すでにプレイステーション 5やSteamなどでリリースされている、スクウェア・エニックスのRPG「FINAL FANTASY VII REBIRTH」(以下、FF7リバース)。同作のNintendo Switch 2とXbox Series X|S、Windows版が6月3日に発売される。それに先駆けて、体験版が本日4月28日に配信開始となった。
【画像】ゲーム冒頭、いきなりザックスが登場するシーンからスタートする
この体験版には、ゲーム冒頭からChapter 2までが収録されており、セーブデータをそのまま本編に引き継いで遊ぶことも可能だ。これだけでもかなりのボリュームになっているのだが、今回は正式な配信前にSwitch2版の体験版をプレイする機会が得られた。
Switch2といえば携帯モードで遊べることもウリのひとつではあるものの、残念ながらそちらは体験することができなかった。しかし、ゲーム自体は2時間ほど遊ぶことができたので、こちらの記事ではそこから分かった特徴や魅力についてご紹介していく。
■ ザックスのパートからゲームがスタート! 「強くてニューゲーム」も選択可能
そもそも「FF7リバース」ってどんなゲームなの? という人もいると思うので、ざっくりとではあるが概要をご紹介しておこう。まず、オリジナルの「ファイナルファンタジーVII」が初代プレイステーション向けに発売されたのは、今から30年近く前の1997年だ。
そのフルリメイクを三部作としてリリースしていくプロジェクトが、2015年のE3で発表。その後、第1作となる「FINAL FANTASY VII REMAKE(FF7リメイク)」が2020年に発売され、今回の「FF7リバース」はそれに続く第2作という位置づけである。
第1作目の「FF7リメイク」では原作の物語冒頭からミッドガルを脱出するあたりまで描かれていた。今作はその続きからの物語が展開されていく。といっても単純にストーリーの続きが楽しめるというだけではなく、前作にはなかったオープンフィールドが登場するなど、ゲームとしても新たな体験ができるようになっているところも大きな魅力だ。
そして、その冒頭でいきなり登場するのが、前日譚を描いた「クライシス コア -ファイナルファンタジーVII-」の主人公ザックスである。
前作でもエンディング近くでチラリとその姿が見られたので、どのように物語へ絡むのか気になっていた人も多いと思うが、今回はいきなり冒頭に登場。それもプレイアブルな状態で操作ができるようになっているのだ。もちろん今回の体験版でも、本編と同じ冒頭からプレイすることができる。
実はこのパート自体は基本的なキャラクターの動かし方やバトルの方法が学べるチュートリアル的なものになっている。ザックス自体は、その後も「FF7リバース」の作中に登場するのだが、「いったいなぜ死んだはずの人物が本編に登場するのか?」といった部分に関しては、発売後に続きをプレイして確かめてみてほしい。
ちなみに、今回発売される「FF7リバース」には、様々な機能が最初から盛り込まれている。その中のひとつが、「強くてニューゲーム」だ。こちらは全てのキャラクターが最初から成長した状態でプレイできるというものだが、この体験版でも冒頭で選べるようになっていた。体験版でも選択肢として用意されているのはありがたい。
■ 回想シーンで「FF7リバース」の本編がスタート
冒頭のザックスが登場するところは、直接物語に影響するというよりも、いわばファンへのサプライズ的な要素であった。そのザックスパートが終わった後、いよいよメインとなる「FF7リバース」のChapter 1へと突入していく。
このChapter 1は、ホテルの一室でクラウドとティファが5年前の出来事を思い出すという、回想シーンで構成されている。ここではソルジャーだった頃のクラウドと、当時は英雄と呼ばれていたセフィロスが一緒に任務にあたることになる。ここもゲームとしてはチュートリアル的な内容となっており、このゲーム特有のパルクールを活かした移動方法や連携プレイを含む、より深いバトルの基本について学んでいくことができるようになっている。
これらは必ずしもすべてを把握しておく必要はないが、1度体験しておくことで、「そういえばこんなこともできたはずだ」と思い出して確かめることができる。そうした意味でも、ゲームの冒頭で何ができるのか教えてもらえるのはありがたい。
ゲームとしては、プレイアブルな部分だけではなく頻繁にイベントシーンも入るのだが、今回のSwitch2版では突然フレームレートが低下してカクカクするといったこともまったくなく、快適に楽しむことができた。グラフィックス全般に関しても、他機種と並べて比べれば違いが感じられるのかもしれないが、本機だけで遊んでいる分には違和感のない仕上がりになっていた。
