元不倫相手の妻に職場で不倫を暴露されて…土壇場で彼に裏切られた30歳ウエディングプランナーが迎えた「自業自得の顛末」【後編】

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結婚式場でウエディングプランナーをしている奈保さん(仮名・30歳)。長年付き合っていた彼氏(広之さん・仮名・30歳)と別れたこともあり、お客さまの結婚式をサポートすることがつらくなってしまって。憂さ晴らしに担当する家族の夫(実さん・仮名・27歳)を誘惑し、やがて二人は不倫関係に。順調に逢瀬を重ねていたものの、突然彼に「結婚式も近いからもう不倫は終わりにしよう」と別れを告げられてしまいます。

予想外の展開に気持ちが追いつかない奈保さん。実さんの決意は固そうなので、仕方なく素知らぬ顔で結婚式の担当を続けることにしたのだとか。

いつも通りの打ち合わせのはずが…サレ妻の復讐が始まって…

「数日後の打ち合わせの際に、妻のユリさん(仮名・26歳)から披露宴会場の見学がしたいとの話がありました。夫婦の子どもの頃からの写真を当日スクリーンに映し出したいとのこと。その準備をしていると、とある同僚がやって来て『あなたは引っ込んでいて』と冷たくあしらわれて。何事かと思ったら、次の瞬間私と実さんがカラダを重ねている動画がスクリーンに映し出されたのです。気がつくと披露宴会場には上司や同僚が集まっていて…私はあられもない姿をたくさんの人に見られてしまいました」

どうやらユリさんが私たちの不倫を暴露した上で、職場のみんなに披露宴会場を訪れるよう声をかけた様子。

「彼女は『夫が急に素っ気なくなったので、浮気を疑って家にカメラを設置したところ奈保さんと不倫していることがわかりました』と大きな声で語り出したのです。続けて『幸せをサポートするはずのスタッフが夫を略奪するなんて、この結婚式場は一体どうなっているの?』と怒鳴り散らして…ただ彼女の言うことはごもっともなので周りは何も言い返せず。それでも、ユリさんの怒りが収まることはありませんでした」

サレ妻が職場で不倫を暴露…怒り心頭の彼女がとった驚きの言動とは…?

「さらにユリさんは幼い娘(心さん・仮名・1歳)をこれみよがしに私の前に突き出してきました。『あなた、この子から明るい将来さえも奪う気…?』と訴えかけてきて…この時初めて自分が不貞を働いたことで、危うく子どもから父親を取り上げるところだったのだと気がついたのです。私が罪悪感でいっぱいになっていると、その場にいた実さんが『奈保さんに言われるがまま不倫に走ってしまって申し訳ない』『とにかくしつこかったんだよ』と妻に謝罪。たしかに自分から誘惑したけれど、執拗にアピールする間もなく彼は簡単に私になびいたのに。土壇場での実さんの嘘にショックを受けて…自分だけ妻のユリさんに許される彼の姿をただただ見ているしかありませんでした」

もう言い逃れできないと思った奈保さんは、すぐに不倫の事実を認めたそうです。

「気まぐれで彼にちょっかいを出した私が悪いと思いました。上司に『お客さまの幸せを壊すなんて、結婚式場で働くウエディングプランナーとしてあるまじき行為だ』『君がもうここにいることは許されない』と叱責されて。さらに同僚たちにも『よく平気で不倫相手の家族を担当できたわね』とののしられたのです。すべて自業自得なのですが、この出来事を機に私は退職を余儀なくされました」

奈保さんはさほど貯金もなく、急に仕事を辞めたので路頭に迷うことになったと言います。

「私はただ幸せな結婚を夢見ていただけでした。今振り返ると、元カレの広之さんとの別れがあまりにつらくて、憂さ晴らしに近くにいた実さんを誘惑…それほど彼のことが好きだったわけではなかったのだと思います。でも、その結果何の罪もない彼の家族を傷つけてしまって。ユリさんに慰謝料を請求され窮地に立たされていますが、私は不倫に陥った責任を負わなければなりません。その後、風の噂で実さん家族は無事に結婚式と披露宴を行ったと耳にして…私の働いた悪行は消えないけれど、彼の家族関係が修復できたのなら、それがせめてもの救いです」

不倫が原因で何もかも失った奈保さん。どんなに失恋がつらかったとしても、八つ当たりで誰かの大切な人を奪うことは許されるはずもありません。

今回のように、ただ感情の赴くままに行動すると後になって悔やむことになるでしょう。

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文・菜花明芽

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