大エースを巡ってロッカールームは分裂し、続くモロッコ戦に0-1で敗れ、ポルトガルは準々決勝で敗退した。連盟に近い関係者が指摘するように、莫大な金額と引き換えに、目立つ役割を担わせるようスポンサーからかけられた圧力は相当なものだった。
プレミアリーグのアナリストたちは、すでにその2019年の時点で後半半ばに投入する限定的な戦力へと変化していたと見ている。しかし連盟、クリスティアーノ本人、スポンサーの三者が思惑を一致させ、当時の37歳という年齢がもたらす肉体的な限界と相反する中で、スターとしての存在感を演出し続けた。
北中米ワールドカップを前に、クリスティアーノの起用を巡る圧力は再び最高潮に達した。カタール大会終了後にアル・ナスルへ移籍し、年俸2億ドルを手にした彼は、サウジアラビアのワールドカップ招致や対米外交のパイプ役としてスポーツの枠を超えた存在へと肥大化した。
2025年11月にホワイトハウスで開かれた晩餐会では、FIFAのジャンニ・インファンティーノ会長やアップルのティム・クック、イーロン・マスクらと並び、特命大使のような立場を誇示した。その間、サントスの後を受け継いだロベルト・マルティネス体制下では聖域化は揺らぐどころかさらに強化され、連盟はワールドカップ開幕前に彼がオーナーを務めるスポーツ関連企業と提携契約を締結。チームの競技力を犠牲にして商業的依存を深めていった。
北中米ワールドカップでの失敗とコペンハーゲンでの突然の代表離脱により、混迷の時代は幕を閉じた。ポルトガルはデンマーク戦を2-4で制し、試合後に問われたヴィティーニャは「ジョルジェ・ジェズスは自身の職務を果たしている」と語った。かつてルイス・フィーゴから受け継がれた背番号7は、すでにラファエル・レオンの手にある。
文●ディエゴ・トーレス((エル・パイス紙バルサ番)
翻訳●下村正幸
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