
2026年5月18日
スタンダード
パイオニア
モダン
《》 禁止
《》 禁止
《》 禁止解除
《》 禁止解除
レガシー
ヴィンテージ
パウパー
アルケミー
ヒストリック
タイムレス
ブロール
制限カード、禁止カードのフォーマット別一覧はこちら。
次回の禁止制限告知:2026年6月30日
ゲーマーの皆さん、こんにちは!
私はカルメン・クロンペアレンズ/Carmen Klomparens。マジックのプレイ・デザイン・チームに所属する上席ゲーム・デザイナーです。3月の更新は変化の少ないものでしたが、今回は複数のフォーマットにまたがる大規模な更新となります。マジックは偉大なゲームですが、私たちはこのゲームに関わる人々の中でも特に大切なプレイヤーの皆さんのために、さらなる改善点を常に探しているのです。
なお今回の変更については、太平洋時間5月19日10時(日本時間26時)よりtwitch.tv/magicでの公式配信(英語)でも詳しくお伝えします。あわせてお知らせしますが、次回の禁止制限告知は6月30日を予定しています。それでは前置きはこれくらいにして、早速各フォーマットの更新を見ていきましょう!
スタンダード
(この項はジェイディーン・クロンペアレンズ/Jadine Klomparensよりお送りします。)
2026年のスタンダードは変動の激しいフォーマットになっています。先頭を走る《》とイゼット系を筆頭に、環境のデッキが毎週のように競争を繰り広げています。「プロツアー『ストリクスヘイヴンの秘密』」を迎えるにあたり、大方の見立てでは「イゼット果敢」が倒すべきデッキと見られていました。しかし初日のメタゲームでは30.5%を占めた「イゼット果敢」でしたが、成績は振るわずトップ8入賞を逃し、ミラーマッチを除いた全体の勝率も50%を割り込みました。大会前の最有力候補にしては、望ましい結果ではなかったでしょう。
「イゼット果敢」[MO] [ARENA]
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-呪文(31)-
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-サイドボード(15)-
一方、《》率いる「上陸」デッキは大成功を収めました。「緑単上陸」、「セレズニア上陸」ともにプロツアーで高い勝率と好成績を記録し、決勝戦は「セレズニア上陸」のミラーマッチで行われたのです。《》系デッキの《》型から「上陸」型への変遷は特筆すべきことであり、これは「プロツアー『ローウィンの昏明』」で《》型が圧倒的な人気を集めながらも成績が振るわなかった結果を受けてのことでしょう。
「セレズニア上陸」[MO] [ARENA]
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-土地(25)-
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-呪文(12)-
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-サイドボード(15)-
「プロツアー『ストリクスヘイヴンの秘密』」での出来事は、今年のスタンダードでよく見受けられます。《》系デッキの《》型から「上陸」型への変遷と並行して、私たちはイゼット系デッキが作られては隆盛と衰退を繰り返し、現在の「果敢」、「講義」、「スペレメンタル」の3本柱に収まる過程を目にしてきました。ある週では特定の構築が完全に支配したかと思えば、次の週にはそれが一変しているという姿を目の当たりにしてきたのです。
そして先日のプロツアーでも再び、スタンダードのメタゲームは今後も進化し続けるだろうという確かな予感を抱く結果に終わりました。勝率が振るわなかった「イゼット果敢」は一番人気の座を維持するのに苦労するでしょう。それでも適切な調整方法が見つかれば、可能性は十分にあります。このフォーマットのベスト・デッキの座を奪う勢いの「上陸」デッキですが、現在のスタンダードはベスト・デッキとみなされたデッキが翌週には倒されることが十分にあり得る環境です。これらのデッキが進化を続ける中で、革新的な戦略を用いるプレイヤーたちも攻め手を模索し続けており、この環境の物語にはまだまだ続きがあることがうかがえます。
実際に、「プロツアー『ストリクスヘイヴンの秘密』」閉幕後のメタゲームには異なる絵図が描かれ始めています。イギリス・ロンドンで開催された「マジック・スポットライト」と日本で開催された「チャンピオンズカップファイナル」、2つの大型スタンダード・イベントでは、全体的にプロツアーよりも多様なメタゲームとなり、両イベントを合わせても「上陸」戦略がトップ8へ送り込めたのは1人だけでした。
