
新型コロナウイルスの感染拡大でハンドクリームの需要が高まった。いまはケアに加えて「香り」を重視する人が増えている。
こうした中、大手製薬会社が、秋田県美郷町のホワイトラベンダーを使ったハンドクリームを販売することになり、21日お披露目された。香り豊かな新商品で、町のさらなる活性化につながるか、期待がかかる。
スキンケア商品や医薬品などを展開する大手製薬会社・ロート製薬が新たに発売するのは、「メンソレータムハンドベールエアタッチ」。さらさらとした仕上がりが特徴で、香りは瀬戸内のレモン・伊豆大島のサクラ、そして美郷町オリジナル品種のホワイトラベンダー「美郷雪華」の3種類。
ロート製薬 HB東日本事業部・真壁誠也部長:
「(美郷雪華は)ほのかに香るやさしいラベンダーの香りで、商品のチョイスとしてぴったりということで選ばせてもらった。ハンドクリームは香りがきついと賛否が出てしまうので、そういう意味では万人が使える香りが特徴」
新型コロナウイルスの流行でアルコール消毒や手洗いをする機会が増え、手荒れに悩む人が多く見られた。
こうして注目されたのがハンドケア。最近は、手荒れ予防の効果はもちろん、30代の女性を中心に「香り」を重視して商品を選ぶ傾向にあるようだ。
今回のハンドクリームは、肌の角質層までうるおいが届き、香りも良く、ターゲットにぴったりだ。
佐藤愛純アナウンサー:
「さらっとしていて、すっとなじむ。美郷雪華ならではの優しいラベンダーの香り。手はすぐにさらっとするが、香りはしっかりと残っている」
また「べたつき」を嫌う人が多いため、クリームを塗った後にスマートフォンやパソコンを使用しても指紋が付きにくいように仕上げた。
美郷町の松田知己町長も太鼓判を押す。
美郷町・松田知己町長:
「美郷雪華自体の香りが優しいので、普通の紫に比べると。その良さを生かしている感じがする」
「美郷雪華」の開発に携わった農家は、思いもよらない変身に驚きを隠せない。
ラベンダー農家:
「見つかったときは、小さい白いラベンダーだった。うれしい。まさかこうなると思わなかった」
パッケージには「美郷町」と書かれている。
美郷町・松田知己町長:
「手に取ってもらうだけで全国の人に秋田県美郷町を知ってもらうことができる。そこから町に興味を持ってもらうことができる。それが第一の、この商品を通じた地域波及だと思っている」
ハンドクリームは8月末以降、全国のドラッグストアなどで販売される。
