HakkoAIブース

 9月25日から28日にかけて、千葉・幕張メッセにて「東京ゲームショウ2025」が開催された。HakkoAIは「次世代型AIゲーミング体験」と銘打ち、AIゲームコンパニオンサービスについて出展した。

 HakkoAIはAIコンパニオン技術に特化したAI系企業で、今回がTGS初出展。同名のゲーム向けAIコンパニオン「HakkoAI」を提供している。サービスのHakkoAIは、ゲーム向けに最適化された大規模視覚言語モデル(VLM)を搭載するAIアシスタント/コンパニオンだ。ゲーム画面を認識し、推論能力や検索機能、および一部のゲームについて既に学習済みの情報を利用し、サポートや提案のほか、歓声を上げたり茶々を入れたりしてくれる。

 会場ではHakkoAIの先行バージョンが展示されていた。画面認識精度や通話機能の大きなアップグレードがなされるとしており、年内のリリースを目指しているという。

ゲーム画面を認識し、説明やアドバイスをくれるさまざまなシーンで自発的に話しかけてくる

 ゲーム向けAIといえば、先日リリースされたGaming Copilotが記憶に新しい。HakkoAIがGaming Copilotと大きく異なる点として「キャラクター性」「ゲーム以外でのコンパニオン」「関係性の発展」の3点が挙げられる。

 HakkoAIにはスキン、設定、応答傾向、ボイスの異なる複数のキャラクターが実装されている。また「#魂を吹き込むプロジェクト」としてクリエイター向けにキャラクター投稿窓口が解放されており、各クリエイターから寄せられたイラスト、設定、音声などのセットを元に作成されたキャラクターが随時追加されていく予定だ。

 HakkoAIはゲームプレイ時以外も常駐させておくことができ、いつでも呼び掛けて会話を開始できる。ドキュメントの品質チェックやおすすめドラマの紹介、ECサイトにおける価格や性能の比較などが可能で、ゲーム向けとしながらもPC生活全般をサポートしてくれる汎用コンパニオンとして設計されている。

 各キャラクターとの間には6段階の好感度が設定されており、これに応じて応答内容が変化していく。さらに、好感度を高めることで解放されるストーリーでは、マルチエンドの「没入型恋愛体験」も楽しめるという。

 学習済みゲームに関する高度なゲーム支援機能は有料サブスクリプション登録者のみの提供となり、また対応ゲームも「原神」や「Minecraft」「ファイナルファンタジーXIV」など一部のタイトルに限られている。ブース担当者によれば対応タイトルの拡大を予定しており、また未学習ゲームに対する画面認識精度や応答の自然さなどを改良中だという。

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