VTuberグループ・にじさんじ所属タレントたちの間で、PCゲーム『妹に運転を教える(Teach My Little Sister How To Drive)』の実況配信が盛り上がりつつある。
9月10日のエクス・アルビオさんを皮切りに、18日に雲母たまこさん、20日に渡会雲雀さん、21日に剣持刀也さんらが配信。ほかにも複数のにじさんじライバーがプレイしており、本作を扱ったライブ配信が9月に入って急増している。
ゲームの特徴は、プレイヤーがハンドルを一切操作できないこと。プレイヤーは助手席からAIで動く「妹」にマイク越しで話しかけ、アクセルやブレーキ、ハンドル操作まで“声だけ”で指示する。
AIの不完全さを「妹」に置き換えたゲーム『妹に運転を教える』
『妹に運転を教える』は、韓国のゲーム開発チーム・Easy Foxが手がける運転教習シミュレーションゲーム。Steamではデモ版が配信されており、製品版は2026年第4四半期の発売が案内されている。
プレイヤーが乗るのは運転席ではなく助手席。免許を取ったばかりの妹に話しかけながら、S字コースや駐車、一般道などを攻略していく。
ゲーム『妹に運転を教える』トレーラー
「右に曲がって」「止まって」といった直接的な指示だけではなく、妹とは自由に会話できる。Googleの「Gemini 2.5 Flash」を基本的に使用し、応答が遅い場合などにはOpenAIのリアルタイム音声モデルへ切り替える仕組みが採用されている。
デモ版は2月に公開。韓国ではUZUHAMAさん、ChimChakManさんら大手ストリーマーが相次いで実況し、日本で注目される半年ほど前からゲーム実況向けのタイトルとして広がっていた。
GPT-Live登場後、「音声AIとしゃべる」ことが配信のネタに
『妹に運転を教える』の日本での流行を考える上では、2026年夏に発表された音声AIの新モデルも配信シーンに影響を与えていた。
OpenAIは7月8日、ChatGPTの音声モードを新モデル「GPT-Live」へ刷新。GPT-Liveでは相手の発話が終わるまで待つ従来型のターン制ではなく、相づちや割り込みなど、より自然なリアルタイム会話が可能になった。
公開直後には、多くのVTuberやストリーマーがGPT-Liveを「ゲスト」としてライブ配信へ参加させるなど、AIとの音声会話そのものをコンテンツにする試みも登場している。
エクス・アルビオら、にじさんじライバーの個性が滲む“兄妹関係”
にじさんじでは9月10日、エクス・アルビオさんが「ガチ兄がペーパーすぎる妹に大声だけで運転を教える」と題して実況。
「大声だけで運転を教える」エクス・アルビオさん
実際に妹を持つエクス・アルビオさんは、ゲームをはじめる前、妹が現在教習所に通っていることや「にぃに」と呼ばれていることを紹介。幼かった妹の成長を感じて「ちょっと泣きそうになっちゃった」と語る場面もあった。
ゲーム内のAIの妹との会話がはじまると、その反応の自然さに「めちゃくちゃ今のゲームじゃん」と驚きを隠せない様子。一方でゲームプレイでは、AIの妹の運転にオーバーリアクションを披露。
妹から「語彙力がない」と指摘されるなど、協調性のない兄妹漫才のようなゲーム実況を展開した。

ライター/編集者。1990年生まれ、東海地方在住。インターネットに青春時代を持っていかれた。「KAI-YOU」「KAI-YOU Premium」「Real Sound Tech」などで、VTuber、ゲーム、eスポーツRを中心にインターネット発のカルチャーやコミュニティについて執筆。個人ではnoteにて活動するほか、VTuber文芸・歴史編纂誌『風とバーチャル』にも寄稿している。


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