2026年1月28日,台北ゲームショウに合わせて行われた「Indie Game Award 2026」の受賞タイトルが発表された。

画像ギャラリー No.011のサムネイル画像 / 「ダレカレ」がグランプリとBest Audioを受賞。台北ゲームショウ「Indie Game Award 2026」の受賞作品が発表に

 Indie Game Awardは,台北ゲームショウが主催する国際的なインディーゲーム公募展だ。今回は51の国と地域から515作品がエントリーし,最終選考には16の国と地域から38の開発チームの作品が選ばれるなど,規模は前年のおよそ1.5倍,12年の歴史で過去最大規模のアワードとなっている。

 その頂点となる「Grand Prix」(総合グランプリ)に輝いたのは,講談社ゲームラボがパブリッシングを行う「ダレカレ」(英題:and Roger)だ。本作は優れたオーディオデザインを評価する「Best Audio」(ベストオーディオ賞)も同時受賞し,2冠達成という快挙を成し遂げた。
 なお日本発のタイトルのグランプリ受賞は,2019年の「RPGタイム!〜ライトの伝説〜」以来7年ぶりとなる。

画像ギャラリー No.009のサムネイル画像 / 「ダレカレ」がグランプリとBest Audioを受賞。台北ゲームショウ「Indie Game Award 2026」の受賞作品が発表に

 「ダレカレ」はゲームデザイナーのyona氏によるTearyHand Studioが手掛けるインタラクティブノベル。yona氏は講談社のインディーゲーム支援プロジェクト「講談社ゲームクリエイターズラボ」第2期生で,2023年10月にリリースされた謎解きアドベンチャー「In His Time」で注目を集めた。

画像ギャラリー No.013のサムネイル画像 / 「ダレカレ」がグランプリとBest Audioを受賞。台北ゲームショウ「Indie Game Award 2026」の受賞作品が発表に

 氏の講談社ゲームラボのパブリッシングタイトルとしては2つめとなる「ダレカレ」は,2025年7月24日にPCおよびNintendo Switch向けにリリースされた直後から,物語と音響表現を融合させた独自の体験でインディーファンやプレイヤー間で評判となっていた。

 東京ゲームショウ2025で開催されたインディーゲーム開発者コンテスト「センス・オブ・ワンダーナイト 2025」では,最高賞にあたるAudience Award Grand Prixに加え,Best Arts Award,Best Presentation Awardを含む3冠を獲得。国際的なアワード「The Indie Game Awards 2025」では日本のクリエイター作品としては初となるEmotional Impact賞を受賞し話題となった。

画像ギャラリー No.014のサムネイル画像 / 「ダレカレ」がグランプリとBest Audioを受賞。台北ゲームショウ「Indie Game Award 2026」の受賞作品が発表に

関連記事

「ダレカレ」開発者のyona氏に聞く,リリースからのこれまでと「センス・オブ・ワンダー ナイト 2025」を受賞した気持ち[TGS2025]

 登場人物たちの視点を通して人の認識の「歪み」を体験するインタラクティブノベル「ダレカレ」が,東京ゲームショウ2025の「センス・オブ・ワンダー ナイト 2025」の3部門を受賞した。発売後どのような気持ちで,そして受賞をどう受け止めたのか。現地で開発者のyona氏に話を聞いた。

[2025/09/28 21:30]

 そのほか「BAFTA Games Awards 2026」のGame Beyond Entertainment部門ロングリスト入り,2026年3月にGame Developers Conference(GDC)内で行われる「Game Developers Choice Awards」のSocial Impact Awardへのファイナリスト選出など,国際的な賞でも存在感を示している。

画像ギャラリー No.015のサムネイル画像 / 「ダレカレ」がグランプリとBest Audioを受賞。台北ゲームショウ「Indie Game Award 2026」の受賞作品が発表に

 講談社ゲームラボは,受賞を記念した「ダレカレ」の期間限定セールを実施中だ。
 Steamおよびマイニンテンドーストアにて,PC版/Switch版ともに過去最大の割引となる30%オフで購入できる。期間は2026年1月28日19:00から2月11日18:59までで,価格は420円(税込)となっている。

 ほかにも各部門の受賞作をみると,台湾のゲーム開発スタジオFromDawn Gamesによる「Aeruta」や,The Game Awards 2025でBest Independent Gameにノミネートされた「BALL x PIT」など,注目作が多数並んでいる。

