3D格闘ゲーム「DEAD OR ALIVE 6 Last Round」(PC / PS5 / Xbox Series X|S)が本日(2026年6月25日)リリースされた。

本作は,2019年にリリースされた3D格闘ゲーム「DEAD OR ALIVE 6」の現行機向けバージョンだ。プレイの快適性が向上したほか,表情やポーズを指定してスクリーンショットを撮影できる「フォトモード」を実装している。
また,通常版では,「DEAD OR ALIVE 6」ではDLCだった「女天狗」「フェーズ4」「紅葉」「レイチェル」「たまき」を最初から使用可能(コラボキャラクターである「舞」「クーラ」は別途使用権の購入が必要)。つまり本作は,「DEAD OR ALIVE 6」の決定版というわけだ。

「かすみ」「あやね」「マリー・ローズ」「ほのか」「NiCO」には新コスチュームが追加されている


決定版と聞くと,シリーズ未経験の人は尻込みするかもしれないが,本作には基本無料版が用意されている。こちらは,「かすみ」「マリー・ローズ」「ほのか」「NiCO」の4キャラクターが使用可能で,一通りのプレイを楽しめる。選べないのは「ストーリー」モードくらいという大盤振る舞いだ。
まずはこの基本無料版で本作に触れて,その面白さにハマったら通常版を購入するのがいいだろう。
本稿では,普段格闘ゲームをあまり遊ばない人,3D格闘ゲームをまったく触ったことのない人に向けて「DEAD OR ALIVE 6 Last Round」の楽しみ方を解説していく。
紹介するのはあくまで本作の基本的なところで,対人戦で勝つためのテクニックではないので,その点を了承のうえで読み進めてほしい。
キャラクターのモーションや目線を決め,スクリーンショットを撮影できる「フォトモード」。南国の島に雪を降らせるようなことも可能だ。新ライティングシステム「OBORO(朧)」に対応した「LOST PARADISE “OBORO”」ステージでは,よりリアリティのある表現を楽しめる


3すくみの息詰まる攻防と,Sボタンでのド派手な展開
本作の戦いを構成している大きな要素は,DOAシリーズお馴染みのスリリングな駆け引きと,「DEAD OR ALIVE 6」から登場した「Sボタン」による派手な展開の2つだ。
「DEAD OR ALIVE」シリーズでは,「パンチ」(P)と「キック」(K)からなる打撃,「投げ」(T),そして「ホールド」(H)を駆使して戦う。打撃,投げ,ホールドはジャンケンのグー,チョキ,パーのような3すくみの関係になっており,打撃は投げに勝ち,投げはホールドに勝ち,ホールドは打撃に勝つ仕組みだ。
一般的な3D格闘ゲームでは,相手の打撃への対応策として「ガード」が用意されている。その一方、打撃を掴んで反撃する技を持つキャラは一部に限られることが多い。その結果,コンビネーションの手数が多いキャラクターが,ガードしか持たないキャラを押しまくるような場面が出てくる。
しかし,「DEAD OR ALIVE」では全員が相手の打撃をつかんで反撃するホールドを持っているので,同じコンビネーションを繰り返そうものなら,即座に切り返せるのだ。
手こずる打撃の連打も,本作ならホールドで反撃ができる

そして,状況に応じてグーにもチョキにもパーにもなるのが,新設された「Sボタン」(スペシャルボタン)だ。まず,これを連打するだけで派手なコンビネーション打撃「フェイタルラッシュ」が発動する。
そして,攻撃やホールドを繰り返して「ブレイクゲージ」が溜まっていれば,
Sであらゆる打撃をつかむ「ブレイクホールド」,
Sなら打撃を捌きつつ強力な一撃を食らわせる「ブレイクブロー」が発動する。ホールドは駆け引きボタンその1,Sは派手な攻撃/防御ができる駆け引きボタンその2と考えていいだろう。
「ブレイクブロー」は,相手の打撃に合わせるように出せば,それを捌きつつ攻撃を繰り出せる。攻防一体の技だ

