親が口出ししなくても、子ども自らやりたくなるしかけをつくる「戦略的ほったらかし教育」が話題の岩田かおりさん。「忙しい子育て世代こそ、アナログゲームを活用すべき」と話す真意とは? 子育て情報誌「AERA with Kids 2025年冬号」(朝日新聞出版)の巻頭特集「小学生の地頭が育つ知育ゲームBEST100」から、岩田さんのお話を紹介します。
【図】麻雀教室に1年間通った子どもの知能指数、どう変わった?
AI時代の強みになるのは、アナログゲームで育った力
アナログゲームの良さは「地頭がよくなること」と話すのは、自身も3人の子育てにゲームを活用してきた家庭教育コンサルタントの岩田かおりさん。子どもを学び体質に育てるうえで、アナログゲームもそのしかけづくりのひとつだと言います。
「相手の表情を見て空気を感じ取る力を伸ばしたり、一人で手を動かしながら思考をめぐらす基盤を築いたり。その学習体験は、知識を暗記することより人間力や応用力を重視する、AI時代の強みになるはずです」
さらに、「アナログゲームは余裕のある親が楽しむものと思われがちですが、むしろ忙しい親ほど活用すべき」と断言します。
「子どもがハマれば、一人でも夢中になって考え、自然と地頭がよくなりますから。その代わり、わが子がハマる知育ゲームを見つけるまでは、あきらめずに時間をかけてほしいです」
これまで7千人以上の親の相談にのってきた岩田さん。最近の子育てにおいて、親自身が「共感」や「子どもの主体性」という言葉にとらわれすぎて、「自分軸」を見失いがちだと指摘します。
「子どもに『嫌だ』と言われてすぐひっこめてしまうと、子どもはそんなに大したことじゃないと認識します。無理強いする必要はありませんが、親自身が大切だと思うことや、やり続けたいと思うことは、あきらめないことも重要なんです」
とはいえ、遊びも勉強も親がずっとつきそう必要はありません。
「あくまで、子どもが夢中になれるものと出合う『きっかけづくり』が親の役割。ぜひ、アナログゲームを楽しむ環境をつくることにフォーカスしてみてください」
