今やPC/コンソール/モバイルそれぞれのプラットフォームでサバイバルジャンルの作品は定着していて、多くのプレイヤーがさまざまな世界を舞台にサバイバルを楽しんでいます。
Game*Sparkでは【クラフトサバイバル名鑑】として、同ジャンルが好きな筆者が、定番作品を中心にクラフトサバイバルジャンルの作品の魅力を紹介・解説しています。今回取り上げるのは2025年1月13日にリリースされた『The Dream Within』です。
閉じ込められた夢の中でのサバイバル
『The Dream Within』は、インディーゲーム開発スタジオRoamingofLittleHammerが手がける作品。同社はこれまで『The Dream Globe』『The Dream of Cocoon』などの作品をリリースしており、現在はスタジオ最新作となる横スクロール戦略RPG『TunsTan』を開発中、Steam体験版も配信されています。
本作は2024年5月に体験版が公開され、フィードバックを受けてさまざまなコンテンツの追加や調整を行ってきました(体験版は二度に分けて公開、プレイテストも実施)。2025年1月にPC(Steam/Epic Gamesストア)で正式リリースされ、記事公開時点でSteamユーザーレビューは“非常に好評”を獲得しています。



ゲームの舞台となるのは、主人公が閉じ込められている深い夢の世界。プレイヤーは世界を探索して採集や狩猟、採掘、戦闘で素材を集めて装備の強化や拠点の改装を行いながら、迫りくる闇の脅威に立ち向かいながら夢から脱出するための方法を見つけ出さなければなりません。
夢の世界では定期的にナイトメアが発生し、闇の中から現れる敵を倒さなければなりません。幻想的で過酷な夢の世界で生き残るためには、料理を作ってステータスを強化していく事が重要です。手強いボスを倒せば新たな世界やレシピがアンロックされ、さらなる冒険が待ち受けています。



本作はリリースから機能の追加や修正を中心とした定期的なアップデートが続き、2026年1月にはストーリーを解き明かす最終エリアが追加される大規模アップデートが配信されています。

終わりなき悪夢を振り払え
ゲーム本編は主人公が見知らぬ遺跡の中を探索するシーンからスタート。ここはチュートリアルエリアで、基本操作や探索と戦闘フォームの切り替え、敵との戦闘などを学んでいきます(スキップ可能)。エリアの最後では多数の敵に囲まれ、倒されたところで主人公は「見捨てられた基地」で目を覚ますことになります。
主人公は閉じ込められた夢から脱出するために、この基地を拠点として世界を冒険することになります。まずはボロボロの小屋や施設を修理するために、周囲から木材などの資材を集めることになります。序盤はクエスト形式で修理や料理などのタスクがあるので、拠点の修理と冒険の準備を進めていきましょう。





基地の周囲にはモンスターのいる冒険エリアもあり、そこでも戦闘や採掘などを通じて色々な素材が入手できます。拠点では復興させた施設に応じて料理や栽培もできるようになります。このゲームは地道にアイテム集めとクラフトすることがプレイヤー自身の強さに直結するので、できる限り資源収集しておくことが大切です。
本作の優秀な機能として、収納したアイテムは基地内ならどこでもクラフトに使用できるということがあります。さらに、織り機などの自動生産施設を作れば、生産したアイテムを回収しなくてもクラフト用に参照してくれるのです(保管場所がないものは回収が必要ですが)。布や糸などはいくらでも使うので、かなり便利な機能です。




基地のメインとなる「繭の祭壇」は、供物を捧げることでパワーが増していきます。パワーが一定以上になればレベルが上がり、主人公が魔法を使えるようになったり、新たな生産施設も作れるようになります。資材に余裕ができたら、少しでも捧げて冒険を便利にしていきましょう。



ナイトメアから自身を守り抜け
本作で重要なのが「ナイトメア」の存在。メイン画面にはナイトメアゲージがあり、それが一杯になるとその夜にナイトメアイベントが発生して闇の中から怪物が襲ってきます。一定時間耐久すれば収まり、再びゲージが1から溜まっていくという形式です。夢の世界では、定期的な襲撃にも気を使わなくてはなりません。
ナイトメアの敵はそこまで強くないのですが、エリアに逃げ場がなくなるため、しっかりと回復も必要です。また、闇の中に隠れている敵もいるので、見つかったら囲まれたり、遠距離攻撃を受けることもあります。倒すことで便利な素材も入手可能なので、装備などの準備ができたら戦うこともオススメです。



