朝日みつかるナビではこの秋、朝日新聞社と共同で、過去2年以内に中学受験を経験した子どもと保護者に「受験に関する満足度」など、本音に迫る実態調査(回答数346)を実施しました。

小6「スマホを持っていない」が62%

その結果、子どもに対して小6時のスマホの利用時間を聞いた項目で「持っていない」を選択した子は62%を占めました。NTTドコモの社会科学系の研究所「モバイル社会研究」所の調査(2024年11月実施)によると、小学6年生では、半数以上の児童がスマートフォンを所有している状況となっています。

中学受験生はスマホとどう付き合っていくのがいいのでしょうか。塾で受験生たちを間近に見ている大手進学塾・浜学園の松本茂学園長に「スマホ事情」について聞きました。

塾でスマホは?大手進学塾・浜学園の松本茂学園長に聞いた

「保護者との連絡手段としてスマホを持っている生徒さんはいますが、まあ、塾の中では使いませんね。塾から出て、『今から帰る』との連絡を入れても、いじっていたり、友達同士で見せ合っていたりすると、『しまって帰りー』と声をかけるようにしています。でも、大人だって気づくといじっているのがスマホですから、なかなか難しいと思います」

――今回のアンケートによると、スマホを持っている小6の利用時間で多かったのは「10分~30分未満」。次が「30分~1時間未満」でした。

「受験生ですから、家に帰ったら保護者が管理するというご家庭もあるでしょう。すると、子どもはわざと帰りの時間を遅くします。スマホをいじるために途中で寄り道しているかもしれません。魅惑の道具を与えておきながら、取り扱うなというのは大人のエゴではないでしょうか。うちの塾では新しいテキストをセットで配るとき、輪ゴムでひとまとめにして保管します。でも、実際に生徒さんの手に渡る際には外して配るようにしています。そのまま配って輪ゴムで遊んだり手いじりしたりするのを注意するより、そういう環境にしないことが大事なんです」

「小学生にとってスマホは、外の世界につながる窓口です。家庭やほかの大人たちとの会話が多いと、自然とスマホがほしいとは言わないと思います。とはいえ、反抗期で会話がうまく成立しないこともあるでしょう。そのときは、じっと子どもの話を聞いて、よく出てくる塾の先生の名前を探してみて下さい。親の言うことは聞かなくても、好きな先生の話なら聞くというケースはよくあります。スマホとのつきあい方で悩んでいる方は、一度試していただけたらと思います」

元受験生は、自らスマホ断ちをしている

実際にアンケートの「受験生へのアドバイス」では第一志望校に合格した元受験生から、こんなメッセージが寄せられました。

・「スマホの使用時間は極力短くしてください」
・「スマホ禁止!」
・「スマホは中学生になってからがいいと思う」

受験勉強、みんないつから始めた?

ほかにも、アンケートからは、受験勉強を始めた時期が小6と回答した子の第一志望校合格率、読書量との違いと第一志望校合格率の相関、勉強好き嫌い・取り組み内容と第一志望校合格率の相関、親子の会話時間・内容と第一志望校合格率の相関などなど、興味深いデータが浮かび上がりました。

今後、こちらのテーマについても、朝日みつかるナビ「受験コラム」の中で分析していきます。

朝日みつかるナビ調べ

調査対象:過去2年以内に中学受験を経験した子どもとその保護者
回答者 :朝日学生新聞社メルマガ会員、朝日新聞EduAメルマガ会員
回答数数:346名
調査方法:インターネットアンケート(自由記述あり)
調査地域:全国
調査期間:2025年9月30日~10月27日

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