親が子どもにしてあげられることは…?
「うちの子、賢くなってほしい」「もっと自ら学ぶ子になってほしい」そう願うのが親心ですよね。でも、どうすれば子どもの才能を最大限に引き出せるのか、悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、お受験なしで子どもを選抜しているわけではないのに、毎年卒園児が「平均IQ120」を記録し、高い教育成果を長年にわたり挙げ続けている“東京いずみ幼稚園”の園長・小泉敏男さんの書籍『最高の育て方辞典』(講談社)を一部抜粋してご紹介。
小泉園長が長年の経験から導き出した、子どもの能力を最大限に引き出すための「上手な子育て4つの原則」を、具体的な例を交えながら深掘りしていきます。
「ありのままの自分」ではなく、少し無理をしてでも「いい親」を演じることが、結果的に「本当にいい親」になる道だと説く小泉園長。具体的に、どんなことを心がければ良いのでしょうか? 親が実践すべき4つの原則を、早速見ていきましょう。
上手な子育て「4つの原則」
親は子どもに何をすべきでしょうか。
絵本の読み聞かせ、きちんと食事を与えること、言葉の教育、音楽、運動、躾(しつけ)……人によりいろいろな意見があるでしょうが、私に言わせると最も大事なのは、
10歳までは見栄(みえ)を張って「いい親」を演じること
これに尽きます。
子どもはいつも親を見て、真似しようとしています。親の行動は子どもに影響し、成長を後押しすることもあれば、頭打ちにすることもあります。
だから親は、子どもの前で「ありのまま」でいてはいけません。私自身もそうですが、ありのままの自分だけで子どもに立派な姿を見せられる大人は少ないでしょう。
少し無理してでも「いい親」を演じてみてください。ちょっと背伸びして頑張っているうちに、どんな人も「本当にいい親」になっていきます。
たとえしんどくても、次のような4つの心がけを持って子どもに接してあげましょう。
(1)親が子どもと一緒に楽しむ
こと幼児教育においては、何事も子どもと「一緒に」取り組みましょう。それも、ただ取り組むのではなく、親が率先して「楽しそうに」やって見せることが大事で、子どもにだけやらせるのはNGです。
親がやることには何にでも興味を持ち、自らチャレンジするのが子どもというものです。私は園の保護者に、よく「子どもが興味を持てるよう導きましょう。そこから子どもの学びが始まります」とお伝えしていますが、そんなふうに持っていくコツは実に単純。ここに書いたとおり、親が子どもと一緒になって楽しそうにやって見せるだけでいいのです。
絵本を読む、料理をする、お出かけなど、声と匂いが届くところに親がいて、一緒に楽しみましょう。前の節でも書きましたが、それがいちばん大事です。

なお、子どもに無理強いすることだけは絶対にやめましょう。いったん子どもが始めたことに口出しするのも無用です。
強制や介入は興味を減じるだけで意味がなく、自主性も育ちません。悪くすると子どもが二度とやらない、といったかたちで裏目に出てしまうこともあります。
むしろ親が楽しそうにやっているところを見せて良いお手本になるほうが、逡巡(しゅんじゅん)している子も〈やってみようかな……〉と心が動くものなのです。
(2)親が笑顔で子どもをほめる
親が自分に注目していて、しかも喜んでいるとき、子どもは最高に幸せです。
これは何も知育に限った話ではなく、挨拶(あいさつ)、食事、散歩……など、生活のあらゆる場面で子どもはそう感じています。
お絵描き、縄跳び、鉄棒など何でも構いませんが、何かを頑張っているとき、子どもはいつも以上に親からの反応を欲しています。
よりによってそんなときに、親が難しい顔やしかめ面をしたり、生真面目(きまじめ)に教え導こうとしてはいけません。正しいか間違ったか、上手(うま)くできたか否か、などの結果は脇に置いて、
「よく頑張ってるね!」
「すごいな!」
と、笑顔を向けて、ちょっと大げさなくらいほめてあげましょう。
どんなことであれ、親子で楽しみ、親が喜んであげて、それを毎日くり返すのが大事なのです。
親が子どもの手本になる
