東京都内9エリア(赤坂、銀座、渋谷、新宿、日本橋、羽田、原宿、丸の内、六本木)で、「TOKYO CREATIVE SALON 2026」が3月13日から開催されます。東京の創造力を世界へ発信することを目的に2020年にスタートした本イベントは、桜の季節に、ファッション・デザイン・アート・テクノロジー・クラフトなど、都市の創造性が集結する“東京発のクリエイティブウィーク”です。
本年度は「FUTURE VINTAGE — 過去の記憶を未来へ継ぐ、新たな創造」をテーマに、赤坂、銀座、渋谷、新宿、日本橋、羽田、原宿、丸の内、六本木の9エリアを舞台に「City Wide Program」を実施。街の歴史や文化を読み解きながら、次代へ残る表現を東京から世界へ発信します。2025年実施時の総来場者数は延べ125万人を突破しており、今年はさらにスケールアップしたプログラムに注目です。

TOKYO CREATIVE SALON 2026
会場:東京都内9エリア
(赤坂、銀座、渋谷、新宿、日本橋、羽田、原宿、丸の内、六本木)
会期:2026年3月13日(金)~22日(日)
入場料:無料
詳細は、TOKYO CREATIVE SALON公式サイトまで。
TOKYO CREATIVE SALON(TCS)とは

TOKYO CREATIVE SALON(TCS)は、東京の創造力を世界へ発信することを目的に2020年にスタートした「国内最大級のクリエイティブの祭典」です。桜の季節に、ファッション・デザイン・アート・テクノロジー・クラフトなど、都市の創造性が集結する“東京発のクリエイティブウィーク”として、多様な表現が街に広がります。都市全体を舞台にさまざまなクリエイションを展開してきたTCSは、これまでに多くの来場者を迎え、2025年実施時の総来場者数は延べ125万人を突破するなど、国内外から注目を集めてきました。
2026年のテーマは「FUTURE VINTAGE — 過去の記憶を未来へ継ぐ、新たな創造」。都市に蓄積された文化のレイヤーを読み解き、次代へ残る表現を東京から世界へ発信します。
各エリアの特色と注目コンテンツ
赤坂エリア「歴史を受け継ぎながら、変化し続けるオトナな社交場」

赤坂エリアは、長い歴史と共に受け継がれてきた街の文化と、オトナな社交場としての魅力を併せもつ街です。TCS2026では、こうした赤坂が持つ伝統的な土台を再解釈し、新たなクリエイションによって進化した姿を浮かび上がらせるプログラムを展開します。過去と未来を繋ぐ独自の魅力と、街全体が創造的なエネルギーで満ち溢れる新たな赤坂の側面に触れることができる体験型イベントが予定されています。
その象徴的な企画のひとつが、赤坂サカス広場で3月14日、15日に開催される「JAPAN PODCAST FESTIVAL 2026」です。近年急速に広がるポッドキャスト文化に着目し、ラジオ・テレビ・新聞・プラットフォーマー・個人クリエイターまでが垣根を越えて集結する国内初の大規模イベントで、約30のポッドキャストによる公開収録ステージイベントを中心に、“声”をライブで共有する特別な体験が用意されます。
[JAPAN PODCAST FES 2026]

ポッドキャストの世界が街へと広がる、インタラクティブなイベント。ポッドキャストの人気番組や配信者が集結し、リスナーと想いと熱量を分かち合います。また、ファンにはおなじみの番組ロゴが街のモニュメントになるなど、見て、聞いて楽しめる2日間となりそうです。
開催日:3月14日(土)~3月15日(日)
会 場:赤坂サカス広場(東京港区赤坂5-3)
銀座エリア「伝統を継承し、止まらない進化で明日を創り出す街」

銀座エリアは、長く受け継がれてきた伝統と、進化し続ける創造性が共存する街の魅力に焦点を当てた回遊・体験型プログラムを展開します。伝統的な「銀ぶら」を謎解きで再解釈する「GINZA QUEST 2」や、情報拠点「GINZA KIOSK」でのファッションスナップ体験、「銀座の街の花贈り」での花を通じたソーシャルアクションなど、来街者の感性を刺激する多彩な体験が並びます。
さらに、松屋銀座では広島県福山市のデニムと群馬県桐生市の刺繍を組み合わせたショーウインドウが登場し、日本のものづくりの背景に光を当てます。GINZA SIX地下・観世能楽堂では「春霞 お花見能楽堂」、銀座・和光では「時の芽吹き」が行われ、商業施設や文化拠点の連携によって、春の銀座を歩く楽しさそのものがクリエイティブ体験へと変わっていきます。
[GINZA QUEST2]