このChapter 1では、最初はクラウドをメインに操作をしていくのだが、途中からセフィロスを操作できるようにもなる。また、ボス戦ではクラウドとセフィロスが共闘するという、胸アツの場面も用意されており、いきなりクライマックスの気分を味わうことができるところも、ファンにとっては嬉しいポイントだ。
そして何より、英雄と呼ばれていたセフィロスがこの任務をきっかけに変貌し、のちにクラウドたちの前に強大な存在として立ちはだかるようになるまでの経緯も描かれているのである。そうした意味では、このChapter 1も、今回の「FF7リバース」の導入部分だととらえていいだろう。
■ 周回プレイでも活用できるイベントシーン倍速やゲームブースト機能も利用可能
今回は全体で2時間という枠が限られていたためじっくりと隅々まで遊ぶということはできず、どうしても駆け足でゲームを進める必要があった。そんなときに役に立ったのが、「イベントシーン倍速」や「ゲームブースト機能」といった便利機能だ。
「イベントシーン倍速」は、単純にボタンを押している間中、イベントシーンを早送りで見られるというものである。もちろん、イベントシーン自体は丸々スキップしてしまうこともできる。しかし、それでは何が起きているのか若干把握しづらい場合がある。
たとえばSwitch2の場合、コントローラーのZRボタンを押している間だけ再生速度が1.5倍になる。これの何が便利なのかというと、ひと口にイベントシーンといっても、キャラクターが会話している場面だけではない。たとえば、風景が映し出された後で、徐々にカメラがキャラクターに寄っていくといった演出などもあるが、そうした直接ストーリーに影響しないような部分も早送りできるので、重要な場面だけに集中しやすい。
また、この1.5倍速というのもなかなか絶妙だ。それほど速すぎるというわけではないため、適度にボタンを押したり離したりしながら調整が行なえるようになっていた。
ちなみに、今回の体験版をプレイしている間、1度だけボスでもなんでもないところで全滅してしまうという失態を犯してしまった。ちょうどいいということで、そこで試してみたのが「ゲームブースト機能」である。こちらはHPやMPを最大にできるほか、与えるダメージを常に9999にすることができるという機能だ。
実際にいくつかの項目を有効にして戦ってみたのだが、ほぼ一瞬のうちに直前で全滅を食らった敵を倒すことができた。まさにチート級の威力である。この「ゲームブースト機能」の設定はいつでも変更できるようになっている。そのため、どうしても勝てない敵が出てきたときや、あるいはフィールドの通常戦闘を一瞬で終わらせたいときにも有効だ。
また、単純にアクション的な要素よりもストーリーを重視して楽しみたいという人にも大きなサポートとなってくれるだろう。それに加えて、ゲームを周回するときや、リメイクシリーズの3作目が発売直前のタイミングで改めておさらいとしてプレイしたいときなどにも役に立ちそうである。
■ 機種ごとの違いはあるが体験版としては完璧に近い内容
最初に「FF7リバース」がリリースされたプラットフォームがプレイステーション 5だったということもあるが、ゲーム内容というよりも操作の体感部分で少し異なる部分もあった。PS5用のコントローラーであるDualSense ワイヤレスコントローラーには、重みを体感できる機能としてアダプティブトリガーが存在する。そちらを活用したシーンがゲーム内にも登場する。例を上げると、バルブを閉める場面や負傷したクラウドが這いつくばりながら前へと進んでいくようなシーンだ。
こうしたシーンでは操作自体は同じなのだが、Switch2のコントローラー側のボタンで重みを感じることはなく、振動だけが伝わってくるようになっていた。それ自体は特にゲーム的に大きな影響はないものの、少しだけ気になった部分ではある。
そうした細かい違いはあるものの、少なくとも今回配信される体験版としてはほぼ完璧に近いといえるだろう。時間の関係でプレイできたのはChapter 2に突入したところあたりまでだったが、この先はリメイク版としては初のオープンフィールドがプレーヤーを待ち構えている。最初に体験できるオープンフィールドの「グラスランドエリア」内だけでも、全てやり込めばそれなりの時間が掛かってしまうぐらいのボリュームだ。
ゲームの主要となるキャラクターたちの魅力に触れられるだけでなく、バトルや探索、そしてストーリー的にもどんどん引き込まれるような要素がChapter 2までの間に、ふんだんに詰め込まれているのだ。
もちろん、本編はそれ以上に壮大な冒険が待ち構えている。また、三部作の真ん中ということもあり、終盤にかけて物語的にもさらなる大きな転換を迎えていくことになる。可能ならば前作を遊んでからのほうが楽しめるが、そちらについてはダイジェストの映像も見られるようになっており、補完することもできる。なによりも、少しでも気になったならば、まずは体験版でゲームの魅力に触れてみることをおすすめしたい。
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