関西に住んでいる我が家の中学受験が完全に終了し、約1か月が経ちました。先日、待ちに待った通っていた塾主催の合格祝賀会が行われました。長男は、2年前に入塾してからこの祝賀会をひたすら楽しみにしていました。そんな彼にとっての一大イベントが終了。いや~全てのイベントが終わってしまいました。
今回は、ほとぼとりが覚めたからこそ話せる、中学受験、真っただ中のピリピリした中に起こった、ある出来事もお話させてください。
「Y君が落ちたって」
「Y君が落ちたって。統一日の試験。信じられへん。」
関西の受験が始まって3日目の夜。まだ空気の中にピリピリとした緊張が漂い、明日も4日目の受験だぜ!さぁ寝ようか!という時に、長男の口からぽろりとこぼれ落ちたのです。私は一瞬、時間が止まったような気がしました。
Y君は長男からも優秀な成績をいつも取っている友達だと伝えられていました。
そんな彼。確実に受かると言われていた学校に、まさかの不合格。
「確実」という言葉が、どれだけ当てにならないものかを、受験期の私たちは何度も思い知らされてきましたが、それでもやっぱり、その言葉に少し寄りかかっていたのも事実です。
3日目の午後、長男は塾の自習室にこもる予定で家を出ましたが、そこで仲の良いY君と顔を合わせたそうで、泣きはらした目をしていた彼の姿を見たとき、胸の奥がきゅっとなったと言っていました。
Y君は焦りと不安のなか、どうしたらいいのか分からなくなり、塾に泣きながら電話をかけたそうです。
すると塾長は一言。
「後期に向かって対策するから、いいから自習室においで!」
なんてシンプルで、なんて力強い言葉でしょうか。
人生って、意外とこういう一言で立ち直れる瞬間があるのかもしれません。
べそべそしながら勉強を続けるY君の前に、ガラガラ~と戸を開けて入ってきたのが、うちの長男だったというのだから、受験という舞台はなかなかドラマチックです。
発表待ちという、どっちつかずの時間
長男が受験していた学校は、発表日が比較的遅い日程でしたので、3日目の時点では前受以外の結果がまだ分からない、なんとも落ち着かない状態でした。
メンタルが安定しているわけでもなく、かといって崩れているわけでもない、いわば「ソワソワの中間管理職」みたいな立ち位置で、毎日をやり過ごしていたのです。
一方のY君は、第一志望の不合格という現実を受け止めながら、次の試験に向かわなければならない状況で、心の中はきっと嵐のようだったことでしょう。
Y君は長男にこう言ったそうです。
「もしかして、全部終わってから発表がある日程なん?それはとってもよいスケジューリングだよ。第二・第三志望が残ってるのに発表を聞いてしまうのは、本当にきつい。」
うん、きついに決まっています。
(ちなみに長男のスケジューリング、裏で母がExcelを叩きながら必死に組んだことは、ここだけの秘密です。)
とはいえ、2人は軽く雑談をしたあと、夜10時まで自習室で黙々と勉強を続けたそうで、泣いたあとでも、迷ったあとでも、机に向かうという選択をした彼らの背中を、私はちょっと誇らしく思いました。
ドラマはまだまだ続きます