スマホとマップを手に銀座の街を巡り、点在する謎解きに挑戦する街歩き企画。大正時代から続く“銀ぶら”の文化を、ゲーム感覚で体験できるのが魅力。謎を解き明かすことで、知られざる銀座の表情に出会えるほか、クリアするとうれしい特典がもらえるかもしれません。
開催日:3月13日(金)~22日(日)11:00~18:00
会 場:GINZA KIOSK(松屋銀座の真裏、あづま通り沿い1階イベントスペース「松屋倶楽部」)(東京都中央区銀座3-7-17)
渋谷エリア「時代の先端を行く、トレンドが行き交う交差点」
渋谷エリアは、100年に一度の大規模再開発により注目を集め、多様な個性や価値観が交錯する街です。13年目・25回の開催を迎える渋谷ファッションウィークと連動し、TCS2026では都市型ファッションイベントを展開します。コミュニティが交ざり合うことを目的としたマーケット企画、アーティストFace Oka氏とのコラボレーションによるシティドレッシング、大型商業施設と共創する特別なショッピング体験、Bunkamura ザ・ミュージアム現展示室での最後の展覧会など、多彩な企画が予定されています。
[THE CULTIVATE MARKET by SFW®]

渋谷ファッションウィーク初となるマーケットを渋谷サクラステージで開催。出店者はデザイナーやインフルエンサーなど多彩な顔ぶれとなっています。単に物の売買にとどまらず、会話と価値観の交流を通じて、人と人がつながるコミュニティ型マーケットを目指す。売上の一部は寄付予定です。
開催日:3月20日(金)11:00~20:00、21日(土)11:00~19:00
会 場:渋谷サクラステージ3F BLOOM GATE ZONE A~C(東京都渋谷区桜丘町1-1ほか)
新宿エリア「FUTURE VINTAGE SO/ME/RU SHINJUKU」
新宿エリアは、多様な価値観が混在する街の魅力を活かし、新宿から未来に繋ぎたいクリエーションを発信します。TCS2026では、染物とヴィンテージにフォーカスしたプログラムを展開。日本を代表するファッションを学ぶ学生たちが、サステナブルかつクリエイティブな未来を創造して作品を制作し、新宿から世界に向けて発信します。
また、新宿髙島屋ではスタイリスト原田学氏が選りすぐったヴィンテージマーケットを開催。新宿の地場産業でもある染物を体験できるワークショップも用意され、都市の消費文化と地域産業が交差する新宿ならではのプログラムになっています。
[SHINJUKU SO/ME/RU RUNWAY]

新宿の地場産業である染色業と学生の創造性をつなぐ企画。国際ファッション専門職大学と東京モード学園の学生が、新宿区内の工房で染色された素材と古着をミックスさせ、「さくら」をテーマに作品を制作。新宿のランウェイで披露します。 ※小雨決行/雨天・荒天中止
開催日:3月14日(土)①13:00~13:30 ②15:00~15:30
会 場:新宿駅東南口周辺特設ステージ
日本橋エリア「Nihonbashi Open Craft」

古くから多様なクラフトの工房やメーカーが集い、人々の生活に呼応しながら更新してきた日本橋では、2026年、改めてクラフトにフォーカスした「Nihonbashi Open Craft」をテーマにコンテンツを展開します。老舗の伝統技術と新しい感性が交差する街を歩きながら、日本のクラフトがどのように受け継がれ、いまの時代へとアップデートされているのかを体感できるのが魅力です。
期間中、日本橋三井タワー1Fアトリウムにはイベントの入口となる拠点会場「OpenCraftPark」が展開。会場内には、テキスタイルデザイナー須藤玲子×デザイナーアドリアン・ガルデールが手掛ける、こいのぼりをテーマにしたインスタレーション「続・日本橋こいのぼりなう!」が登場。今回、2008年米国ワシントンDCで初披露された本インスタレーションに、日本橋界隈の企業とのコラボレーションによる、日本橋ならではのモチーフや素材を使用したこいのぼりを約12点追加し、日本橋に約50点のこいのぼりが泳ぐ姿が披露されます。
また、「Open Craft Branch」では、日本橋エリアに点在するクラフトを各店舗ごとに鑑賞・体験いただけます。手工芸やクラフトを扱う日本橋の店舗・企業と連携し、TCS日本橋のためにオリジナルで開発されたワークショップや、春を感じる桜をテーマにしたワークショップなども実施されます。
[Open Craft Park]

