2006年に登場した初代「ROG Crosshair」のデザインを現代に復刻させた、ASUSのハイエンドマザーボード「ROG CROSSHAIR 2006」が7月10日に発売された。大阪・日本橋のPCパーツショップ「PCワンズ」での店頭価格は13万9800円。ASUSのゲーミングブランド「ROG(Republic of Gamers)」の20周年を記念したこの製品は、ノスタルジックな外観の内部に、最新のチップセットやインターフェースを詰め込んだ“至高の1枚”として注目を集めている。
PCワンズのスタッフ高石智基氏は「レトロなヒートシンクデザインに目が行きがちですが、パーツの組み立てを徹底的にイージーにする『ASUS Q-Design』を全面的に採用するなど、中身は最新鋭のハイエンド仕様です」と語る。
AMD X870E搭載、20+2+2フェーズの強力電源
ROG CROSSHAIR 2006は、チップセットに最上位のAMD X870Eを搭載し、CPUソケットはSocket AM5。AMDの「Ryzen 7000/8000/9000シリーズ」に対応する。パワーステージには20+2+2フェーズ構成を採用し、ハイエンドCPUのオーバークロック(OC)にも余裕で対応できる設計だ。
初代をオマージュした銅色の巨大ヒートシンクは、むき出しのヒートパイプとフィンが強調され、2000年代の自作PCブームを彷彿とさせる。青と白の樹脂で成形されたメモリースロットやPCIeスロットも、当時のマザーボードを知るユーザーにはたまらないポイントだろう。
最新インターフェースと拡張性
ノスタルジックな外見とは対照的に、機能面は完全に最新世代だ。マザーボード上には2インチのOLEDディスプレーを搭載し、システムモニターや20周年記念の限定アニメーションを表示できる。
メモリースロットは4基で最大256GBまでサポートし、サーバーグレードのDRAM強化機能により、最大DDR5-9600+(OC)の超高速動作に対応。拡張スロットはPCIe 5.0 x16を2基備え、ワンタッチでビデオカードを取り外せる「ASUS Q-RELEASE」も搭載する。
ストレージ用M.2スロットは、PCIe 5.0 x4が2基、PCIe 4.0 x4が2基、PCIe 5.0 x2が1基の合計5基と充実。SATA 6Gポートも2基備えている。
バックパネルには、USB4×2基、USB 10Gbps Type-C×3基、USB 10Gbps Type-A×6基、HDMI、10Gbpsおよび5GbpsのデュアルLAN、Wi-Fi 7 / Bluetooth 5.4対応アンテナ端子、高品位オーディオ入出力を装備。フロント用ピンヘッダーにもUSB Type-C(20Gbps)×2基、USB Type-A(5Gbps)×2基などを用意し、最新ケースの高速ポートを余すところなく活用できる。
ケーブルレス水冷「ROG STRIX LC IV 360 ARGB LCD」も同時発売
同時期に発売された360mm簡易水冷CPUクーラー「ROG STRIX LC IV 360 ARGB LCD」(店頭価格3万6980円)も見逃せない。5.08インチの大型ディスプレーを備え、最大の特徴は「ASUS AIO Q-Connector」に対応している点だ。
この機構により、ROG CROSSHAIR 2006のCPUソケット横に配置された専用コネクターに水冷ヘッドを固定するだけで、ファン制御やRGBなどの配線が自動で完了する。わずらわしいケーブル接続から完全に解放されるため、スタッフもセットでの導入を強く推奨している。なお、このQ-Connectorは非搭載マザーボード向けに変換コネクターも用意されており、従来通りのケーブル接続にも対応する互換性が確保されている。
ROG 20周年を祝う限定モデルの数々
今回の「ROG CROSSHAIR 2006」は、ASUSが展開するROGブランド20周年を記念した包括的な製品群の一角を成す。市場関係者によれば、ROGは20周年を記念して「ROG Edition 20」と銘打った限定製品を多数展開している。
そのラインナップには、ROG CROSSHAIR X870E Edition 20マザーボードをはじめ、ROG Ryujin 360 Edition 20水冷クーラー、ROG Astral GeForce RTX 5090 Edition 20ビデオカード、ROG Thor 3000W Titanium III Edition 20電源ユニット、ROG GR20 Edition 20オープンフレームシャーシなどのPCコンポーネントに加え、ディスプレイ、ルーター、キーボード、マウス、電競チェア、バックパック、さらにはスーツケースに至るまで、黒と金を基調とした特別デザインで統一されている。
これらの記念モデルは、いずれも現行の最上位製品をベースに、外観の刷新と一部スペックの上積みを施したものだ。例えば、ROG CROSSHAIR X870E Edition 20では、VRMヒートシンクがオール銅製にアップグレードされ、初期ROGマザーボードの設計思想へのオマージュが込められている。また、最大9基のM.2 SSDを搭載可能な拡張性や、水冷クーラーとのケーブルレス接続を実現するQ-Connectorなど、ROG CROSSHAIR 2006と共通する先端機能も多数盛り込まれている。
これらの限定製品はすでに販売が開始されており、PCワンズをはじめとする主要ショップで取り扱われているが、非常に数が限られているため、すでに完売している構成も出ているという。
MSIマザーボードとのセット購入キャンペーンも
PCワンズでは現在、Intel Core UltraプロセッサーとMSI製の対象マザーボード(Z890/B860/H810チップセット搭載モデル)を同時購入すると、最大1万6500円の値引きが受けられるキャンペーンも実施中だ。値引額はMEGシリーズで1万6500円、MPGシリーズで1万3200円、MAG/GAMING PLUSシリーズで1万1000円、PROシリーズで7700円。期間は7月29日までとなっており、最新のIntelプラットフォームでのシステム刷新を検討しているユーザーにとっては見逃せない機会だ。

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