更新日:2026年3月5日

CPU
Core Ultra 7 355
GPU
CPU内蔵
メモリ
32GB
SSD
512GB
画面サイズ
13.3型 16:10
画面種類
2880×1800 有機EL
質量
899g
バッテリー
約52Wh
価格
25万円
【結論】軽いノートPCが欲しい方に最適
Prestige 13 AI+ A3Mは、900gを切る、非常に軽いノートPCです。
毎日ノートPCを持ち運ぶ大学生、ビジネスパーソンなどにおすすめです。
最新のインテル Core Ultra シリーズ3に、32GBメモリを搭載し、スペックも十分です。
さらに、ディスプレイも、2.8K 有機ELを搭載していて綺麗です。
販売サイト
レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Core Ultra 7 355、32GBメモリ、512GB SSD
目次
お忙しい方は、「製品の特徴」のみお読みください。
製品の特徴
1kgを切る質量
本製品の最大の特徴は、900gを切る軽さです。
最新のCore Ultra シリーズ3を搭載したノートPCとしては、2025年3月5日時点で、最軽量クラスといっていいでしょう。
これだけ軽いと、1.2~1.3kgの通常のモバイルノートPCとは、体感でもその違いが分かります。毎日ノートPCを持ち歩くような方に、非常におすすめです。

899gの軽量ボディ
最新のCore Ultra シリーズ3を搭載
MSI Prestige 13 AI+ A3Mは、最新のCore Ultra シリーズ3を搭載しています。
今回、「X」や「H」が付かない、一般向けのCore Ultra 7 355を搭載していますが、CPU性能については、まずまずでした。Core Ultra 7 255Uより少し高いくらいの性能です。
CPU性能 – CINEBENCH 2024
Core Ultra 9 386H
1014
Core Ultra X7 358H
980
Core Ultra 7 255H
956
Core Ultra 7 355
623 [Performance Boost]
Core Ultra 7 258V
603
Core Ultra 7 255U
572
GPU性能については、思ったより高めでした。
3DMark Night Raidでは、Core Ultra 7 255Uよりも大分高いスコアで、HシリーズのCore Ultra 7 155Hとほぼ同等のスコアが出ていました。軽めの動画編集もできる性能です。
GPU性能 – 3DMark Night Raid グラフィックススコア
Core Ultra X7 358H
60666
Core Ultra 7 258V
44627
Core Ultra 7 255H
40194
Core Ultra 9 386H
38137
Core Ultra 7 355
36126
Core Ultra 7 155H
Intel Arc
35888
Core Ultra 7 255U
24045
Core Ultra 7 355はEコアがない
なお、今回搭載されているCore Ultra 7 355は、Pコア4つ、LP Eコア4つとなっており、Eコアがありません。
一方、上位のCPUのCore Ultra 9 386Hや、Core Ultra X9 388Hは、Eコアを持っています。
Core Ultra 7 355は、不要な回路への通電を物理的に排除できるため、バックグラウンドで何も動いていない状態や、ブラウジング程度の軽作業では、消費電力を抑えられますが、LP Eコアで処理しきれないタスクはすぐに消費電力の大きいPコアを動かす必要があります。
そのため、低負荷時は、Core Ultra 7 355のほうがバッテリー駆動時間が長くなるかもしれませんが、場合によっては(Eコアが使われるような中負荷時は)、Core Ultra 9 386Hなどのほうがバッテリー駆動時間が長くなるケースもあると思われます。
広色域の2.8K有機ELディスプレイ
本製品は、2.8Kの有機ELディスプレイを搭載しており、写真や動画などを色鮮やかに、かつ引き締まった黒を表示することができます。
ただし、光沢仕様なので、光沢が苦手な方はご注意下さい。

