「恋愛+戦闘」の二軸に、やりこみ要素を満載したインタラクティブストーリーゲーム『恋と深空』。乙女ゲームの枠を超え、非ゲーマーの心もつかんで世界累計ダウンロードは7000万超。等身大のカレが乙女を迎えるブースを訪ねてみた。

ストーリーに没入できる1人称視点で描かれる恋模様。恋愛だけじゃなく、敵との戦いや世界の謎と向き合う要素満載で「ただ甘いだけじゃない恋愛ゲーム」が新しい

ストーリーに没入できる1人称視点で描かれる恋模様。恋愛だけじゃなく、敵との戦いや世界の謎と向き合う要素満載で「ただ甘いだけじゃない恋愛ゲーム」が新しい

 女性向けの乙女ゲームの出展が減少しつつあるTGSだが、久しぶりに乙女たちが鈴なりになっているブースを見つけた。『インフィニティニキ』や『恋とプロデューサー~EVOL×LOVE~』などで知られるPapergamesのゲームブランドInfold Gameのブースだ。『恋と深空』(Android/iOS)は、ワンダラーと呼ばれる異形の怪物を狩る「深空ハンター」となった主人公が、“カレ”と協力し、戦いながら絆を深めていくインタラクティブストーリーゲーム。

 舞台は2034年。人類は宇宙の彼方から未知のメッセージを初めて受け取るが、同時に「ワンダラー」と呼ばれる異形の怪物が地球に現れた。プレーヤーはワンダラーを狩る深空ハンターとなり、未知なる敵にカレと一緒に挑む。2024年1月18日のリリースから1週間でダウンロード数は1000万を突破し、現在の世界累計ダウンロード7000万超。日本では2024年1~9月の期間で最もダウンロードされ、かつ最高収益を記録したインタラクティブストーリーゲームとなった。

 「ハイクオリティーな3DCGの美しいグラフィックが一番の強み」と語るのは、Infold Gameの呉テキ氏。3Dならではの立体感、なめらかなキャラクターの動き、さらに肌の質感や髪の毛の表現などもかなりリアリティーがある。「単なる恋愛ゲームではなく、ワンダラーとの戦闘、さらに恋愛パート、デートシーン、イベント、衣装・キャラクター強化など、やりこみ要素を豊富に搭載した」(呉氏)。

 ストーリーもかなり作り込まれており、キャラ間の歴史や過去など、物語の重層性があって世界観を掘り下げていく楽しさがある。戦闘は重要な要素だがオートでも操作でき、アクションが苦手な人でも遊びやすいように調整されているのも人気の要因だろう。

 主人公とともに絆を深めて戦うカレはスゴ腕深空ハンター「セイヤ」(CV:小林裕介)、主人公の主治医であるエリート外科医「レイ」(CV:佐藤拓也)、ボディガードを依頼してきた著名な芸術家「ホムラ」(CV:立花慎之介)、無法地帯を牛耳る組織“暗点”のボス「シン」(CV:小西克幸)、そして主人公の血のつながらない兄にして遠空艦隊執艦官「マヒル」(CV:野島健児)の5人。それぞれに火や氷、岩などの属性が設けられ、武器の種類(銃、剣、槍など)、キャラとの相性や属性も考慮して編成を考えるのが楽しい。

カレと一緒に○○、乙女の夢ダダ洩れ

 ブースにはカレの特大アクリルパネルが展示され、そのひとりひとりがプロポーズのような甘いセリフを投げかける。パネル展示では横に並んで一緒に写真を撮れるので、多くの乙女たちが列を作っていた。さらに試遊コーナーのほか、「カレと一緒にやりたいこと」アンケートなども実施され、「一緒に旅行する」「一緒に海辺を散歩する」「一緒に料理を作る」など、乙女の夢がダダ漏れる様が微笑ましい。

 1ヶ月半ごとにアップデートが行われ、2025年7月3日の大型アップデートVer.4.0「深空の見届けの下に」では、愛の誓いをテーマにした思念(カード)やカレの礼装、主人公のウェディングドレスも実装。またカレとのコミュニケーション機能の1つ“付き添い”がARに対応したり、添い寝モードが追加されるなど、ますます恋に沼りそうな要素が増えた。

3Dモデリングによるグラフィックは、2Dイラストとは違う立体感がリアル。カレと一緒に並んで撮影できるフォトブースが大人気

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表向きクールで無口だけど意外な内面を持つキャラが多い。「秘話」で明かされる裏の顔を見てギャップ萌えを楽しむのもいい。期間限定イベントなど、とにかく遊べる要素がてんこ盛り

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「カレと一緒にやりたいこと」アンケートに回答すると、抽選で20名にAmazonギフト券2000円分がもらえる

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(文・写真/永浜 敬子)

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