授乳室 木の香りで癒やし 小田原産建材使用 市内施設に設置 施錠式、利用する親子に安心を

木製の個室・ボックス型ベビーケアルーム=小田原市で

 授乳やおむつ替え、寝かしつけが可能な木製の個室・ボックス型ベビーケアルームが、神奈川県小田原市のマロニエ子育て支援センターに設置された。地元のヒノキやスギを使い、施錠すると室内にヒノキがほのかに香る。センター室外にある既存のケアルームは殺風景なコンクリートの壁だが「授乳室に木のぬくもりを」と導入した。(西岡聖雄)

 新設されるのは、「Trim(トリム)」(横浜市)が2017年から全国で900台販売し、公共施設や鉄道駅、商業施設などで利用されているボックス型のケアルーム「mamaro(ママロ)」。

 本来スチール製だが、同社がより癒やされる空間を作りたいと木製を企画し、小田原市の木工業者「ラ・ルース」に製造を委託して完成した。木の手触りが魅力という。販売価格は300万円だが、ラ・ルースが小田原市に無償貸与して利用してもらう。

 マロニエの支援センターを利用する親子は、1日平均30組70人。子どもの7割は0〜1歳児という。室内にもカーテンで仕切る簡易なケアスペースはあるものの、カーテンを突然開けられるなどプライバシー面で不安な声もあった。

 24日の設置当日にボックス型を体験した近くのデザイン業吉野結さん(32)は「2歳長女と0歳次女がおり、カーテン式だと長女が外へ出て迷子になるのが心配だった。施錠でき、親子3人で安心して使える」と話した。

 ボックス型は畳1畳分のスペースで高さ2メートル。マロニエでは室内に固定するが、持ち運び可能でイベント会場などに臨時で設営できる。トリムの斎藤真一朗役員(46)は「授乳室不足で外出を控えがちな母子らも安心して移動できる場を増やしたい」と意欲。間伐材を活用する木製だと、国から自治体に配分される森林環境譲与税の使途にもなると自治体向けの需要に期待している。

Write A Comment