんは、「自炊をする努力をすれば、15万円くらいには抑えられると思います」と、前向きな姿勢を見せてくれました。
子どもの教育費はしっかりためられている
Sさんは、「教育費も気になっています。シンガポールでは習い事にも日本の2倍くらいかかるので……」と話します。夫が加入しているドル建ての死亡保険は貯蓄型で、満期には子ども1人2千万円ずつになるもの。これは、子どもたちの大学進学に使う予定です。さらにSさんは、自分の貯蓄からNISAとiDecoに毎月5万円ずつ投資をしていて、これも教育費用と考えています。

