“ゲーミング”アクセサリーとして売られている製品は、通常のものよりゲーマー向けに特化した機能を備えたものが多い。ゲームで勝つために何時間もクリックし続ける人たちに向けて、使いやすさや性能を高める工夫が盛り込まれているのだ。見た目が特別に洗練されているとは限らないが、ゲーミングキーボードでも、ゲーミングヘッドセットでも、ゲーミングマウスでも、こうした製品はゲーマーのパフォーマンスを最大限に高めることに重点が置かれている。

ゲーミングデスクはいま急成長中の製品カテゴリーだ。こうしたデスクは、自宅のゲーム部屋やホームオフィスの環境を整えるだけでなく、気が散る要素を減らし、ゲーマーがプレイに集中できるようにしている。多くの場合、レーシングカーの運転席のような特徴的なデザインのゲーミングチェアと組み合わせて使えるよう設計されている。

SecretlabやCorsairなど、ゲーミングに特化した製品に力を入れているさまざまな企業が、比較的機能の充実したゲーミング用スタンディングデスクを展開している。イケアでさえいくつか展開している。そして今回、名高い家具ブランドであるハーマンミラーが、サブブランドのHerman Miller Gamingを通じてこの分野に参入した。

Coylを特徴づける3つの要素

Herman Miller Gamingの「Coyl」は、ハーマンミラーがゲーマー向けに開発したスタンディングデスクである。同社は2018年から、「Motia」ブランドのゲーミングデスクも販売している。しかしCoylは、ゲーマー向けにより特化した製品で、初の自社設計モデルになる。Coylを特徴づける3つの主なデザイン要素、すなわち配線収納スペース、コイル、ダイヤルが、ほかのデスクとの違いを際立たせている。

まずは配線収納スペースである。これはデスク下の奥側にある大きな空間で、ゲーミングPCと周辺機器をつなぐ見た目のよくないワイヤーやケーブルをまとめて収納できる場所だ。いまあるスタンディングデスクの多くもデスクにケーブルを通す何らかの仕組みを備えているが、Coylの仕組みはそれらを大きく上回る。Secretlabのスタンディングデスク「Magnus Pro」にも似た構造だが、このスペースはかなり幅広く、多くのケーブルや電源タップを収められるのだ。

さらに、デスクを最大の高さまで上げてフェルト製のカバーを下ろせば、クルマを整備する整備士のように、正面から配線収納スペースに手が届く。これはかなり便利だ。デスクの裏側から無理な姿勢でケーブルを手繰り寄せたり、デスク全体を壁から離したりする必要はない。

次に、デスクの名前の由来でもある「コイル」がある。これはコンセントからデスクへと伸びる特徴的な赤いケーブルで、デスクのモーターや内蔵の電源タップにつないだ機器に電力を供給する。この形状は意図して採用されたものだ。コイル状にすることで、コンセントまで伸びたケーブルが不格好に垂れ下がることなく、張った状態を保てるのである。

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コイル状の赤いケーブル。

Photograph: Julian Chokkattu

「コイルは本質的に、ふたつのものの間で長さが変わる空間を、どうすればすっきり保てるかという問題を解決するものです」と、ハーマンミラーのシニアプロダクトマネージャー、スティーヴン・ハートンは言う。ハートンによると、このデザインは電話の受話器や初期のメカニカルキーボードなど、昔のテック製品に使われていた螺旋状のカールコードから着想を得たものだという。その結果、Coylの見た目は遊び心がありながら整然としたものに仕上がった。

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