韓国のKakao Games(293490)は2日、人工知能ベースのバックエンド開発・運用自動化サービスを提供するスタートアップBackendXに戦略的投資を実施したと発表した。投資金額と持分比率は公開されていない。
BackendXは、開発者が自然言語で要件を入力するとソフトウェア設計図を自動的に作成し、50以上のAIエージェントがバックエンド構築から配布・運用まで一括処理する技術を保有している。同社はNexon Koreaの新技術開発室長とサーバーチーム長、ゲームサーバーエンジン専門企業iFunFactoryの代表を歴任したムン・デギョン代表が昨年7月に設立した。ムン代表は2018年にiFunFactoryの経営権を仮想資産取引所Coinoneに売却した経歴がある。
BackendXは今月7日の正式サービス開始を控え、現在利用者の事前申し込みを受け付けている。Kakao Gamesは、専門開発者でなくてもアプリを作成できる「バイブコーディング」市場が急速に成長する中、サービス運用と配布を支援するバックエンドソリューションを備えたBackendXの成長潜在力を高く評価したと説明した。
今回の投資を機に、Kakao Gamesは有望なインディー・小規模ゲーム開発会社を早期に発掘し、将来的に買収やパブリッシングへつなげるパイプラインを確保する構想だ。パブリッシング契約を結んだ小規模開発会社にBackendXのサービスを提供することで、開発・運用負担を軽減し、ゲーム制作能力を引き上げることができると期待している。
キム・テファンKakao Games代表は「BackendXが保有するソリューションは、グローバル市場でインディーゲーム開発者が容易に使用できるため、効用価値が大きいと考える」と述べ、「AX(AIトランスフォーメーション)時代に歩調を合わせ、全社的なAI技術の活用度を高め、最終的に会社の事業競争力および企業価値の向上に寄与したい」と語った。
Kakao Gamesは最近、「Odin: Valhalla Rising」「ArcheAge War」など大型MMORPG中心のポートフォリオから脱却し、インディーゲームや新規ジャンルへ事業領域を広げる動きを見せている。AIベースの開発インフラへの投資は、開発コスト削減と制作効率化を同時に狙う戦略と解釈される。
バイブコーディング市場は、OpenAIやAnthropicなど主要AI企業のモデル高度化とともに急速に拡大している。自然言語だけでソフトウェアを作る方式が一般化すれば、ゲーム開発の参入障壁が低くなり、それはすなわちインディーゲームエコシステムの拡大につながるという点で、Kakao Gamesの今回の投資は先制的な布石と解釈される。

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