イゼット系デッキと《》系デッキは現在のスタンダードで特に大きな存在感を放っており、他のデッキが成功を収めるためには意識せざるを得ない制約を生んでいます。中でも切実なのは、現在のスタンダードで成功を収めるためにはゲームの最序盤に干渉手段を持つことが必須になっている点です。それができないとイゼット系や《》系デッキに圧倒されてしまうのです。現在のスタンダードの速度は、私たちが望ましいと考える基準よりも速い状況にあります。
しかしながら、《》系デッキとイゼット系デッキによって定義された環境の中でも、成功を収めるデッキの姿が確認されています。また、カードプールがまだ完全には掘り下げられていないことを示す兆候や、上位2デッキに対抗し得る力を持ちながらもまだ研究途上のデッキが存在することを示す兆候も見受けられます。
「アゾリウス・モモ」[MO] [ARENA]
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-土地(21)-
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-呪文(14)-
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-サイドボード(15)-
スタンダードのイベントでは、さまざまな形の白青のクリーチャー戦略がトップ8の舞台へ上がっています。《》を用いて優れた飛行持ちクリーチャーを素早く展開する攻撃的な構成は、「マジック・スポットライト:シークレッツ」を制しました。《》を採用せず瞬速をゲームプランの中心に据えた、「アゾリウス・テンポ」や「アゾリウス・プリズン」と呼ばれる形も「プロツアー『ストリクスヘイヴンの秘密』」と先述の「チャンピオンズカップ」でトップ8入賞を果たしています。これらのデッキは以前から広く知られており、最近の成功を受けてさらに人気が高まる可能性があります。
「マルドゥ・ディスカード」[MO] [ARENA]
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-土地(22)-
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-呪文(14)-
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-サイドボード(15)-
「プロツアー『ストリクスヘイヴンの秘密』」では数は少ないながらも「マルドゥ・ディスカード」デッキの姿も見受けられ、トップ8入賞は逃したものの好調ぶりがうかがえます。「マジック・スポットライト:シークレッツ」では決勝まで駒を進めていました。『ストリクスヘイヴンの秘密』で新たに加わった《》や《》によってスタンダードのディスカード戦略には再び活力が吹き込まれましたが、その反応は上々です。
「4色コントロール」[MO] [ARENA]
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-土地(27)-
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-呪文(33)-
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また、プロツアー閉幕後には《》を擁するさまざまなコントロール戦略が次々と成功を収めました。「チャンピオンズカップ」では優勝を果たした「4色コントロール」に加えて、他にも《》を用いるコントロール・デッキが2つトップ4まで勝ち進みました。「マジック・スポットライト:シークレッツ」でも、同じく《》を用いる「イゼット演目」デッキがトップ8に入賞しています。これまで、《》が波を起こすことはほとんどありませんでした。これらの成功は、『ストリクスヘイヴンの秘密』にはまだ掘り下げる余地のあるカードが残されていることを示す心強い兆候です。
スタンダードは変動を続けており、イベントごとに新たなデッキが勝利の道を見出しています。スタンダードのメタゲームは今後も変化と進化を続けると予想されるため、今回の更新ではスタンダードの禁止リストに変更を加えないことにしました。私たちは引き続きスタンダードの環境を観察し、『マジック:ザ・ギャザリング | マーベル スーパー・ヒーローズ』発売後の6月30日に予定されている次回の告知にて状況を再び評価するつもりです。
パイオニア
(この項はアリヤ・カラムチャンダリ/Arya Karamchandaniよりお送りします。)
パイオニアは複雑な状況に置かれています。広い視点で見ればメタゲームは多様性に富んでおり、戦略の広がり方も良好です。大会結果を見ても「セレズニア・カンパニー」や「ゴルガリ・ミッドレンジ」のようなフェアなミッドレンジ戦略が好成績を残している中で、「脂牙」のようなコンボ・デッキの姿も多く見受けられます。また《》コンボや「Niv to Light」、「猫かまど」など、ときおり結果を出す実用的なデッキもこのフォーマットに奥深さを加えています。
「セレズニア・カンパニー」[MO] [ARENA]
