インバースネットは6月3日、同社のオリジナルBTOパソコンブランド「FRONTIER」シリーズに、AMD(Advanced Micro Devices)の最新GPU「Radeon RX 9070 GRE」を搭載した新型ゲーミングPCを追加し、販売を開始した。WQHD(2560×1440)解像度での高画質ゲームプレイをメインターゲットに据えたモデルで、パフォーマンスと冷却性能の異なる3シリーズから選択できる点が特徴だ。

今回の新モデルの中核を成すRadeon RX 9070 GREは、AMDの最新グラフィックスアーキテクチャ「RDNA 4」を採用。48基の演算ユニットを備え、従来世代から大幅に強化されたレイトレーシング性能と、新たに搭載されたAIアクセラレータにより、よりリアルなライティング表現や高フレームレートでのゲーム体験を実現する。

FRONTIERブランドでのラインアップは、筐体サイズと冷却設計で差別化された3シリーズで構成される。最上位に位置するGHLシリーズは、優れたエアフロー性能を追求したフルタワーモデルで、最大7基の冷却ファンを搭載可能。高い拡張性を備え、将来のアップグレードも見据えた設計となっている。ミドルタワーのGAMシリーズは、冷却性能と拡張性のバランスに優れ、シンプルで洗練されたデザインが特徴。一方、GKシリーズは容量約30リットルのコンパクトなミニタワーケースを採用しながら、効率的な冷却機構により省スペースでも安定した性能を発揮する。

各モデルともBTO(Build to Order)方式を採用しており、ユーザーはFRONTIERダイレクトストアを通じて、CPUやメモリ、ストレージなどの主要コンポーネントを用途や予算に応じて自由にカスタマイズできる。

なお、AMDの最新GPUを搭載したゲーミングPC市場では、アイティーシーが展開する「STORM」ブランドからも注目モデルが登場している。6月2日に紹介された「幻界GOLD」は、黒と金の派手なカラーリングとピラーレス風デザインを採用した“飾れる”ゲーミングPCで、大画面液晶付き水冷クーラーにより写真や動画を表示できるのが大きな特徴だ。

同シリーズの「GKG-98X3D97XT」(価格33万9900円)は、CPUにAMD Ryzen 7 9800X3D、GPUにRadeon RX 9070 XT 16GBを搭載し、WQHDから4Kゲーミングまでを視野に入れたハイエンド志向の構成。メモリはDDR5 16GB、ストレージはNVMe SSD 1TBを標準装備する。3D V-Cache技術を採用したRyzen 7 9800X3Dは、特にゲーム処理において高いパフォーマンスを発揮することで知られ、予算に余裕があればメモリを32GBへカスタマイズすることが推奨されている。

FRONTIERのRX 9070 GRE搭載モデルとSTORM幻界GOLDのRX 9070 XT搭載モデルは、同じAMD RDNA 4世代のGPUを採用しながら、前者がWQHD環境でのコストパフォーマンスを重視する層を、後者が4K対応や所有欲を満たすデザイン性を求めるハイエンド層を狙うなど、異なる市場セグメントをターゲットとしている。

AMDがRDNA 4アーキテクチャでAIアクセラレータを本格導入したことで、ゲーミングPC市場では単純なラスタライズ性能競争から、レイトレーシングやAI処理を含めた総合的な描画体験へと競争の軸足が移りつつある。FRONTIERの新モデルは、こうした技術トレンドをミドルレンジ価格帯に落とし込んだ製品として、幅広いゲーマー層の選択肢となることが期待される。

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