日本橋エリアの拠点となる総合案内所「Open Craft Park」では、テキスタイルデザイナー・須藤玲子さんによるインスタレーションを設置。呉服や和紙、手拭いなど、日本橋のものづくりに携わる企業と協働し、制作したスペシャルなこいのぼり約50匹が空中を彩ります。
開催日:3月13日(金)~29日(日)10:00~18:00
会 場:日本橋三井タワーアトリウム(東京都中央区日本橋室町2-1-1)
羽田エリア「FUTURE BLOOM JAPAN 〜桜とめぐる、日本の美と技〜」
羽田エリアは、日本と世界、伝統と未来、人と人が交差する日本の空の玄関口です。TCS2026では、「FUTURE BLOOM JAPAN 〜桜とめぐる、日本の美と技〜」をテーマに、日本各地で育まれてきた技術や文化を現代の視点で再解釈します。展示や体験を通じて、日本のものづくりの奥行きと創造性を体感できる場を創出し、羽田を起点に新たな旅と創造の物語を世界へと花開かせます。
[FUTURE BLOOM JAPAN ~桜とめぐる、日本の美と技~]

日本を8つのエリアに分け、桜の名所とともに各地で育まれてきた伝統技術と最先端技術を紹介。匠の技とテクノロジーが融合する展示や体験を通じ、つくり手と出会い、日本のものづくりの奥行きを体感できる創造の場を羽田から広げます。
開催日:3月13日(金)~22日(日)10:00~17:00
※ワークショップは土・日・祝のみ
会場:羽田空港第2ターミナル5F「FLIGHT DECK TOKYO」(東京都大田区羽田空港3-4-2)
原宿エリア「ストリートカルチャーが交差するまち、原宿」
原宿エリアは、ストリートカルチャーが交差するこの街全体を舞台に、多彩なコンテンツを展開します。裏原宿では原宿神宮前商店会主催のストリートランウェイ「ウラハラフェス」を開催し、新たなクリエイターとともに裏原ブームの再盛を目指します。さらに、BEAMSプロデュースによるサーキット型音楽フェス「HARAJUKU MUSIC FES」や、Blue Marbleと日建設計PYNTによる「街じゅうが乾杯する日」などの参加型企画を通じて、歩くたびに新たなファッション・カルチャーと出会える原宿らしい体験が生まれます。
[URAHARA Fes.2026 FUTURE VINTAGE]

2022年から継続的に実施されてきた、原宿神宮前商店会によるストリートランウェイ。今回もTCSと連携して、エリア全体の賑わいを創出します。新たなクリエイターを巻き込みながら、かつての裏原ブームをアップデート。新しいURAHARAを提示します。
①ストリートファッションランウェイ
会場:ウラハラキャットストリート
※雨天時MIL GALLERY JINGUMAE(東京都渋谷区神宮前4-25-28 2F)
開催日:3月15日(日)12:00~13:30
②ストリートフリーマーケット
会場:ウラハラキャットストリート※雨天時中止
開催日:3月15日(日)12:00~16:30
③ストリートアートパフォーマンス
会場:MIL GALLERY JINGUMAE(東京都渋谷区神宮前4-25-28 2F)
開催日:3月14日(土)12:00~16:30
丸の内エリア「働く街から生まれる、サステナブルな創造」
丸の内エリアは、東京駅に隣接する東京の玄関口であり、国内外のビジネスパーソンが行き交う都内有数のビジネス街です。「TCS Marunouchi 2026」では、働く人々も気軽に参加できる体験型コンテンツを多数用意。サステナブルな視点を取り入れた「LIVE STOCK MARKET」や「残反バッグSTAMP RALLY」など、新丸ビルをキーステーションとした回遊型イベントを実施します。なお、丸の内エリアの会期は3月18日〜22日です。
[LIVE STOCK MARKET]

ブランドやショップが抱える経年在庫(デッドストック)をスタイリスト・小沢宏さんの視点で「生きた在庫」として再編集・提案。企画に賛同した丸の内エリアのショップが多数参加し、各店がそれぞれのアプローチでデッドストックの新たな魅力を提示します。
開催日:3月18日(水)~22日(日)11:00~19:00
会 場:新丸ビル3階 アトリウム・LSM参加ブランド各店舗(東京都千代田区丸の内1-5-1 他各店舗)
六本木エリア「様々な才能が集い、交差する街」
六本木エリアは、さまざまな分野のクリエイターが集い、表現が交差する街です。個性あふれる美術館やデザイン施設、ギャラリーが連なり、東京のカルチャーシーンを牽引するとともに、先端ファッションのショーケースとしても注目を集めています。TCS2026では、約100本の桜が彩る街並みを背景に、色彩豊かな大型アート作品が自然と都市空間と響き合うプログラムを展開します。
[六本木未来会議 アイデア実現プロジェクト#22 feat. TOMO KOIZUMI]