注意しなければならないのは、ナイトメア発生時に基地以外のエリアにいると即死するという点。どのタイミングで発生するか見えますし、直前に準備期間もあります。ゲーム内では拠点へテレポートする機能もあるので、ナイトメアの起こる夜は備えておくことも大切です。


強くなるために飯を食え!
『The Dream Within』では戦闘でレベルアップすることはなく、能力を上げるために料理を食べる必要があります。料理ごとに力・耐久・敏捷・魔力のアップするパラメーターが決まっていて、一定以上の食事を摂ることでレベルアップして一番数字の高いパラメーターが1つ上がるという形式です。
つまり耐久値を上げたければ、耐久ボーナスが付きやすい料理を食べなくてはなりません。ただし、ボーナスが付くのはレベルアップするまで1つの料理につき1回のみで、連続して食べても効果がありません。そのため、強くなるためには色々な種類の料理を作って食べることが必要です。




さらに、美味しい料理を食べることで“夢のムード”をアップする効果もあります。夢のムードは敵に倒されるなどで低下していき、あまり状態が悪いとナイトメアの到来も早くなってしまいます。そのため、料理は強くなるだけでなく、拠点の安全を確保するための意味も持ち合わせているのです。
食材の入手は冒険だけでなく、魚を釣ったり、畑で栽培したり、リンゴや洋ナシの木を植え替えたり、鳥やハチを捕まえて飼育したり、さまざまな方法があります。ゲームが進めばレシピや食材も増え、自動栽培などの機能も解放されるので、さらにバラエティ豊かで強力な食事も作れるようになりますよ。




食事は採掘などの作業にも必須です。作業では食物ゲージが減っていき、空腹になれば作業ができなくなるので冒険中のお弁当も考えなくてはなりません。比較的量産しやすいパンなどはオススメですが、そこはこだわるのも一つの楽しみですね!


まだまだ夢は続いていく
夢の世界にはボスキャラクターも存在しています。ボスはいくつかのマップごとに特殊なエリアで待ち受けていて、一部のボスキャラクターと戦うためには専用のアイテムが必要なものもいます。
最初のボスは地下墓地にいる怪物で、この敵を倒すことで「ドリームキャッチャー」を入手できます。これを拠点に持ち帰ることで新たな夢の世界へ行けるようになり、拠点周辺の地形が大きく変化します。当然敵も強くなり、入手できる素材も変化していくので、さらなる装備や料理も作れるようになるのです。





『The Dream Within』は冒険・拠点構築・ナイトメア対策の3つの要素を繰り返していく作品です。難易度の上がり方も丁寧で、その夢の世界で入手できる素材で装備やアイテムを整えれば、強敵やボスに対抗できます。戦闘では毒などの状態変化がかなり強力ですが、お酒やポーションで回復や耐性アップも可能です。
慣れるまで戦闘は少し難しいですが、3種類の属性を持つ武器の持ち替えやパリィ、回避などを駆使して攻略を攻略していくのも魅力です。ただし囲まれると成すすべもなく殺される場合があるので要注意です。殺されてもデメリットは少ないので、再び立ち上がって夢の世界での生き方を学んでいきましょう。



料理によるパラメーターアップも、素材さえ足りれば序盤からどんどん行えます。その意味でじっくり進める事もできるゲームでもあります。ナイトメアがあるので放置で自動で稼ぐというのは難しいですが、本質的にはスローライフなゲームなのではないかと思います。




『The Dream Within』は、アクションRPGとクラフトサバイバル、農業や料理要素を兼ね備えたゲームです。すべての要素をこなしていくことが強化や攻略に繋がり、その上で定期的に発生する襲撃イベントによる緊張感もあります。
昼は冒険して素材を集め、夜は拠点で農業や釣りに勤しむ……といったルーチンワークも楽しく、作業すればするほど料理でのパラメーターアップという形でのリターンがあるのも嬉しいところ。武器やポーションなど、新たに入手できるアイテムの効果が絶大なので、色々試しながら目標を立てやすいのもオススメしたいポイントです。



ゲームの進捗でファストトラベルや自動栽培などの便利機能もアンロックされ、遊んでいてストレスを感じさせないゲームデザインです。(一部固有名詞は癖がありますが)日本語にも対応していて、遊びやすい作品です!
