妻として、母として、ひとりの女性として社会生活を営み、穏やかに微笑んでいる彼女たちの本当の苛立ち、あふれんばかりの悩みとは? 専門家の解説を元に、リアルな事象に切り込んでいく。それが『女たちの事件簿』

財務省が発行する広報誌『ファイナンス』(2025年11月号)によると、近年の「推し活」は若年層を中心に急成長する消費形態として注目されています。しかしその広がりは若者にとどまらず、40代女性の26.0%、50代女性の14%が何らかの推し活を行っているというデータもあり、いまや幅広い世代に浸透した経済活動であることが示されています。

危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏はこう話します。

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「長年、家族を優先してきた世代が、自分自身のために時間とお金を使うことは健全な変化です。ただ、その変化が夫婦間の長年の溝を可視化させてしまうケースがあります。特に熟年夫婦の場合、一方の解放が、もう一方の旧来の価値観と衝突したとき、これまで蓋をしてきた問題が突然噴き出すことがあるのです」

宮本裕子さん(仮名・21歳)は、都内で両親と暮らす大学生です。ある夜、帰宅した裕子さんが目にしたのは、両親の激しい口論でした。

母親は50代前半。3年ほど前から韓国のアイドルグループに傾倒し、昨年は1年で4回も渡韓していました。父親はその熱量に不満を抱えつつも、これまで家事育児を妻に任せきりにしてきたせいか、強く言い出せずにいるようだったといいます。

しかし、ある夜、父が大爆発。

ー毎月いくら使ってんだよ!

ー私の勝手じゃない。

ーあなただってキャバクラ通って散財してるの知ってるんだから!

ー俺のは仕事で、お前の遊びとは違う!

「さらに口論の内容は、二人の性生活に関する話にまで及びました。両親は私が聞いているとは思わなかったのでしょう。さらに続く赤裸々すぎる内容に吐き気がしましたし、とにかく気まずくて……」

ー50代で月2は少なすぎる…。

「父が母の推し活に待ったをかけた理由が夜の事情だったとは…。ここからさらに聞きたくなかった両親の関係が明らかになって…」

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※本記事で使用している写真はイメージです。 【取材協力】危機管理コンサルタント|平塚俊樹氏 【聞き手・文・編集】常田真悠 【出典】財務省|「推し活 ~若年層を中心に急成長する消費形態~」

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