WEBマガジン『六本木未来会議』発の「アイデア実現プロジェクト」として、クリエイターの構想を街で具現化。今回はドレスデザイナー/美術作家・小泉智貴が発案した、ファッションとアートを横断するインスタレーションが東京ミッドタウンに登場します。多彩なカラーパレットは、TOMO KOIZUMIの「多様性を称える美学」を視覚化したもの。春の訪れとともに立ち現れるこの不思議な景色は、見る人の心をそっとほどき、穏やかで幸福感に満ちたひとときへと誘います。※強風時は中止となる場合があります。
開催日:3月13日(金)~31日(火)11:00~23:00
会 場:東京ミッドタウン ミッドタウン・ガーデン(東京都港区赤坂9-7-2)
FUTURE VINTAGEを体現する2つの公式イベント
今年のTCSでは新たな取り組みとして、FUTURE VINTAGEのテーマを軸にした2つの公式イベントを開催し、開幕を盛り上げます。
Tokyo Vintage Fashion Week

今年のTCSでは新たな取り組みとして、FUTURE VINTAGEのテーマを軸にした2つの公式イベントを開催し、開幕を盛り上げます。そのひとつが「Tokyo Vintage Fashion Week」です。世界初の古着ファッションウィークとして、新宿住友ビル三角広場を会場に、古着マーケット、ファッションショーなど、ヴィンテージファッションの魅力を「見る・買う・体験する」ことができる祭典を実施します。
会場には、レギュラーヴィンテージからプレミアムヴィンテージまで、国内外有数の古着店約100ブースが集結。さらに、古着に宿る“時代背景”や“ストーリー”をスタイルとして表現するファッションショーを2日間にわたって開催します。別リリースでは、この催しが、過去に生まれ二次流通の中で価値を保ち続けてきた服と、これから未来の価値を持ち得る服とを「ファッションウィーク」という枠組みの中で再定義する試みとして位置づけられており、古着を単なる消費の対象ではなく、「次に流行するスタイル」として提示する構想が打ち出されています。
開催日:3/13:13:00〜19:00、3/14:10:00〜19:00、3/15:10:00〜17:00
会 場:新宿住友ビル三角広場(東京都新宿区西新宿2-6-1 新宿住友ビル)
イベント公式HP:https://tokyovintagefashionweek.com/
Tokyo Trace

もうひとつの公式イベントが「Tokyo Trace」です。一組のファッションデザイナーに焦点を当て、その人物が東京とどのように関わり、影響を受けながら創作を続けてきたのかを、作品や資料を通して紐解く展示シリーズです。記念すべき初回には、2005年に野口真彩子と佐々木拓真によって設立された「Nomarhythm Textile」を迎えます。
ハンドドローイングを活かした個性的なテキスタイルと、日本および海外で出会った伝統技術に新たな視点を加えたコンテンポラリーなコレクションで知られる同ブランドについて、コレクションアーカイブやコラボレーション作品を通して、そのクリエーションと制作の軌跡をたどることができます。フォトグラファー川内倫子氏がディレクションした短編映画「HARMONY」をはじめ、様々なコラボレーターとの映像作品も放映される3日間限定の展示です。
開催日:3/13:13:00〜19:00、3/14:10:00〜19:00、3/15:10:00〜17:00
会 場:新宿住友ビル三角広場(東京都新宿区西新宿2-6-1 新宿住友ビル)
東京の街全体が一つの大きな展示空間となる「TOKYO CREATIVE SALON 2026」では、春の東京を巡りながら、ファッションからデザイン、アート、クラフトまで、さまざまなクリエイティブ領域を横断する多彩なプログラムが楽しめます。銀座では街歩きの体験が、赤坂では“声”の文化が、日本橋では手仕事の現場が、新宿ではヴィンテージと染色が、それぞれの土地の記憶と結びつきながら展開されます。どのエリアのイベントもすべて入場無料。ぜひ複数のエリアを歩き比べながら、自分だけの“FUTURE VINTAGE”を見つけてみてはいかがでしょうか。(美術展ナビ)
