
Image: SONY
ソニーから新たなゲーミングモニター「INZONE M10S II」が登場しました。このゲーミングモニターは、最もハードコアなPCゲーマー向けの一品ともいえるでしょう。
27インチのINZONE M10S IIの特徴は、高輝度のOLEDパネルを備えていることだけではありません。解像度は多少妥協する必要がありますが、超高速な720Hzというリフレッシュレートを実現しているのです。
高速なゲーミングモニターが次々と登場する現在においても、ソニーの新しいタンデムOLEDモデルは明確な存在感を放っています。今回のINZONE M10S IIは、昨年登場したM10Sの単なる後継機にあらず。これまでのQHD(2560×1440)解像度は維持しつつ、パネル技術には新たにLGのWOLEDを採用しました。
WOLEDはLGの独自技術で、RGBに白色発光層を加えることで画面の明るさを向上させます。
「プロ仕様」すぎるほどの性能と技術

Image: SONY
INZONE M10S IIでは新たに「モーションブラー低減機能」が追加され、文字通りモーションブラーを軽減して、残像感やブレをなくします。この機能はブラックフレームインサーションとも呼ばれ、通常はバックライトを点滅させることで体感輝度が下がる傾向があります。ソニーは、この機能をオンにした場合でも、体感上の明るさを大きく損なわないように設計したとのこと。
今回の大きな進化点は、M10Sにもあった「デュアルモード」でのリフレッシュレートです。1440p解像度の状態ではリフレッシュレートが540Hzに対応。そして1080pまで解像度を落とせば、リフレッシュレートが720Hzまで引き上げられます。
さらにDisplayPort 2.1およびHDMI 2.1経由でNVIDIA G-SYNCにも対応しているため、ディスプレイが毎秒720回更新される中でヘッドショットを狙っていても、不自然なカクつきは起こりにくいはず。
この27インチモニターは、eスポーツ大会などでも採用される「24.5インチモード」にも対応しています。画面サイズを24.5インチ相当に縮小し、左右に黒帯を表示することで、2368×1332または1080p表示が可能になります。これはターゲットを狙う際に、視線移動やマウス操作の範囲を抑えられる仕組みです。
モニターの調整はかなり柔軟で、チルト角は-5度から35度、左右スイベル角は各180度、高さは120mmまで調整可能。
こうした仕様を見れば、eスポーツのプロ選手や、それを目指す熱心なプレイヤーが注目するのも当然でしょう。むしろ「720Hzってすげー」なんて思いますが、一般のゲーマーからすればコアすぎて、ピンとこない気もしますね。
720Hzというロマン

Image: SONY
こうしたディスプレイでは、結局のところフレームレートを何より優先することになります。
一方で、大半のゲーマーは「720fps近いフレームレートを出せる環境」というものがそもそも難しい気もします。高性能なゲーミングPCなら240fpsを大きく超えることは可能かもしれません。しかし、240Hzと720Hzの違いを明確に感じ取れるのは、こだわりのある熱心なFPSプレイヤーくらいのはず。こうした製品によくある話ですが、ソニーは“少しでも有利にヘッドショットを決められる夢”を売っているとも言えます。それはそれで魅力的ですがね。
INZONE M10S IIは5月22日に発売予定で、価格については、日本ではソニーストアで税込17万4900円。
240Hzでも十分高速な時代に、さらなる720Hzというレベルへ突き進むソニー。多くの人には過剰かもしれませんが、プロやそれを目指す人、そしてロマンを求める人にはピッタリの1台でしょう。本当にプロ仕様ともいえるこのスペックに魅力を感じる人もたしかにいるはずです。


WACOCA: People, Life, Style.