携帯型ゲーミングPCの「ROG Xbox Ally」には、Windows 11 Homeがプリインストールされています。ところが、YouTuberのCyber Dopamine氏のテストにより、Linuxをインストールして使用した場合に、さらに高い性能を引き出すことが可能であることがわかりました。
Fixing the Xbox Ally with SteamOS – YouTube

ROG Xbox Ally runs better on Linux than the Windows it ships with — new test shows up to 32% higher FPS, with more stable framerates and quicker sleep resume times | Tom’s Hardware
https://www.tomshardware.com/video-games/handheld-gaming/rog-xbox-ally-runs-better-on-linux-than-the-windows-it-ships-with-new-test-shows-up-to-32-percent-higher-fps-with-more-stable-framerates-and-quicker-sleep-resume-times
Cyber Dopamine氏がインストールしたのは、ゲームに特化したLinuxディストリビューションの「Bazzite」です。
Bazzite – The next generation of Linux gaming
https://bazzite.gg/

アクションRPGの『Kingdom Come: Deliverance II』をプレイしていたCyber Dopamine氏は、Windowsでプレイしていたときと比較してFPSが向上していることに気付いたとのこと。

具体的には、パワーモードを「17W」にしたとき、Windowsでは47だったFPSがBazziteでは62へ、15ポイント上昇。これはおよそ32%の改善に相当します。同じく、『Kindgom Come: Deliverance II』を13Wでプレイしたときも、Windowsでは35だったFPSが37へ、2ポイント(約5.7%)上昇しています。
このほか、『ホグワーツ・レガシー』プレイ時も同様に、パワーモードを「17W」にするとWindowsでは50だったFPSが62に12ポイント(24%)上昇していますが、パワーモードを「13W」にするとWindowsでは38あったFPSが37に1ポイント(約2.6%)減少したとのこと。平均すると、Bazziteのほうが6.6ポイント(約13.5%)上昇するという結果だったそうです。
また、WindowsではFPSが周期的に変化することがあったのですが、Bazzite環境だと安定することもわかりました。
このほかにスリープに関しても、Windowsではファンが停止した状態からスリープに入るまで最大で40秒かかり、また、スリープからの復帰にも15秒ほど要しましたが、Bazitteだと瞬時だとのこと。
なお、Cyber Dopamine氏がROG Xbox Allyを触っている間も、バグを開発チームに報告するとBazziteはただちに更新されてパッチが当てられ、ユーザーエクスペリエンスが向上したとのこと。アンチチートが必須となるBattlefiled 6などのプレイ時にはデュアルブートしているWindowsに戻すこともできるということで、Cyber Dopamie氏はROG Xbox Allyをかなり気に入っている様子でした。
ちなみに、今回検証された機種とは違いますが、ASUS ROG AllyとASUS ROG Ally XはSteamOSベータサポートの対象となっています。
Steamサポート :: SteamOSのインストールと修復
https://help.steampowered.com/ja/faqs/view/65B4-2AA3-5F37-4227

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