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-土地(22)-
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-クリーチャー(30)-
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-呪文(8)-
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-サイドボード(15)-
しかし現在のパイオニアには多様なプレイパターンがあるにも関わらず、競技の舞台における多様性はこの数か月にわたって徐々に狭まっています。『マジック:ザ・ギャザリング | アバター 伝説の少年アン』の「講義」パッケージや『ストリクスヘイヴンの秘密』の《》で強化されたさまざまな形のイゼット系デッキが、メタゲーム上のシェアを伸ばしているのです。イゼット系のスペルデッキは常にパイオニアの中核にあり、ある程度はあった方が健全だと私たちも考えています。しかしながらMTGアリーナのデータを見るに、最近のイゼット系デッキの使用率や勝率は健全なラインを越えていることが明らかになっています。競技の舞台の多様性を促進するため、イゼット系のデッキに対して行動を起こす必要があると私たちは感じていました。
「イゼット果敢」[MO] [ARENA]
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-土地(20)-
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-クリーチャー(9)-
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-呪文(31)-
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-サイドボード(15)-
ここ数年にイゼット系デッキが獲得したツールの中でも、《》はパワーレベルの観点でもプレイパターンの観点でも飛び抜けています。このカードがイゼット系デッキにもたらしたプレッシャーをかける力と粘り強さはゲームを過度に圧縮し、パイオニアのデッキに一息つく暇も与えません。またクリーチャーを毎ターン供給する《》は、限られた脅威を駆使しながら干渉手段に頼るというゲームプランをイゼット系デッキから切り離しています。《》がなくとも、さまざまな形のイゼット系デッキが有力な選択肢であり続けると私たちは信じています。ただしそれらのパワーレベルはより適切な範囲に収まり、それらに対する効果的な反撃手段もあり、健全なメタゲームが形成されるようになるでしょう。
モダン
(この項はカルメン・クロンペアレンズよりお送りします。)
《》 禁止
《》 禁止
《》 禁止解除
《》 禁止解除
全体的に見て、モダンは楽しそうな状況が続いています。メタゲームの最上位で複数のデッキが成功を収めており、順位が目まぐるしく変わる状況は、私たちとしても好ましく見ています。
ではなぜ禁止カードを出すのでしょう?
「ボロス・エネルギー」[MO] [ARENA]
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-土地(23)-
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-クリーチャー(26)-
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-呪文(11)-
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-サイドボード(15)-
ここ数年にわたり、「ボロス・エネルギー」は使用者数上位3デッキの一角を占めており、安定した成績を残し続けています。オンラインでは「ボロス・エネルギー」のメタゲーム上のシェアが着実に伸びており、これと競い合えるデッキの数は減ってきています。一時期は新しい色やテクニックを取り入れた異なるバージョンの「ボロス・エネルギー」の姿も見受けられたものの、その後はおおむね上記のデッキリストのような構成に落ち着いています。私たちは、その要因の一部に《》と《》のコンボがあると考えています。


この2枚が組み合わさると墓地から一気に《》の強力な能力を2回誘発させることができ、ゲームを通して大ダメージのプレッシャーをかけられます。この組み合わせが評価されるにともない、「ボロス・エネルギー」への《》の採用枚数が増えていきました。それにより、赤でない色のカードを採用するのが難しくなっているのです。デッキ内の別の部分に手を入れるのではなくこの組み合わせからカードを取り除くと判断したのは、これが完全に「エネルギー」デッキに限られた話ではないからです。アグロ・デッキやミッドレンジ・デッキのほとんどがこのコンボを取り入れ、そうでないデッキはメタゲーム上から姿を消していくのを私たちは目の当たりにしてきました。
