憂さ晴らしに幸せそうな家族にちょっかいを出しました…ほんの出来心で不倫に走った30歳ウエディングプランナーが辿った「虚しすぎる結末」【前編】

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「隣の芝生は青い」と言うように、他の人が持っているものが良く見えてしまうことは多々ありますね。今回は、結婚式目前の男性に手を出した30歳ウエディングプランナーのエピソードをご紹介します。

お客さまの一大イベントをサポートしつつ、自分の結婚が近いのも予感していて…

奈保さん(仮名・30歳)は現在とある既婚男性(実さん・仮名・27歳)と不倫関係にあるそうです。なぜ、奈保さんは不毛な恋に走ってしまったのでしょうか。

「私は結婚式場でウエディングプランナーとして働いています。たくさんのかたの人生の一大イベントをお手伝いしたいと思い就職。私も7年間お付き合いしている彼氏(広之さん・仮名・30歳)がおり、もうすぐゴールインできるだろうと考えていて。お客さまだけでなく、自分自身も幸せな家庭を築く未来はそう遠くないと信じていました」

結婚を視野に入れる奈保さんが、この後不倫に走るとは思えないのですが…。

「私自身、予想だにしない展開が待ち受けていました。ある日彼に『もう二人とも30歳になったし、そろそろ結婚でもしたいね』と話しかけてみたのですが…。広之さんは『なんだよ急に…そんな重い話聞きたくない』と怪訝そうな顔をして。今まで二人の間で結婚話が出たことはなかったものの、長くお付き合いしていたので彼にもその気があると思っていたのですが、よくよく話を聞いてみると、なんと広之さんには結婚願望がなかったのです。これがきっかけで溝が生じて、私たちは別れることになりました」

彼氏と別れた身で、結婚式を控えるカップルを目の当たりにするのは仕事とはいえ相当つらかったそうです。

「笑顔で働いていたけれど、心の中では泣いていました。そのタイミングで、子ども(心さん・仮名・1歳)のいる夫婦が結婚式と披露宴を行いたいとやって来て。何でも奥さま(ユリさん・仮名・26歳)がウエディングドレスを着るのが昔からの夢だったそう。入籍や出産でバタバタしており、結婚式場を訪れるのが今になったのだとか。絵に描いたような幸せな家族を目の前にして、私はより一層気持ちがモヤモヤするようになりました」

結婚の夢破れた奈保さんは、憂さ晴らしに夫の実さんにちょっかいを出すことにしたと言います。

「今振り返ると、この時はまだ元カレの広之さんに未練があったものの、ほんの出来心から実さんを誘惑しようとしたのだと思います。打ち合わせを何度もする中で、妻のユリさんがトイレに行ったり、娘をあやしたりして席を外すことが多いのに気がついて。その隙に私は実さんの隣の席に座り距離を縮めて、ボディタッチすると彼は顔を赤くしたのです。これは脈ありだと思った私は『実さんのことを好きになりました』『電話番号を教えてもらってもいいですか?』と言って連絡先を秘かに交換しました」

彼とどんな風に仲を深めていったのでしょうか。

「結婚式前の男性とウエディングプランナーが親密な関係になるなんてシャレにならないのはよくわかっていました。なので、妻のユリさんにバレぬよう最初は職場の昼休みに電話をかけ合って…私から『妻よりあなたを満足させる自信がある…私と関係を持たない?』と口説き落とし、やがて不倫関係に。週末、ユリさんは娘を連れて公園へ行くので、その間に私が彼の家を訪れベッドでカラダを重ねて…。それが終わると私はすぐに帰宅。周りに不倫が知れぬよう気を遣っていました」

急に不倫相手が駆け寄って来て…その時彼が放った衝撃の言葉とは…?

「その日も、実さん家族の打ち合わせがありました。順調に話も進み帰り際に私がみんなを見送っていると、急に彼が『言い忘れたことがあった!』と私に駆け寄って来て。妻のユリさんの前でこっそり私に愛の言葉でもささやくのかなと思ったら、耳元で『結婚式も近いし、もう不倫関係は終わりにしよう』とつぶやいたのです。あまりのことに頭が真っ白になっていると、実さんは何事もなかったかのように笑顔で手を振って帰宅の途に。その後、彼に電話するもつながらず…着信拒否にされた様子。こうして私はいとも簡単に不倫相手に捨てられてしまいました」

気まぐれに不倫に走ってしまった 奈保さん。それほど彼に本気でもないのに、相手の家庭を壊すようなことをしたのだから、一瞬で別れることになっても身から出た錆と言えますね。

©buritora/Adobe

文・菜花明芽

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