「ブレイクホールド」は,あらゆる打撃に対抗できる。発動にブレイクゲージを消費する関係上,乱発できないため,使いどころの見極めが重要

ステージの端に相手を追い詰めれば,ギミックを起動させて大ダメージを与えられる。巨大タコの触手に捕まってしまうのはちょっとユーモラスだ

まずはSボタン連打でカッコよさを堪能
……と言われたところで,初心者は何が何だか分からないと思うので,まずは基本無料版でゲームを始めてみよう。
本作は奥深いゲームで,チュートリアルの項目も200近くあるが,ひとまずは「FIGHTING」から1人プレイ用の「アーケード」を選び,難度を「ROOKIE」にしてひと暴れするのがおすすめだ。
どのキャラにも多彩な技が用意されているが,まずはSボタンを連打してフェイタルラッシュを試してみよう。フェイタルラッシュ自体がカッコよく,強い技だし,ブレイクゲージが溜まっていればブレイクブローに自動派生してド派手な一撃が発動するため,爽快の一語に尽きる。使うのはボタン1つだけなので,操作も簡単だ。
もちろん,これは浅瀬(入口)の話であり,より上の難度や対人戦になると,Sボタンを連打するだけでは勝てないが,何も勝つだけが格闘ゲームの楽しさではない。
極端な話,「TRAINING」の「フリートレーニング」で反撃しないCOM相手にSボタンの連打を繰り返したり,いろいろな衣装を着せてフォトモードで撮影したりと,キャラクターのカッコよさや可愛さを堪能するだけでも楽しめるはず。特に基本無料版の4キャラクターは人気者ぞろいで,見栄えも抜群だ。

慣れたらガードや投げ,打撃も使ってみよう
とはいえ,プレイ中「相手の攻撃を防げれば,もっとカッコよくなるんじゃないか」「ほかの打撃や投げ技も使ってみたい」と思うことがあるだろう。
いきなりたくさんのことをやっても戸惑うので,まずはSボタンと組み合わせやすいHボタンを使ってみよう。Hボタンを押しっぱなし,またはレバーを
や
に入れると「ガード」になり,相手の打撃を受け止める。
立った状態でのガードを「上段ガード」といい,立った相手の打撃(上段)と胴の辺りを狙う打撃(中段)を防げる。しゃがんだ状態は「下段ガード」で,相手の低い姿勢からの打撃(下段)を防げる。
3D格闘ゲームの基本は上段ガードだ。相手が攻撃してきそうなら上段ガードを固め,しのぎ切ったところにSボタン連打で反撃を入れてやればいい。グッと格闘技っぽくなるはずだ。
下段ガードは上段攻撃を回避できるが,中段攻撃には無力。このあたりにも相手との駆け引きがある

相手の攻撃をガードで防ぎ切った直後などに,Tボタンを1押しすれば投げ技が発動する。反撃手段として有効だし,ガードを固めてあまり動かない敵にも投げは効果的だ。
だが,投げ技を出せる間合いは狭い。中距離の相手に多彩な技を使いたいなら,パンチやキックといった打撃の出番である。上段を狙うなら立ったまま,下段を狙いたいなら
や
,中段なら
にレバーを入れつつPボタンやKボタンを押せばいい。
打撃戦でまず覚えたいのが,素早いパンチのコンビネーションだ。パンチ3発のコンビネーションを出したければPボタンを3回続けて押すだけ(PPP)で,実に直感的。かすみをはじめとした素早いキャラクターは,PPPPやPPPK,PPP
Kなど,さらなるコンビネーションが用意されていることが多い。コマンド表の「固有打撃」欄を確認してみよう。
素早いコンビネーションも,反撃に有効だ

こうしてプレイしつつ,アーケードの難度を上げたり,お題付きのプレイ「DOAクエスト」に挑戦したりなど,いろいろな“味変”を試してみよう。チュートリアルや「コンボチャレンジ」「コマンドトレーニング」をするのもいい。
人によっては,それぞれに用意されている項目を順につぶしていきがちだが,この段階では,その必要はない。“何が分からないのかが分からない”状態なので,一気に詰め込もうとしても混乱してしまうだろう。
コンボチャレンジでは高難度かつ使いどころが限られるコンボも出題されるため,むきになって挑戦するものの,結局こなせずに意気消沈する……となりかねない。そうならないためには,チュートリアルは疑問に思ったところを調べ,コンボチャレンジは短いものを押さえ,コマンドトレーニングはカッコいい技を探すカタログくらいに捉えておくのがいいだろう。まずは楽しさを味わってほしい。
チュートリアルでは,まず基本的なところだけ押さえよう