《》が《》や《》のようなカードと生み出すシナジーは魅力的だと私たちは考えており、それが《》の方を禁止する決め手となりました。以上の経緯で私たちは行動を起こす必要性を感じ、《》を追い出すことにしたのでした。
さて、今回モダンの禁止カードリストに加わるのは《》だけではありません。
「アミュレット・タイタン」[MO] [ARENA]
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-土地(31)-
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-クリーチャー(11)-
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-呪文(18)-
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-サイドボード(15)-
「アミュレット・タイタン」はここ1年半ほどかなりの成功を収め続けており、その大半がテーブルトップでの活躍に集中しています。特に強力だと目されているデッキの構成は、《》と《》、《》の組み合わせを用いるものです。これらによるループが成立すれば、デッキ内のすべての土地を戦場やオーナーの手札へ加えることができ、必要なら墓地に残しておくこともできます。これによりマナが無限に供給され、《》や《》の「魂力」を無限に使えるのです。しかしその段階へ至るには極めて複雑な手順を踏む必要があり、さらに深刻なことにゲームが必ず決着するわけではなく、トーナメントの運営に悪夢を見せることになり得ます。
仮にトーナメント管理上の問題に目をつぶるとしても、《》は「アミュレット・タイタン」デッキに莫大な力をもたらしています。モダンで唯一、他のカードを絡ませる必要なくタップで3マナを生み出すこのカードの存在により、通常よりも少ないリソースでコンボを始動できます。これが《》や《》を用いるプレイパターンにおける肝なのです。
《》の禁止は、モダン環境における最強デッキの一角に大きな打撃を与えると私たちは見ています。「アミュレット・タイタン」のパワーレベルについては前ラウンドの地域チャンピオンシップ後からすでに懸念を抱いており、現行バージョンの「アミュレット・タイタン」がない方がモダンはより楽しいものになると私たちは信じています。私たちはモダンの歴史に刻まれる象徴的なアーキタイプに対する禁止措置を重く受け止めており、このデッキを完全に潰してしまうようなことは望んでいません。今回の措置は、過去に特定した他の問題点に対処しながらデッキパワーを抑制するためのものなのです。
上記2つの変更は、フォーマットをより楽しくするためにパワーバランスを調整することを目的としています。続けて、禁止解除されるカードを見ていきましょう。

《》は2年ほど前に、現在とまったく異なるモダン環境において禁止されました。当時は『モダンホライゾン3』がやってくる前の世界でした。《》や《》、《》、《》が使用できた時代で、《》や《》、《》の禁止解除による大きな影響をまだ目にしていないときのことです。それから時が経ち、《》や《》など「続唱」デッキに対する強烈な対策カードも登場しています。2024年初頭に存在したバージョンの「ティムール・ライノ」のデッキパワーは、現在のモダンにおいては適切なパワーレベルに近づいていると私たちは考えています。『ローウィンの昏明』で「死せる生」デッキに大きな活力が与えられたことは、コミュニティからもおおむね肯定的に受け入れられているようです。そこで、私たちはこのアーキタイプにもう少し目を向けてみようと思ったのです。
私たちはモダンに、プレイヤーがアーキタイプに魅了され、それを極め、成功を収められる場になってほしいと望んでいます。禁止措置から日が経っていないことを考えると、《》の禁止解除にリスクがあるのは間違いありません。それでもこの手のデッキがモダンに存在することには明白なメリットがあり、予測されるリスクを受け入れるのにためらいはありません。

およそ15年の時を経て、ついに「《》がモダンで使用できた日数」を1へ上げるときが来ました。モダンが公式フォーマットに制定された際に禁止カードリストには20枚ほどのカードが掲載され、そこに《》の名もありました。2011年の当時から、マジックは大きく変化しています。私たちも、レガシーやキューブ・ドラフトのようなフォーマットでプレイヤーの皆さんが《》を楽しそうにプレイする姿を見てきました。このカードの禁止解除により、プレイヤーの皆さんが戦闘を主体としたデッキを試し、ここ数年はモダンの中心から離れている《》デッキに新たな息吹がもたらされることを私たちは願っています。
私たちはこれまで、モダンでの《》の禁止解除には消極的でした。控えめに言っても好ましくないプレイパターンがあったからです。それでも、コミュニティから向けられるこのカードへの感情はおおむね好意的です。私たちもまた、《》で得られる報酬があまり好ましいものでないとしても、それを得るための動機づけは好ましく思っています。