有機ELディスプレイを搭載
各用途の快適度
各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても変わってきますので、参考程度にご覧下さい。
各用途の快適度
用途
快適度
コメント
Web閲覧
Office作業
◎
Web閲覧やOfficeソフトの使用といった日常作業は、問題なくできます。
動画鑑賞
◎
ディスプレイが綺麗なので、動画鑑賞も快適です。スピーカー音は普通です。
RAW現像
画像編集
○
この用途としては、CPU性能にやや物足りなさを感じますが、DCI-P3 100%の広い色域なので、RAW現像や画像編集もできます。
動画編集
△~○
FHD解像度の簡単な編集であればできます。本格的にやるなら、もう少し性能の高いPCがおすすめです。
ゲーム
○
原神クラスの軽いゲームであればできます。ただし、重いゲームをやる場合は、ゲーミングPCのほうがいいです。
ディスプレイのチェック
ディスプレイは、13.3型、2880×1800ドット、有機EL、100% DCI-P3です。色域が広くて表示が色鮮やかで、画像や映像が綺麗です。ただ、光沢なので、照明や周囲のものが映り込みやすいです。
詳細は、下のタブをクリックして下さい。
色域・輝度
RGB
発色特性
視野角
映り込み・
ギラつき
フリッカー
当サイトの測定結果は、以下のとおりです。最大輝度は、当サイトの計測では378nitと普通です。
カバー率
sRGBカバー率
100%
DCI-P3カバー率
100%
Adobe RGBカバー率
96%

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成
ガンマ補正曲線を確認すると、どの色も揃っており、自然な発色であることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2
視野角は広いので見やすいです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)
光沢ディスプレイであるため、画面への映り込みがあります。ギラつきは感じません。

画面への映り込み
フリッカーはあります。

PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測
キーボードおよびタッチパッドのチェック
キーボードは、普通の打ちやすさです。
14型のPrestige 14 Flip AI+と比較すると、キーの縦幅が狭くなっているので、窮屈さを感じます。
ただ、打鍵感は悪くなく、「半角/全角」キーが大きめなのは良かったです。キートップはもう少し湾曲していると良かったです。

キーボード全体図
※画像をクリックすると拡大できます

キーの拡大図
バックライトも搭載しているので、暗所でも作業がしやすいです。

キーボードバックライト
パフォーマンスのチェック
本製品は、MSI Center SのソフトのUser Scenarioから、動作モードを変更することができます。今回は、「AI Engine」と「Performance Boost」で計測しています。

MSI Center SのUser Scenario設定
CPU
CPUには、Core Ultra 7 355を搭載しています。前述した通り、CPU性能は普通です。
CINEBENCH 2024

Core Ultra 7 355
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core Ultra 9 275HX
2202
Ryzen 9 9955HX3D
2055
Core i9-14900HX
1748
Core Ultra 7 255HX
1662
Ryzen AI Max+ 395
1565
Ryzen AI Max+ 392
1439
Core i7-14700HX
1313
Ryzen AI 9 HX 370
1226
Core i7-14650HX
1170
Snapdragon X Elite X1E-78-100
1104
Core Ultra 9 386H
1014
Ryzen 7 260
991
Core Ultra X7 358H
980
Core Ultra 7 255H
956
Ryzen 7 8845HS
919
Core i5-13450HX
886
Core 7 240H
858
Ryzen AI 7 350
820
Core i7-1360P
664
Core Ultra 7 355
623 [Performance Boost]
589 [AI Engine]
Ryzen AI 5 340
608
Snapdragon X Plus X1P-42-100
605
Core Ultra 7 258V
603
Core Ultra 7 255U
572
Core Ultra 5 228V
549
Ryzen 5 220
537
Core Ultra 5 225U
497
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core Ultra 9 275HX
137
Ryzen 9 9955HX3D
130
Core i9-14900HX
128
Core Ultra 9 386H
127
Core i7-14700HX
126
Core Ultra 7 255H
126
Core Ultra X7 358H
122
Core Ultra 7 258V
121
Core Ultra 7 355
118 [AI Engine]
116 [Performance Boost]
Core i7-14650HX
117
Ryzen AI Max+ 395
116
Ryzen AI 9 HX 370
115
Ryzen AI 7 350
115
Ryzen AI Max+ 392
113
Core 7 240H
112
Ryzen AI 5 340
111
Core Ultra 5 228V
111
Core 5 120U
110
Core Ultra 7 255U
109
Snapdragon X Plus X1P-42-100
108
Snapdragon X Elite X1E-78-100
107
Ryzen 7 260
106
Core Ultra 5 225U
102
Core i5-13450HX
101
Ryzen 7 8845HS
101
Ryzen 5 220
101
Core i7-1360P
99
Core Ultra 5 125U
94
なお、高負荷時のCPU電力、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。
グラフィックス
3DMark Night Raidのスコアは、下の通りです。
Core Ultra 7 355のGPU性能は比較的高く、Core Ultra 7 155Hと同等程度の性能はありました。
3DMark Night Raid
~ グラフィックス性能の評価 ~

