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2026年06月24日 AM09:20

眼帯を用いた従来の弱視治療には継続の壁

新潟医療福祉大学は5月25日、特殊なタブレット端末「Occlu Tab(オクルタブ)」を用いたゲーム型訓練により、両眼性弱視(左右両方の眼の視力が十分に発達しない病気)の子どもの視力が改善することを明らかにしたと発表した。この研究は、同大視機能科学科の多々良講師、ウズベキスタン・NAZAR Eye CenterのZaynutdinov氏、電気通信大学の石垣氏、北里大学の半田氏らの研究グループによるもの。研究成果は、「Clinical Ophthalmology」に掲載されている。

弱視は視機能が十分に発達しない病気であり、成長期である子どもの間にしか治療を行うことができない。従来の治療では、視力の良い方の眼に眼帯を貼り、視力の悪い眼のみを使う訓練が主流となっている。しかし、眼を隠されることを子どもが嫌がるケースが多く、日々の治療継続が難しいという課題があった。

特殊タブレットを用いたゲーム型訓練を実施

画像はリリースより
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この研究では、「Occlu Tab(iOS版はOcclu Pad)」を用いてゲーム型訓練を実施。同端末は、専用の特殊な眼鏡を通してのみ映像を見ることができる構造を持つ。肉眼や、訓練対象ではない眼からは眼鏡を通しても画面が見えない仕組みだ。

これにより、Occlu Tabでは視力が悪い眼でのみ画面が見えるように設定が可能となる。子どもが楽しみながら積極的にゲームに取り組むことで、自然と視力の悪い眼を使い、視機能が鍛えられる仕掛けとなっている。これまで主に片眼性の弱視治療において用いられてきた。

左右交互の訓練で両眼性弱視への効果を確認

また、今回の検証ではこのデバイスを用いて左右の眼を交互に訓練し、両眼性弱視に対しても治療効果が得られるかを調査した。解析の結果、視力が良い方の眼と悪い方の眼のいずれも、訓練の継続によって視力値が明らかに向上していることが判明した。これにより、片眼性のみならず両眼性の弱視に対しても、同等のアプローチが有効であることが示されている。

「弱視の治療の通院時には、保護者から『今回も指示通り訓練できませんでした』『1日〇〇分しか訓練できませんでした』などと言われることがしばしばある。Occlu Tabはゲームが訓練になるため、子どもが楽しく積極的に訓練に参加できるようになることが最大のメリットだ。日本発のゲーム型訓練デバイスが弱視治療に貢献できることを、国際共同研究で示すことができた。日本の技術が世界の医療に貢献できることを嬉しく思う」と、研究グループは述べている。(QLifePro編集部)

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