最終的な結論として、現在のモダンはパワーレベルの観点でも新しいプレイパターンの受け入れの広さの観点でも、《》を取り込めるだけの強さを備えていると判断しました。今回の2枚の禁止解除措置によって、プレイヤーの皆さんにぜひモダンの実験を楽しんでいただければと思います。
レガシー
(この項はカルメン・クロンペアレンズよりお送りします。)
全体的に見れば、レガシーは非常に良い状況にあります!新たなカードがフォーマットに影響を与え、新たなデッキが舞台に上がり、毎週さまざまなデッキが勝者の座を奪い合っています。しかしながら、改善の余地がないというわけではありません。この1年の間にレガシーが迎えた数多くの変化は、ゲームにかけられていた緊張の緩和と、レガシー・プレイヤーがこのフォーマットに感じる魅力をさらに引き出すツールとして禁止カードリストが機能している結果です。
『モダンホライゾン3』の発売により、レガシーには短期間に膨大なパワーが流れ込みました。中でも10年以上このフォーマットに存在し続けている「Oops, All Spells!」デッキほど大きな恩恵を受けたアーキタイプは他にないでしょう。
「Oops, All Spells!」[MO] [ARENA]
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-クリーチャー(26)-
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-呪文(34)-
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4 《》
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-サイドボード(15)-
このデッキのゲームプランはいたってシンプルです。まずは《》や《》の能力の対象を自身にして、ライブラリーをすべて切削します。そこから《》や《》、《》を駆使して《》を唱え、対戦相手の手札を取り去ってから《》と《》で勝負を決めるのです。《》は手札から繰り出されるコンボを防ぎ、《》は《》などの墓地対策からコンボパーツを守ります。
レガシーにおける活動期間の大部分において、このデッキはマジックのゲームシステムの範囲内でできることを愛をもって示し続けてきました。このような戦略が存在すること自体が斬新なのです。しかしこのデッキがレガシーの定番になるほど強力になれば、その新鮮さはあっという間に色あせてしまいます。
ここ数年は「Oops, All Spells!」デッキのメタゲーム上の存在感には浮き沈みがありますが、人気上位6位を下回ることはありません。さまざまな観点から見て「Oops, All Spells!」デッキに本質的な問題があるわけではないものの、極めて再現性の高い「1枚コンボ・デッキ」という存在自体が問題です。
これまでは、このデッキの勝率が懸念するほど高くなかったため行動を起こすことに躊躇していました。
そこには2つの可能性があったからです。1つは、勝てなくても人々がプレイしたいデッキであった可能性。特定の戦略への情熱が感じられるデッキは、私たちとしても好ましい存在です。もう1つは、レガシーを始めようという初心者のための入り口になっていた可能性です。
レガシー最大の魅力の1つは、長期間にわたって築いた愛着や磨いた技術が報われることです。このフォーマットには10年以上同じカードをプレイしてきたというプレイヤーが大勢集まっており、カードを集めるのにそれ以上の時間をかけてきたという人もいます。そういうフォーマットで新参者が常連プレイヤーになるための第一歩を踏み出すのは、そう簡単なことではありません。「Oops, All Spells!」デッキは、これからレガシーをプレイしようという方にも勧められるデッキなのです。
しかし残念ながら、「Oops, All Spells!」デッキはここ数か月にわたりレガシーへ不健全な影響を与えており、勝率は着実に上がってきています。
1ターン目にゲームが決着する確率はフラストレーションを生むほど高く、「エターナル・フォーマットではもう片方のプレイヤーがプレイする前にゲームが決着してしまう」という好ましくない固定概念を助長しています。これに対する適切な回答はあり、有効な反撃手段を持つ戦略もありますが、レガシーでの使用に耐えるデッキの選択肢を狭めていることに変わりありません。