Core Ultra 7 355
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
Ryzen AI Max+ 395
Radeon 8060S
95317
Core Ultra X7 358H
Intel Arc B390
60666
GeForce RTX 3050
52196
Core Ultra 7 258V
Intel Arc 140V
44627
Core Ultra 7 255H
Intel Arc 140T
40194
Core Ultra 5 228V
Intel Arc 130V GPU
39328
Core Ultra 9 386H
Intel Graphics
38137
Ryzen AI 9 HX 370
Radeon 890M
36189
Core Ultra 7 355
Intel Graphics
36126 [Performance Boost]
30768 [AI Engine]
Core Ultra 7 155H
Intel Arc
35888
Ryzen 7 8840HS
Radeon 780M
35847
Ryzen 7 8840U
Radeon 780M
35397
Ryzen 7 8845HS
Radeon 780M
35241
Ryzen AI 7 350
Radeon 860M
32726
Snapdragon X Elite X1E-78-100
28779
Ryzen AI 5 340
Radeon 840M
24637
Core Ultra 7 255U
Intel Graphics
24045
Core Ultra 5 225U
Intel Graphics
23348
Core i7-1360P
Intel Xe
21897
Core Ultra 5 125U
Intel Graphics
21525
Ryzen 5 8540U
Radeon 740M
20053
Core 5 120U
Intel Graphics
18333
Ryzen 5 7530U
Radeon Graphics
16389
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
ストレージ
ストレージは、比較的速いです。
CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~

512GB PCIe SSD
SDカードスロット
microSDカードスロットを搭載しており、アクセス速度も速いです。
CrystalDiskMark
~ SDカードスロット性能 ~

最大300MB/sのUHS-Ⅱのカードで測定
質量のチェック
質量は、仕様で899g、当サイトの計測値で893gとなっており、非常に軽いです。
ACアダプターも軽かったです。
質量の計測結果(当サイトによる実測値)
質量
PC本体
893g
ACアダプター
185g
バッテリー駆動時間のチェック
バッテリー容量は、当サイトで確認した限りでは、52Whでした。最近のモバイルノートとしては普通です。

バッテリー容量
バッテリー駆動時間は長めです。
ただ、EコアがないCPUである点、解像度が高めである点から、Prestige 14 Flip AI+ D3Mよりは短いバッテリー駆動時間でした。
バッテリー駆動時間
バッテリー駆動時間
動画編集ソフトでプレビュー再生
6時間39分
Premiere Proで480×320の動画をプレビュー再生させたとき。画面輝度は約120cd/m2
パーツの温度のチェック
各パーツの温度のチェック結果です。
Prime95実行時のCPU温度
Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU電力およびCPU温度の推移を確認します。なお、Core Ultra 7 355のプロセッサー・ベース・パワーは25W、最大ターボパワーは55W、最低保証電力は12Wとなっています。
「AI Engine」モードの場合、ターボブースト時を除くと、CPU電力は15Wで推移しており、パフォーマンスは抑えられています。その代わり、CPU温度は低めなので安心して使えます。
「Performance Boost」モードの場合、CPU電力は28W前後まで上がり、標準的なパフォーマンスが出ています。それに伴いCPU温度も上がって90℃前後まで達しますが、問題ない範囲でしょう。
通常は「AI Engine」モードで十分ですが、時間のかかる処理を実行するときは、「Performance Boost」モードにするといいでしょう。
CPU電力

