今回はCurry Labが、2025年08月08日にSteamにてWindows PC向けに早期アクセスリリースしたカレー煮込み混ぜ混ぜシム『THE Curry SIMULATOR』をご紹介します。

鍋を火にかけてただひたすらカレーを煮込んでいくことの何をどう早期アクセスするというのかという禅問答が頭をよぎってアクセス・フラッシュしますが、ゲーム内でひたすらかき混ぜながら1時間半……日が沈めば明かりをつけて混ぜ続け、日が昇れば明かりを消して混ぜ続け、そうして得た答えはいったいなんなのか。

とはいえ今後のアップデートでは、「新たな難易度設定や調理バリエーション」および「UIやビジュアルの強化」が予定されているそうな。

『THE Curry SIMULATOR』とは?

カレー。それは、自炊で何かとメインを張る男の独身一人暮らしにおける献立のプリンシパル。そんなカレーを煮込んでいく調理シミュレーターである本作……焦げないよう適宜かき混ぜながら調理にどれだけ時間をかけたかを目的としたシンプルなルールです。

一応その調理時間を競い合うランキングバトルも導入されていますが……そこで掴んだ勝利は一体何を意味するのでしょうか……哲学的な問いかけを胸に早速やってまいりましょう。

操作・設定・言語について

本作の操作はキーボード&マウスといたってシンプル。その他設定項目もめっちゃシンプル。言語も日本語対応しており、変な翻訳とか心配する必要がないくらい簡素……もうこの画像のみで完結しています。いっそ清々しいほどの潔さです。

本編開始直感的な操作を学ぶチュートリアル

さあ始まりました『THE Curry SIMULATOR』。この世界に生まれ落ちたる我々プレイヤーは突然目の前に現れたカレー鍋をまえに右往左往するばかり。とりあえずクリックでおたまを持ち、マウスドラッグでかき混ぜるという操作方法を直感的に学習します。

もう一度クリックするとこのようなアイコンが表示されます。あ、なるほど一時停止みたいな機能なのねと油断した筆者はここで、一度お手洗いに席を立ちます。

そして戻ってきた時の画面がこちら。

本作におけるゲーム内時間はノンストップで進行しており、筆者のようにちょっと催したからといって中断する不届きな輩にはきちんと「焦げる」という形でカレーからの制裁が下ります。

目指せランキング1位

とりあえず本作のゲームシステムを理解しました。手を止めるそれすなわちゲームオーバー。誉れはカレーで死にました。ここはせっかくですしランキング1位を目指して頑張るとしましょう。

プライバシー(?)ということで念のためプレイヤーのお名前を伏せています

ところで現在(ゲームプレイ時点)のトップスコアはどれくらいなのかしら……8時間ですか。そうですか。なんで?いやいやそんな人いるわけないって、8時間かき混ぜ続けるとか正気の沙汰では……

プライバシー(?)ということで念のためお名前を伏せています

いや、いらっしゃいました。ストアで同じアカウント名の方がレビューされてました。カレーの何が人類をここまで狂わせるのか(褒め言葉)。

ゲームを理解したらあとは煮込むだけ

とりあえず先程のランキングは見なかったことにしてゲームに戻ります。混ぜても混ぜてもうんともすんともいわねぇ……じゃがいもとにんじんと思しきクッキーみてえな具材をかき混ぜながら実際のカレーづくりに思いを馳せる筆者。絶妙に物理演算が働いてフヨフヨ浮いていますが肉はどこだ。

実際自分が作るときはもっぱら無水鍋で、刻んだニンニクをオリーブオイルでじっくり炒めたあとに、これまた刻んだ玉葱を投入し、胡椒をこれでもかとふりかけ、サバ水煮缶とカットトマト缶をぶち込んで煮込んでからカレーパウダーをふりかけることでカレーと言い張っています。血圧が気になるお年頃です。

見つめる鍋は煮えない

……どうしましょう。話題がつきました。間違いなく十分以上はかき混ぜたと思いますが、目の前に広がるミラクルカレーワールドはだんまりを決め込んでおり一体何がどう進展しているのか皆目見当もつきません。

しかしだからといって投げ出してしまったらプレイレポ記事の名折れ……ついついマウスを握る手が緩みますが叱咤激励して煮込み続けます。ここで初めて繰り出すおたまのフェイントモーションからのこのアグレッシブなかき混ぜは、筆者がカレー勝負を決めに行くという意思表示です……どうしましょう、話題がつきました(2回目)。

そうしてかき混ぜることさらに数十分。美味しいカレーの作り方を公衆衛生学のレポートにまとめて菅原教授大激怒させたろかと思いながら無心でかき混ぜ続けていると、ふと周囲の様子に変化が訪れていることに気が付きました。夕方になってません?

まさかのゲーム内時間が進行していた

そうなんです。本作まさかのゲーム内時間で朝昼晩といった1日が経過するのです。そして暗くて手元が見えねえというプレイヤーに配慮して「Spaceキーを押すとライトが点きます」とチュートリアルが今更表示されました。

序盤で投げて本作をレビューする人がもしいたとして、そんな彼らに「ライトのオンオフについて言及してない、エアプ乙(古代言語)」とかカウンターを決めることができるおそろしいトラップですな……他に隠された機能無いですよね?

そんなこんなで

夜も更け、ライトを点けたり消したりしながらかき混ぜ続けることさらに1時間。

いつの間にかお日様が昇ってまいりました。こうして執筆しながらゲームのスクリーンショットを連続してみると、ちゃんと影が時間経過で動いていることに気が付きます。

ゲーム自体もここらへんから、手を緩めるとカレーの表面がぐつぐつ煮立ち、少しずつ煙が出てくるようになります。慌ててかき混ぜるのを再開しますが、こうやって休んだ時間が徐々に積み重なり、最終的に真っ黒なカレーに……。

しずかにゲームオーバー、記録は1時間29分15秒でした。ぎりぎり1時間半に届かないところが、いつもあとちょっとでチャンスを逃しては転がり落ちてきた筆者の人生を代弁しているかのようです。ともあれ次またカレーを作ることがあればどんな食材を試してみましょうか。トウモロコシにじゃがいも、水、動物性油脂、腐肉……ホボシチューではないか(錯乱)。

ともあれ本作は、無心でかき混ぜ続けることによっていわば瞑想の境地にも到れることから、ちょっと日常生活に疲れた人にこそ1時間以上煮込み続ける作業に刺さるものがあるかもしれません。なお筆者ならその時間で実際にカレーを作った方が生産的かなと思いm(何者かに後頭部を殴られ拘束される音)

タイトル:『THE Curry SIMULATOR』

対応機種:Windows PC(Steam)

記事におけるプレイ機種:Windows PC(Steam)

発売日:2025年8月8日

著者プレイ時間:2時間(検証やら何やら含む)

サブスク配信有無:無し

価格:350円(2025年08月23日まで280円のセール中)
※製品情報は記事執筆時点のもの

スパくんのひとこと

◯ンコ食ってる時にカレーの話すんなスパ(錯乱)

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