以上を鑑みて、私たちは《》を禁止し、《》を残すことにしました。この禁止措置は、「Oops, All Spells!」デッキの存在を維持しつつ、多くのプレイヤーが毎週プレイするようなデッキではなく「あえてこれを選んでプレイする」デッキになるくらいパワーを下げることを意図したものです。現行の「Oops, All Spells!」デッキと似通ったデッキに「ベルチャー」がありますが、こちらは長年にわたりメタゲームの一部として受け入れられていました。その事実により、より妥当なパワーレベルになった「Oops, All Spells!」デッキならこの手のデッキを心から愛するプレイヤーのために残すことができ、安定性を失ったことでメタゲーム上の存在感を抑えられるという確信を私たちは抱いたのです。
とはいえ、私たちは引き続きこのデッキの今後の展開を監視し、必要とあればためらいなく行動を起こすつもりです。
レガシーのメタゲームの他の部分に関しては、その発展を楽しく見守っています。「ディミーア・テンポ」のメタゲーム上のシェアは、ここ数か月にわたって低下しているのが見て取れます。イゼット系デッキは『ストリクスヘイヴンの秘密』の《》を活用しており、白のデッキもメタゲーム上の地位を固めているようです。中でも私たちのチームが注目しているデッキが1つあります。
「無色トロン」[MO] [ARENA]
4 《》
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4 《》
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-土地(24)-
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-クリーチャー(2)-
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4 《》
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-呪文(34)-
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1 《》
-サイドボード(15)-
「無色トロン」の最新型が、メタゲーム上のシェア、勝率ともに急上昇を見せています。私たちが踏み込む必要を感じるほどの持続力はまだ見せていませんが、勝率とメタゲーム上のシェアをさらに伸ばし続けるなら、レガシーの健全さを維持するための選択肢を検討するつもりです。
現在のレガシーは、本当に特別な環境になり得る骨格を備えています。このフォーマットの今後の展開を楽しみにしています。
ヴィンテージ
(この項はエリック・エンゲルハルト/Eric Engelhardよりお送りします。)
ヴィンテージは引き続き、最高の状態にあります。「ショップ」や「ドレッジ」、「ドゥームズデイ」、「イニシアチブ」、「オース」、「ルールス・コントロール」、「ルールス・コンボ」など、ヴィンテージの柱となる要素は新旧を問わず依然として健在です。これらをはじめとするさまざまなデッキが健全なメタゲームの中で毎週のように覇権を競い合っており、飛び抜けたデッキはありません。
前回の更新以降、ヴィンテージではいくつかの新しいカードが話題を呼んでいます。《》は青ベースのデッキに確かなドロー能力をもたらし、コントロールやコンボ・デッキの採用枠にスムーズに入り込んでいます。このカードがヴィンテージやレガシーに与える影響についてはデザインの最終段階の時点で議論しており、採用される可能性が高いことは承知の上で送り出しました。以前の《》と同様に、このカードがメタゲームにどう定着していくのかを非常に興味深く見ています。実際に、一部のデッキリストではすでに《》が《》に取って代わっています。それから、『マジック:ザ・ギャザリング | ミュータント タートルズ』の《》は「オース」デッキの新戦力として早速活躍しています。
「エスパー・ルールス・コントロール」[MO] [ARENA]
4 《》
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1 《》
1 《》
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1 《》
1 《》
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-土地(17)-
4 《》
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-クリーチャー(8)-
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-呪文(35)-
4 《》
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1 《》
-サイドボード(15)-
《》
-相棒-
《》デッキはメタゲームの大きな部分を占めており、昨年の禁止制限告知でも話題に挙げました。「ルールス」の名がつくデッキの多様性は依然として高い水準にあり、それはヴィンテージにおけるルールスの位置づけを考える上で重要な指標となっています。
総じて言えば、今こそヴィンテージをプレイするのに最高のときと言えるでしょう!