CPU温度

静音性のチェック
動作音(静音性)のチェック結果です。
下表の低負荷~中負荷時までなら静かです。高負荷時は一般的なノートPC並みの騒音値です。
騒音値
騒音値
アイドル時
約23dB
低負荷時 [YouTube再生]
約23dB
中負荷時 [動画編集]
約29dB
高負荷時 [ゲーム]
約44dB
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
【PCの状態】
アイドル時:アイドル時
低負荷時:1080pのYouTube動画再生時
中負荷時:Premiere Proで、編集中の1080pの動画をプレビュー再生した時
高負荷時:FF14のゲームのベンチマーク実行時(標準品質(ノートPC)、1920×1080、ウィンドウ)
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。
使用計器の騒音値の目安

表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。
高負荷時の表面温度は高めですが、そうでなければ普通の温度です。日常使いなら、それほど熱く感じることはないでしょう。
PC本体の表面温度

サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。確認できた最も高い数値を掲載していますが、数値は変動するため参考程度にご確認下さい。
アイドル時や低負荷時は低めの消費電力です。負荷が高めになるとそれなりに消費電力は高くなります。
消費電力
消費電力
アイドル時
5W
低負荷時 [YouTube再生]
10W
中負荷時 [動画編集]
19W
高負荷時 [ゲーム]
41W
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST8
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています
外観のチェック
外観のチェックです。マグネシウム・アルミニウム合金筐体を採用し、高級感のある質感です。

「MSI」のロゴが新しくなって、かっこよくなりました。

ボディの高さは、非常に薄いです。


スピーカーの音質は普通で、ノートPC基準で、10点満点で採点すると5~6点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。

WebカメラはFHD画質です。カメラを隠すシャッターが付いています。IRカメラも搭載し、顔認証にも対応しています。

ポート類はご覧の通りです。USB-Cは、Thunderbolt4です。HDMIはHDMI2.1です。


ヒンジは、約180度回転します。

底面は、とてもシンプルです。

ACアダプターの容量は65Wです。

まとめ
以上が、MSI Prestige 13 AI+ A3Mのレビューです。
この製品の大きな特徴は、900gを切る軽さです。体感でも、1.2~1.3kgくらいのモバイルノートPCと比べて、明らかに軽さが際立ちます。毎日ノートパソコンを持ち運ぶような大学生、ビジネスパーソンにおすすめです。
CPUには、最新のインテル Core Ultra シリーズ3「Core Ultra 7 355」を搭載しています。「X」や「H」が付かない、一般向けのプロセッサーではありますが、内蔵GPU性能が割と高めだったので、動画編集などもできるでしょう。CPU性能は普通です。ただ、Eコアを搭載しないCPUなので、場合によってはバッテリー駆動時間が短くなるケースもあると思います。
また、2.8K 有機ELディスプレイを搭載しており、映像や画像が非常に綺麗です。
少し気になったのは、キーボードのキーの縦幅がやや狭い点です。ボディサイズが小さいため仕方のないところではありますが、個人的にはタッチパッドを狭くしてもいいので、キーサイズは普通のほうが良かったです。
また、光沢ディスプレイなので、周囲の物が映り込みやすいです。光沢が苦手な方はご注意下さい。
軽いノートPCが欲しい方に最適
MSI Prestige 13 AI+ A3M

特徴
899gと超軽量
最新のCore Ultraシリーズ3搭載
2.8K有機EL搭載で画面が綺麗
こんなあなたに
毎日のようにノートPCを持ち歩く方
販売サイト
著者

櫻庭 尚良(the比較 管理人)
1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
関連ページ