 また日本と関係のあるタイトルとしては,パルコが2026年に展開を開始したゲームレーベル「PARCO GAMES」のパブリッシングタイトルである,ドイツのインディーチームBlue Backpack開発の「The Berlin Apartment」がBest Narrativeを受賞。受賞を記念したPC(Steam)版の20%オフセールも開催されている。

画像ギャラリー No.012のサムネイル画像 / 「ダレカレ」がグランプリとBest Audioを受賞。台北ゲームショウ「Indie Game Award 2026」の受賞作品が発表に

関連記事

一つのアパートが舞台の,ミニマムだけど壮大なベルリンの物語。人を通して街の歴史を描く「The Berlin Apartment」[TGS2024]

 ミニチュアを使ったアートスタイルが特徴的なSFアドベンチャー「Trüberbrook」で知られるbtfの新作は,これまたミニマムに,しかし壮大な物語を描くゲームだった。ドイツ・ベルリンにある一つのアパートを舞台に,かつての住人を通して街の歴史を描くアドベンチャーゲーム「The Berlin Apartment」を紹介しよう。

[2024/09/28 15:35]

関連記事

[レビュー]1つのアパートの,かつての住人の物語を描く。小さな人生を通して世界を照らす“これぞインディー”な一作「The Berlin Apartment」

 遠くの国の,遠い時代のお話だけど,なにかが自分に響いてくる――Blue Backpack制作による「The Berlin Apartment」は,ドイツ・ベルリンの古いアパートの一室を舞台としたアドベンチャーゲーム。PARCO GAMESのパブリッシング第1弾で,その物語性で静かに注目を集めている本作の魅力を紹介しよう。

[2025/12/08 17:00]

 さらに渋谷を拠点とするHANDSUMが手掛ける「MotionRec」(パブリッシングはPLAYISM)がBest DesignおよびBest Innovation部門に,日本のゲームレーベルHYPER REALがパブリッシングを担当するIKINAGAMES開発の「Telebbit」がBest Design部門にノミネート。またAnnulusが制作する“ガールミーツガールリズムゲーム”こと「One More Mix」も,Best Student Game部門のファイナリスト入りしている。
関連記事

自分の動きを記録し,再生して進むアクションパズル「MotionRec」は徐々に答えに近づくトライ&エラーとひらめきが気持ちいい[BitSummit]

 京都・みやこめっせで開催中のインディーゲームイベント「BitSummit the 13th」の会場に,ドット絵ビジュアルのパズルアクションゲーム「MotionRec」の最新デモが出展されていた。プレイヤーは操作するキャラの動きを記録し,それを再生することで,自力ではいけない場所にたどり着ける。

[2025/07/19 22:45]

関連記事

PCプレイレポート

[プレイレポ]「MotionRec」は,動きを“記録”“再生”して難関を越えていく。シンプルなシステムながら奥深いパズルゲーム

 HANDSUMが開発し,PLAYISMがパブリッシングするアクションパズルゲーム「MotionRec」が本日発売された。本作はタイトルの通り,動き(Motion)を記録(Rec)するシステムが特徴のタイトルだ。記録を再生することで普通では通れない難関を越えていく。

[2025/10/27 11:31]

 ノミネート作品と各部門の受賞タイトルは記事末尾に一覧として掲載しているので,興味のある人は目を通してほしい。
 台北ゲームショウ2026は2026年1月29日から2月1日まで開催され,受賞・ノミネート作品はNangang Exhibition Center Hall 1(4F)のIndie Houseコーナーにて展示される予定だ。

画像ギャラリー No.010のサムネイル画像 / 「ダレカレ」がグランプリとBest Audioを受賞。台北ゲームショウ「Indie Game Award 2026」の受賞作品が発表に

Indie Game Award 2026 受賞作/ノミネート一覧

※( )内は開発スタジオの国と地域Grand Prix(総合グランプリ)

ダレカレ / and Roger – TearyHand Studio(日本)

画像ギャラリー No.008のサムネイル画像 / 「ダレカレ」がグランプリとBest Audioを受賞。台北ゲームショウ「Indie Game Award 2026」の受賞作品が発表に