パウパー
(この項はガヴィン・ヴァーヘイ/Gavin Verheyよりお送りします。)
全体的に見て、パウパーは非常に健全な状態にある。「テラー」や「マッドネス」、「親和」、「ジャンド・ワイルドファイア」といった主力デッキが健在である一方で、「エルフ」や「白単アグロ」、「トロン」のようなデッキが見事な復活を遂げるなど、変動も多くある。「MagicCon」で行われた「Pauper Cup」や「New York City Invitational Series」の「Pauper Open」、それからイタリアで開催された「Pauperissima」など、最近行われた大型パウパー・イベントの多くで、トップ8には6種類以上のデッキが並ぶことになった。現在の環境は楽しく、多様性に富んだものであると見受けられる。
しかしこのフォーマットにはやや不足しているものがある。遅めのコントロール・デッキだ。そしてパウパーの禁止カードリストを見ると、《》はリストから外してもいいカードに見える。《》が禁止されたのは『統率者マスターズ』や『モダンホライゾン3』が発売される前の時代のことであり、そこからこのフォーマットの速度は大幅に上がっている。このカードが採用されれば(現在のフォーマット速度を考えると採用されないかもしれない)、やや遅めのデッキの強化につながり、かつて存在したデッキに活力を与える可能性があるだろう。
前回の告知でこのアイデアを提示したところ、コミュニティの関心が集まった。そこで昨年取り組んだ「試験的禁止解除」の手法を引き継ぎ、《》を禁止解除してこの夏の動きを見てみようと思う。8月10日の禁止制限告知で改めてチェックして、《》の最終的な判断を決めよう。
今回の変更についての詳細は、別途パウパー・フォーマット委員会による記事も読んでくれ。
アルケミー
(この項はダニエル・スー/Daniel Xuよりお送りします。)
え? 《》? そうです、この一見無害な『マジック:ザ・ギャザリング | ミュータント タートルズ』のコモン・カードが《》を戦線へ送り出し、アルケミーのメタゲームを席巻しているのです。2025年10月に再調整を受けて能力の起動にタップが必要になって以来、アルケミー版の《》は目立った動きを見せていませんでしたが、《》がアルケミーに加わったことで必要な量のアンタップ効果を獲得するに至りました。特に《》と《》が生み出すシナジーは、こういった効果の強さを如実に示しています。《》の戦場に出たときの能力で《》をアンタップし、《》で《》を手札に戻すことで、《》を3回アンタップしながらカードを1枚引けます。これにより大量のマナが生み出され、1ターンで一気に勝利を引き寄せるのです。《》と《》のデッキは特にBO3のランク戦を支配しており、上位ランク帯のメタゲームで20%を超える使用率を記録しています。
「青赤ビビ」[MO] [ARENA]
7 《》
4 《》
4 《》
4 《》
2 《》
1 《》
1 《》
-土地(23)-
4 《》
-クリーチャー(1)-
4 《》
4 《》
4 《》
4 《》
2 《》
2 《》
2 《》
1 《》
4 《》
2 《》
4 《》
-呪文(33)-
3 《》
2 《》
2 《》
2 《》
2 《》
2 《》
1 《》
1 《》
-サイドボード(15)-
では、なぜ《》ではなく《》なのでしょうか? 私たちは『マジック:ザ・ギャザリング | ミュータント タートルズ』リリース前のアルケミーにおける《》の役割に満足していました。このウィザードを軸にしたデッキは、現在の形ほど凶悪なものでなくても成立させられると私たちは信じています。また《》の再調整を解除する案やアルケミーで禁止する案も検討しましたが、それは現在《》が良い立ち位置にあるブロールにも影響が及ぶことになります。結論として、今回の変更は他のフォーマットの健全さを維持しつつアルケミーに望ましい効果をもたらす最もシンプルな方法であると私たちは考えています。
ヒストリック
(この項はデイヴ・フィンセス/Dave Finsethよりお送りします。)
ミシック・ランクにおいて3%を超えるシェアを持つデッキがないという現在のヒストリックの多様性に、私たちは心を躍らせています。『ストリクスヘイヴンの秘密』のミスティカルアーカイブに収録された《》と《》により爆発力を高めた「ルビー・ストーム」は、力強い活躍を見せています。