「コンボチャレンジ」の中には,状況限定のものも存在する。まずは短いものから覚えていこう

「DOAクエスト」では,さまざまなキャラクターをお試しで使える

戦いの中で,華麗に返し技を決めよう
パンチ,キック,投げ,ホールドの基本に加えて,ブレイクブローや,ある程度のコンビネーションも覚えたら,実際に戦いの中で3すくみを試してみよう。
駆け引きの中核になるのがホールドだ。
Hでパンチとキックを問わない上段攻撃,
Hで下段攻撃をつかめる。ただし中段攻撃は,
Hで中段パンチ,
Hで中段キックへの対応を使い分けなければならない。
ホールドによる反撃は,投げ飛ばしたり,いなして回り込んだりと,とにかく多彩でカッコいい。格闘技好きなら,キャラクターの流派で動きが違うことにもニヤリとできるだろう。なお,Hボタンの押しっぱなしからレバーだけ入れても,ホールドは発動しない。ガード中でも一瞬Hボタンを離し,レバーもチョンと入れ直すのがコツだ。自分のキャラクターが両手で何かをつかむようなポーズをしたら,ホールドの入力が成功している。

同じコンビネーションの繰り返しがホールドの狙いどころなのは前述の通りだが,まずはPPPなどの連打の最後にホールドを合わせるところから始めてみよう。こちらがよろけ状態(クリティカル)でもホールドを出せるため,うまく決まれば爽快だ。

この練習に最適なのがフリートレーニングだ。「TRAINING SETTING」メニューを出し,「COMの行動」の「打撃」から,練習したい技を選ぶ。相手は同じ打撃を繰り返すので,まずはホールドの感覚をつかみつつ,返し技のカッコよさを堪能しよう。
また「COMレコーディング」を使えば,COM(相手役のCPU)に望みの行動をさせられる。例えば,COMにPPPを繰り返させたいなら,3つある記録枠から1つを選んだうえで,PPPを繰り返した後,記録を再生すると,COMが先ほど記録したPPPを繰り返してくれる。
「フリートレーニング」の「COMレコード」から,対策したいコンビネーションを出させるのも有効な練習方法だ

また,「COMレベル」を任意の値にセットすれば,お互いの体力が減らない状態で,COMとずっと戦い続けることができる。COMのクセや技のモーションを見るうえで有効だ。
駆け引きをもっとシンプルにしたいなら,「OPTION」→「ゲーム設定」→「ホールド」で「3択」を選ぶのもいいだろう。こうすれば中段キックと中段パンチを同じ
Hでホールドできる。ランクマッチなどには適用できないので,競技志向のプレイヤーは「4択」のままがいい。
実戦の中で練習するなら,アーケードでCOMのかすみが出てきたときにホールドを意識してみよう。かすみはPPPPやPPPPPなどパンチを連打することが多い。3発目や4発目の中段パンチや,5発目の上段パンチがねらい目だ。
少し慣れたら,ダウンした相手が起き上がる際に放つ蹴りをホールドしてみよう。ホールドの難しさは,相手がどんな技を出してくるか分からないところにある。しかし,起き上がり攻撃は中段キックか下段キックのどちらかだ。相手が姿勢を低くしているなら下段キック,そうでないなら中段キックのホールドを狙ってみよう。
もちろん対人戦では,相手がホールドに勝てる投げを狙ってきたり,何もしなかったりと,手を変え品を変えで駆け引きを仕掛けてくる。起き上がり攻撃にホールドを狙う行動が万能でない,と分かったら一歩前進といえるだろう。

画面上部中央に「3-WAY HOLD」の文字が出ていればホールドが3択になっている

ここで陥りがちなのが,すべての技をホールドできないことで「自分はヘタなんだ」と思い込んでしまうこと。相手がどんな技を出してくるかは分からないのだから,素早い技から遅い技まで,何もかもホールドすることは上級者であっても不可能に近いことは肝に銘じよう。
むやみにホールドを出しても,空振りしたり,相手にホールドを読まれて投げのカウンターを食らったりと,えらいことになる。打撃,投げ,ホールドを適切に使い分けるのが大事なのだ。
基本無料版で使えるキャラ4人の楽しみ方
ここからは,基本無料版で使える4人の特徴と,使って楽しい技(対戦で有効とは限らない)を見ていこう。「DEAD OR ALIVE 6 Last Round」はマリアナ海溝のような深みを持つが,その浅瀬をチャプチャプと楽しむ感じだ。
●かすみ

