ゼペットの人形対ヤバい動物たち…『Lies of P』DLC「Overture」新エリア“クラット動物園”試遊レポ!遊び心満載の新武器もトライ

ゼペットの人形対ヤバい動物たち…『Lies of P』DLC「Overture」新エリア“クラット動物園”試遊レポ!遊び心満載の新武器もトライ

2023年に登場し、数あるソウルライクの中でも特に“美しい”作品として注目を集めた『Lies of P』。残酷だけど、どこか美しい印象を与えるビジュアルや物語、設定は多くのジャンルファンの心を掴みました。

そんな本作ですが、2025年内にはDLC「Overture」がリリース予定です。本記事では、韓国のNEOWIZにて行われたメディア向け先行体験会のレポートをお届けします。

今度の舞台は動物園。ゼペットの人形対ヤバい動物
『Lies of P』は荒廃しつつも美しい工業地帯や街が舞台でした。しかしこのDLCでは、どういうわけか雪山の中に放り出されます。主人公も、もこもこした冬の装いです。グラフィックは相変わらず美しく、本作がもつポテンシャルの新たな一面を見せてくれます。

歩いていくと、木が散乱していたり、血の跡がべったりついていたりと、悲惨なことが起きたであろうということを想像させます。進んでいくと、口枷をつけた獰猛な敵が現れ、主人公を襲います。

このように、このエリアで対峙する敵は機械仕掛けの人形たちではなく、動物たちです。ゴリラ、カンガルー、オオカミ、ゾウなど私たちにも馴染みのある動物がいくつも登場しますが、ストレートなデザインではないのはさすが『Lies of P』。どれも不気味で凶暴な異形となっており、敵として恐ろしいものばかりです。

ゴリラは一撃一撃が強烈で、飛び込んで叩きつけるというコンボを行ってくるほか、カンガルーはローリングで間合いを一瞬で詰めてきます。オオカミは群れで襲ってきますし、ゾウは禍々しいビジュアルで近づくのすらもためらわれます。見応えのあるものばかりで、本編とは違ったワクワクを与えてくれます。

ゲームプレイのベースは変わりませんが、武器やリージョンアームに新しいものが追加されています。フェーブルアーツを使用して剣のゲージを溜めると攻撃に爆発が付与されて大ダメージを与えられるもの、風車のように刃が周り広範囲に効果的なダメージを与えるもの、中にはレイピアのような形状で先端から炎を噴出するものと、武器はユニークで豪快なものが増えています。

本編の武器も引き続き使えるため、あらためて本作の特徴的なシステムである柄と刃を組み替えるシステムが広がりそうです。

リージョンアームは、溜めてショットガンのように広範囲にダメージを与えるザコ戦向きの「カタクリズム」、複数の刃を発射してブーメランのように自分のところに寄せるボス戦向きの「イカロス」を試すことができました。有効な場面がしっかり決まっているので、どちらも扱いやすい仕上がりになっていました。

また、無料アップデートで追加(※時期未定)される再戦モード「戦闘の記憶」も体験しました。こちらは1周クリア後に解禁されるものです。

内容としてはDLC分を含むボスと再戦できるというもので、全5段階の難易度を設定して楽しめます。加えて、「死の行進」というボスラッシュモードも存在します。こちらは好きなボスを3体以上選んで連続で戦うというものなのですが、回復など消費アイテムは引き継ぎかつ死んだら最初からやり直しなので、超ハード……! ただ、腕に超自身がある人が「全ボス連続バトル」に挑戦するであろうことは今からでも想像できるので、リリース後が楽しみです。

難易度追加で雰囲気を楽しむユーザーに応えた!ディレクターにインタビュー
ここからは、『Lies of P』のディレクターであるROUND8 Studioのチェ・ジウォン氏にお話をうかがいます。

――このDLCの見どころをあらためて教えて下さい。

チェ・ジウォン氏(以下、ジウォン):戦闘では、リージョンアームや武器に新しいものが追加されており、新しい体験が楽しめると思います。例えば、トレイラーですでにお見せした「弓」は、近接主体だった本編とは異なる中・遠距離の戦闘が楽しめます。

ストーリーや音楽も変わらず見どころなのですが、ぜひともユーザーの皆さんで魅力的な部分を見つけてほしいです。

――動物園というロケーションを新たな舞台にした理由を教えてください。動物たちは身近なものでしたが、同時に不気味さも感じました。

ジウォン:本編を開発していたときから、身近でロマンがあるものを新鮮に描いて体験させるというところを意識してきました。皆の想像する動物園の印象を反転させた恐怖を感じてほしいと思ってつくっているので、アクションだけでなくストーリーや雰囲気を感じていただきたいです。

――主人公の美青年ぶりも魅力のひとつですが、DLCでも期待できますか。

ジウォン:さまざまなところに魅力を感じられるものを散りばめてあります。ここで私が具体的に言うとみなさんの楽しみを損ねてしまうため、ぜひ自分で探してみてください(笑)。

――今回新しい難易度が2つ追加されたと思いますが、これはどういったプレイヤーに向けたものなのでしょうか。

ジウォン:最高難易度は熟練プレイヤーに向けたものですが、他の難易度はソウルライクへの間口を広げたいと思って制作しました。我々はソウルライクやアクションゲームがほんとうに大好きで、プレイヤーの皆様からもストーリーが面白い、雰囲気がすごく良いといったポジティブな反応をいただけています。

ただその中で、もっと奥を見たいのにアクションが苦手だから先に進めなくてもどかしいという声もあったんです。そこから、もっとたくさんの方々に本作の世界を見てほしいという思いの下、今回難易度を追加しました。

――最後に、日本のユーザーに向けてコメントをお願いします。

ジウォン:日本の皆様からも、たくさんの声援やご意見をいただき、大変感謝しております。それらになるべく応えられるようにと思って作っておりますので、ぜひお楽しみいただければと思います。また、ご意見は次の開発につながっていきますので、今後ともぜひお寄せください。

――ありがとうございました。

『Lies of P』DLC「Overture」は、PC(Steam/Microsoft Store)/Mac/PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S向けに2025年夏にリリース予定です。

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