パブリッシャーのElegoose Gamesは4月16日、MindSurge Network & Gamesが手がけるオークション対戦ゲーム『オークションキング(BidKing)』をリリースした。対応プラットフォームはPC(Steam)で、ゲーム内は日本語表示に対応している。本作はさっそく1万5000人を超える同時接続プレイヤー数を集める盛況を見せているものの、多数の不評レビューが投稿。「圧倒的に不評」ステータスを得る波乱の滑り出しとなった。
『オークションキング』はその名のとおりオークションを題材にした、最大4人対戦のマルチプレイゲームだ。各プレイヤーは、中に何が入っているか分からない倉庫に入札。落札すれば、倉庫内のすべてのコレクションが手に入る。掘り出し物を探し当てて、大儲けすることを目指すのだ。

本作の入札対象となる倉庫には多数のアイテムが入っているが、中に何があるかは不明。プレイヤーはさまざまな特殊能力をもったコレクターから自分のキャラを選び、能力を活かして倉庫にどれだけの価値があるか探っていく。たとえばイザベラというキャラクターは、倉庫内でもっともランクの高いアイテムのランクを把握できる。仮に判明したランクが低かった場合、その倉庫には価値のあるものは何もないことが分かるわけだ。
こうして儲けが出そうな範囲で入札を競っていくことになるが、本作はいきなり最高額を入札したプレイヤーが落札できるわけではない。入札は複数回のラウンドに渡って実施され、最初のラウンドで即決するには、2番目に高かった入札者の2倍以上の額を提示している必要がある。条件を満たした入札者がいなかった場合は次のラウンドに進み、第2ラウンドでは2位の1.6倍以上の額を提示すれば落札となる。少しずつ閾値を下げながらラウンドが進行し、最終ラウンドの第5ラウンドでは純粋に最高額を付けたプレイヤーが商品を持ち帰る。

そして本作では、落札者が高すぎる額を提示して損失を出してしまった場合、損失額の10分の1を他のプレイヤーが受け取れるというルールになっている。つまりガラクタしかない倉庫だった場合でも、あえて高値を提示して値段を釣り上げた後に他のプレイヤーに落札させることで、違ったかたちでの利益を狙えるわけだ。
他のプレイヤーが高値を付けたからといってお宝が確約されているわけではなく、安値だからといってガラクタというわけではないかもしれない。それぞれのスキルによって各プレイヤーが掴める情報は変わってくるため、情報の非対称性を活かした駆け引きが魅力の作品となっている。そうしてお宝を安値で買ったり、ライバルにガラクタを高値でつかませたりするのだ。

本作は4月16日にSteamにてリリースされた。上述のようなオークションを題材とした独特の駆け引きが評判を呼び、同時接続プレイヤー数はあっという間に1万5000人に到達(SteamDB)。Steamでもかなりの勢いを見せる作品となった。
しかし本稿執筆時点のSteamユーザーレビューの評価は、約2300件中18%のみが好評とする「圧倒的に不評」ステータスとなっている。Steamのレビュー分析サイト「Steam Scout」によるとレビューの98.9%が中国語(簡体字)ユーザーのものとなっており、中国語ユーザーから非常に多くの不評レビューが寄せられていることがうかがえる。

不評の理由の一部はローンチ時の混乱にあるようだ。レビューでは、リリース後にサーバーがダウンして繋がらなかったり、買ったはずのDLCが反映されていなかったりといった、配信直後の一連のトラブルが報告されている。また、ゲームプレイを通じての開放も可能なものの、新キャラクターのアンロックに必要な課金額の設定などにも批判が集まっている。
開発元はDLCの適用に問題があったことを認め、リリース同日の4月16日にはDLC購入者に対して返金を実施。該当のDLCの販売を停止し、補償としてゲームで使用できる通貨などを配布している。また指摘が相次いだサーバーのメンテナンスも実施するなど、フィードバックを受けて対応をおこなっている様子がうかがえる。現時点のレビュー評価は芳しくないものの、リリースから数日で2000件以上のレビューが集まったのは、本作の注目度の高さを物語っているともいえる。ゲームプレイ自体は独特で面白いといった意見も多く、本作が評価を立て直し、今後人気を高めていくか注目される。
『オークションキング(BidKing)』はPC(Steam)向けに配信中だ。価格は税込470円で、ゲーム内は日本語表示に対応している。

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