京都・嵯峨嵐山に、旅の合間にふらりと立ち寄りたくなる話題の“古民家ワッフルカフェ”が誕生しました。手がけるのは、東京・表参道発「パンとエスプレッソと」などでおなじみの「株式会社日と々と」。その新業態として注目されているのが、2024年5月にオープンしたワッフル専門店「囲と囲曲(カコとイマ)」です。

お店は、駅チカながら人通りの少ない住宅街にひっそりと佇む築古の民家。その空間で味わえるのは、耳までふわふわ食パン“ムー”をアレンジした特製ワッフル=“ムッフル”。スイーツにもおかずにも変幻自在なムッフルと、どこか懐かしいけれど新しい時間を一足先に体験してきました!

古民家をそのまま活かした、“暮らすようにくつろげる”新しい嵐山カフェ

嵯峨嵐山といえば、竹林や渡月橋で有名な超・観光地エリア。でもこの「囲と囲曲(カコとイマ)」は、そんな嵐山のイメージをいい意味で裏切る“住宅街のほっとひと息カフェ”です。

場所はJR嵯峨嵐山駅から徒歩約5分。竹林方面へ向かう道すがら、ふっと静かな路地に入ると、真っ赤な暖簾が目印の古民家が現れます。外観は完全に“京都の昔ながらの民家”。でも、暖簾に掲げられた文字……よく見ると、ワッフルみたいな漢字!?実はこれ、名前の由来でもあるんです。「囲」と「曲」、どちらも格子状のワッフルをイメージして名付けられたそうで、まさかのネーミングにも遊び心あり。

お店の中はというと、まさに“元・誰かのおうち”。壁も、窓も、扉も、階段も、元のまま残されていて、つい「ここに暮らしてた人、どんな人だったんだろう…」なんて妄想が膨らみます。中庭を眺めながら、縁側でまったりしていると、時間の流れもゆっくりになる感じ。

1階はテーブル席、2階は靴を脱いでくつろげる板の間スタイル。この2階がまた最高で、ちゃぶ台・座布団・縁側というゴールデントリオが揃っていて、あまりの居心地のよさに「帰りたくない病」発症必至です(笑)。しかも一部席にはコンセント付き。観光ついでの休憩はもちろん、ちょっとPC作業したい人にもやさしい設計です。

オープンは2025年5月10日。まだ知る人ぞ知る穴場なので、秋の嵐山が混みあう前にぜひ訪れたいところ。この空気感、静かな夏の日の記憶として残しておきたくなります。

ワッフルなのに、もはやパン!?“ムッフル”が主役のしあわせプレート

囲と囲曲(カコとイマ)で味わえるのは、“ただのワッフル”ではありません。ここで提供されているのは、耳までふわふわで有名な食パン「ムー」をベースに作られた、オリジナルのワッフル、もとい「ムッフル」です。

バターの香りをしっかりまとい、外はカリッ、中はふわもちっ。しかも食感はどこか懐かしいのに、ちゃんと新しい。まさに名前のとおり、“パンとワッフルのいいとこ取り”なハイブリッドスイーツです。

実食したのは、「コムハニー」のジェラートワッフル。なんと、ミツバチの巣そのもの(巣蜜)をちょこんとのせた贅沢な一皿!巣のシャリっと感と、アイスのとろける甘さ…組み合わせ天才か?と思わず唸りました。

しかも選べるジェラートの中には、なんと「ムーのジェラート」なる変化球も。パン生地入りのジェラートなんて初体験でしたが、ほんのり塩気が効いててクセになる~!

ちなみにジェラートは単品でも注文OK&ワッフルコーンも自家製。嵐山散策のお供にテイクアウトするのもおすすめです。

甘いだけじゃない!とり天やベーコン…“ムッフル”は無限の可能性

スイーツだけじゃ終わらないのが、囲と囲曲の本気ポイント。食事系ムッフルのラインナップが、とにかく攻めてるんです。

注目はやっぱり「フライドチキン」×「ワッフル」のアメリカンスタイル。5種のスパイスで味付けされたザクザク系チキンに、メープルシロップをたらり…という背徳グルメ感! 甘じょっぱさがクセになります。

そして驚きのメニューが「とり天×ムッフル」。え…それ大丈夫?と一瞬ひるむ組み合わせだけど、実際食べると“ありすぎてびっくり”の相性。理由は簡単で、ムッフル自体が食パン由来の生地だから、意外にもおかず系との馴染みが抜群なんです。

その他にも、目玉焼きとベーコンを乗せた王道プレートや、「抹茶」「きなこ」など京都らしい和風ムッフル、「九条ネギと西京味噌」などの変わり種テイクアウトも充実。ただしワッフル1枚のボリュームが結構すごいので、いろいろ食べたい人はお友だちとシェアがおすすめです♡

じわじわ来る?ワッフルの新時代が京都・嵐山から始まってる件

囲と囲曲(カコとイマ)で味わえる「ムッフル」は、いわゆる“普通のワッフル”とはひと味もふた味も違いました。懐かしさもありつつ、食べたことない新しさもある、これぞ“今っぽい進化系ワッフル”。海外トレンドをローカル感で包み込んだような絶妙なバランス感覚。これはもう、SNSでバズらないわけがない!

単品ジェラートを片手に食べ歩きするもよし、板の間でちゃぶ台囲んでゆるり楽しむもよし。「ムッフル」という新しいスタイルが、じわじわと広がっていく予感です。夏の静かなうちに、ぜひ足を運んでみてくださいね。

About Shop
囲と囲曲(カコとイマ)
京都府京都市右京区嵯峨天龍寺北造路町29番地2
営業時間:8:00~18:00
定休日:不定休
Instagram:@kako.and.ima

あかざしょうこ

ウフ。編集スタッフ

関西方面のスイーツ担当。1984年生まれ、大阪育ちのコピーライター。二児の母。焼き菓子全般が好き。特に粉糖を使ったお菓子が好きです。

Write A Comment

Exit mobile version