「ルビー・ストーム」[MO] [ARENA]
2 《》
4 《》
4 《》
7 《》
-土地(17)-
4 《》
4 《》
-クリーチャー(8)-
3 《》
4 《》
4 《》
4 《》
4 《》
4 《》
4 《》
1 《》
4 《》
1 《》
1 《》
1 《》
-呪文(35)-
1 《》
1 《》
1 《》
1 《》
1 《》
1 《》
1 《》
1 《》
1 《》
1 《》
1 《》
1 《》
1 《》
1 《》
1 《》
-サイドボード(15)-
「ルビー・ストーム」の他には、「ボロス・オーラ」や「ジャンド」、「ディミーア・テンポ」、「イゼット・フェニックス」などのデッキが多くの使用者を集めています。加えて「緑単エルフ」や「白単ライフゲイン」、「ウィザード」のような主力デッキも引き続き各ランクで安定した勝率を記録しています。
5月23~24日開催の「アリーナ・チャンピオンシップ12」は、現在のヒストリックのバランスや多様性の状況で迎えることになります。ハイレベルな舞台での戦いを見るのが待ちきれません。
タイムレス
(この項はデイヴ・フィンセスよりお送りします。)
『ストリクスヘイヴンの秘密』にて強力なミスティカルアーカイブがタイムレスに到来し、『モダンホライゾン3』以来となる大規模なメタゲームの変化が起きています。《》や《》の登場により、青のテンポ系デッキが占める割合が20%ほどになりました。とはいえ、頭角を現したこのデッキは人気を集めているものの、洗練された「実物提示教育」や「マルドゥ・エネルギー」、「リアニメイト」との競争はまだ決着を見ていません。競合するデッキの中で居場所を見つけるにつれて、このデッキの人気も落ち着いていくものと予想されます。
また、私たちは《》とのユニークな相互作用を持つ《》にも目を向けていくつもりですが、今のところはこのフォーマットでできる他のアンフェアな行為と並び立つ程度であると見ています。
ブロール
(この項はデイヴ・フィンセスよりお送りします。)
ブロールはプレイヤーの目標や期待することが幅広いため、管理の難しいフォーマットです。ブロールには一風変わった統率者を使ってデッキ構築に挑戦したいプレイヤーもいれば、ユニバースビヨンドの特定のテーマを突き詰めたいプレイヤーもおり、競技志向のメタゲームで技術や知識を見せたいというプレイヤーもいます。いずれもブロールをプレイする理由として素晴らしいことであり、私たちもサポートを続けたいと思っています。しかしながら、全員が常に適切な相手とマッチする状態にするのは難しいところがあるのです。
プレイヤーの皆さんの体験をさらに改善するため、私たちは5月19日よりブロールのマッチメイキングを刷新します。これは実験的な試みであり、ブロールのマッチメイキング方法は大きく変わります。プレイヤーの技術レベルよりも、使用している統率者のTierが近くなるように優先してマッチメイキングが行われるようになるのです。この変更により、マッチメイキングの時間は適切に保ちながら統率者のパワーが同じくらいのマッチが増えると見込んでいます。統率者の基準がより厳格化したマッチメイキングにより、ゲームに期待することが同じようなプレイヤー同士がペアになり、実験の余地をさらに多く確保できることを目指しています。これは、ランク戦でないブロールを競技志向にしないための意図的な変更です。
最後になりますが、ランク戦ブロールについての続報を心待ちにしているプレイヤーがたくさんいることを私も知っています。この数か月にわたって行われた競技志向のランク戦ブロールの実験には多くの方が熱心に取り組み、実り多いものとなりました。数を絞って統率者の禁止リストを制定する過程で私たちは多くのことを学び、ランク戦ブロール導入への自信を深め始めています。次の発表をお届けするのを楽しみにしていますが、計画の最終段階を詰めるためにもう少し時間をください。MTGアリーナで次のセットがリリースされる前には続報をお伝えできればと思っています。

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