かすみは初代作から皆勤賞のキャラだけあり,多彩なコンビネーションや特殊ステップ「封神歩」,中段のパンチとキックに両対応した固有ホールド「桜惑い」など,シリーズの魅力が詰まった,初心者から上級者まで使いやすいキャラクターだ。ひとまず高難度の封神歩は忘れ,以下の技を使ってみよう。
PPPPP
咄嗟の反撃に便利な素早い技。
K
いわゆるサマーソルトキックで,近寄ってきた相手を迎撃する。Kを連打していれば特殊追撃も出る。
K KKK
Kを連打しているだけで空中コンボに。余裕がある人はK
K KKKとしてもいい。
Kは中間距離からの迎撃にもってこい

Kからスタートすれば,ボタン1つだけで空中コンボになる

●マリー・ローズ

マリーは上級者向けキャラクターだ。リーチが短いが,多彩な「エキスパートホールド」から華麗なコンボを決めて大ダメージを与える。
エキスパートホールドは上段P,上段K,中段P,中段K,下段P,下段Kとすべてコマンドが違い,成功させるには1/6の賭けに勝たなければならないので,まずは忘れていい。また,
P+Kなどのさまざまな行動から上段Pと中段Pを捌く「ロンド」への派生は,慣れると高度なコンボを決められる……が,こちらも初心者は手を出さないほうが無難だろう。おすすめの技は以下の通りだ。
PPPP
やはりパンチ連打は基本だ。
T
「オフェンシブホールド」という「打撃とガードに勝てる投げ技」なので,ちょっとだけ意識してみよう。H+K
H+K PPPP
ゲームパッドでのプレイの場合,H+Kはデフォルトで[R2]トリガーに割り当てられている。トリガーとボタンの2つを操作することになるので,トレーニングで練習しよう。「バース」などの重いキャラクターが相手の場合は,PPPPをPPKに。
「エキスパートホールド」は,自らに6択クイズを課し,それに正解しないとダメージを与えられないような技だが,決まればリターンは大きい

P+Kの「ロンド」からは空中コンボにつなげられる。COMは近距離でパンチを出すことが多いため,これの連打にもちょいちょい引っかかってくれるが,もちろん対人になればそう簡単にはいかないだろう

●ほのか

制服の女子高生が多彩な拳法を使うという,見た目と技のギャップが面白いほのか。「ブラッド・ウォン」の酔八仙拳でヨロヨロしていたかと思いきや,バースの荒々しいプロレス技や「ジャン・リー」のカッコいいジークンドーで大男をぶっ飛ばすなど,見ていて飽きさせない。
+K
ガード不能の飛び蹴りを放つ,ジャン・リーの技だ。高レベルのCPU相手にぶっ放しても当たってくれる便利な技で,近間から当たるととんでもなく火力が上がるギャンブル性も魅力である。コマンド入力は素早く,ぐるりとレバーを1/4回転させる感じで。他のキャラクターにもこうしたコマンド技があるので,まずは派手でカッコいいこの技で練習しよう。
PPP
逆水平チョップ3連発。COMは中間間合いでもちょいちょい食らってくれる。3発目はPを押しっぱなしにすると力を溜める。
P P PPP
ボタン1つで空中コンボになるので,初心者にぴったり。
「ジャン・リー」譲りの飛び蹴り「ドラゴンキック」はガード不能。シリーズで猛威を振るい続けた技だ

酔拳では,見事な酔っ払いのモーションを見せてくれる

●NiCO

初心者向けのコンセプトで作られたというだけあって(関連記事),技の数が絞られている。P+K系(Steamでは[L1])の技は指輪から放電するので,派手で面白い。これらの技はボタンを押しっぱなしにすると放電が大きくなり,ヒット時の威力も上がる。
PPPP
素早く使える連打。最後のPを押しっぱなしにすると放電する。
+P
低い姿勢から踏み込みつつ電撃。ある程度離れていても届く。
P+K(押しっぱなし)(P+Kの電撃が当たったら) P
放電で相手を浮かせ,背後にテレポートして一撃する,見栄えのする技


格闘ゲームに対して,競技的にプレイするものというイメージを持っている人もいると思うが,対戦での強さを追求するだけが格闘ゲームの面白さではない。
特に本作は,1人プレイでも楽しめる要素が多い。さまざまなモードをプレイするとコスチュームの「設計図」が手に入り,これを集めてゲーム内マネーでアンロックすれば着せ替えを楽しめる(DLC衣装は追加購入の必要がある)。好きな衣装で戦うもよし,フォトモードで撮影するもよしと,多彩な楽しさが味わえるので,まずは基本無料版をダウンロードし,浅瀬でエンジョイしてみよう。
「DEAD OR ALIVE 6 Last Round」公式サイト

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