Best Narrative(最優秀ナラティブ賞)

the Berlin Apartment – Blue Backpack(ドイツ)
All Our Broken Parts – Tin Bird(中国)
CARIMARA: Beneath the forlorn limbs – Bastinus Rex(フランス)
Above the Snow – Above the Desk(ポーランド)
NODE: The Last Favor of the Antarii – Lapsus Games(アメリカ)

画像ギャラリー No.005のサムネイル画像 / 「ダレカレ」がグランプリとBest Audioを受賞。台北ゲームショウ「Indie Game Award 2026」の受賞作品が発表に

Best Audio(最優秀オーディオ賞)

ダレカレ / and Roger – TearyHand Studio(日本)
ENDLESS Legend 2 – AMPLITUDE Studios(フランス)
Breathedge 2 – RedRuins Softworks(キプロス)
Star Birds – Toukana Interactive(ドイツ)
Gloomy Juncture – Filipe Rodrigues / Subtales(ポルトガル)
Always With You – SNOWYOWL ENTERTAINMENT LIMITED(台湾)
YARETA – Mariana Games(台湾)

画像ギャラリー No.001のサムネイル画像 / 「ダレカレ」がグランプリとBest Audioを受賞。台北ゲームショウ「Indie Game Award 2026」の受賞作品が発表に

Best Visual Art(最優秀ビジュアルアート賞)

Aeruta – FromDawn Games(台湾)
Doloc Town – RedSaw Games Studio(中国)
Breathedge 2 – RedRuins Softworks(キプロス)
Toy Smash Kaboom! – Free Particle Studio(中国)
The Northern Path – Triluna(ジョージア)
Graytail – Concode(韓国)
The Wandering Village – Stray Fawn Studio(スイス)
Back of Beyond – Poly Poly Games(台湾)

画像ギャラリー No.007のサムネイル画像 / 「ダレカレ」がグランプリとBest Audioを受賞。台北ゲームショウ「Indie Game Award 2026」の受賞作品が発表に

Best Design(最優秀デザイン賞)

BALL x PIT – Kenny Sun(アメリカ)
9 Kings – Sad Socket(ブラジル)
MotionRec – HANDSUM(日本)
Telebbit – IKINAGAMES_Traveler(韓国)
The King Is Watching – Hypnohead(セルビア)
Roots Devour – Rewinding Games(中国)
Net.Attack() – ByteRockers’ Games(ドイツ)

画像ギャラリー No.002のサムネイル画像 / 「ダレカレ」がグランプリとBest Audioを受賞。台北ゲームショウ「Indie Game Award 2026」の受賞作品が発表に

Best Innovation(最優秀イノベーション賞)

No Players Online – Beeswax Games(ドイツ)
MotionRec – HANDSUM(日本)
WHAT THE CLASH? – Triband(デンマーク)
AiliA – IceToad Studio(中国)
Consume Me – Jenny Jiao Hsia / AP Thomson / Jie En Lee / Violet W-P / Ken(アメリカ)
S4U: CITYPUNK 2011 AND LOVE PUNCH – U0U Games(中国)

画像ギャラリー No.003のサムネイル画像 / 「ダレカレ」がグランプリとBest Audioを受賞。台北ゲームショウ「Indie Game Award 2026」の受賞作品が発表に

Best Mobile Game(最優秀モバイルゲーム賞)

Graytail – Concode(韓国)
Consume Me – Jenny Jiao Hsia / AP Thomson / Jie En Lee / Violet W-P / Ken(アメリカ)
AiliA – IceToad Studio(中国)
Gambonanza – Blukulélé(フランス)
Lost Castle 2 – Hunter Studio(中国)

画像ギャラリー No.004のサムネイル画像 / 「ダレカレ」がグランプリとBest Audioを受賞。台北ゲームショウ「Indie Game Award 2026」の受賞作品が発表に

Best Student Game(最優秀学生ゲーム賞)

Froggo’s Adventure: Drifting Sky – SmellyFrog(台湾)
Glintseeker Island – Half Soup Labs(ドイツ)
Hermit Computer – VIA studio(韓国)
One More Mix – Annulus(日本)
Weefager – Monodo(スペイン)

画像ギャラリー No.006のサムネイル画像 / 「ダレカレ」がグランプリとBest Audioを受賞。台北ゲームショウ「Indie Game Award 2026」の受賞作品が発表に

Write A Comment