広島 × 西武 白浜初ホームラン 連敗4で止まる 2014/5/25 得点ハイライト
◆交流戦 広島3―1西武(25日・マツダスタジアム)

 どんより沈んだムードを、ひと振りで一掃した。1点を先制された直後の4回1死一塁。24日に出場選手登録されたばかりのロサリオが、フルカウントから左翼席へ逆転の3号2ラン。チームを勢いづけたドミニカンは「非常に幸せです。最高の言葉に尽きます」と大喜びした。

 腐らなかった。4月23日に1軍初昇格すると、打率3割3分3厘、2本塁打、4打点。結果を出しても、外国人枠のあおりを受け、再びキラと入れ替わりで5月3日に降格せざるを得なかった。だが、得点力不足のチームは指名打者を使えるこの日を待たずに1軍復帰。2試合連続の先発出場で結果を出した。

 レッドソックスのスーパースターのオルティスとは同郷の友人だが、自身の年俸は1000万円。「チャンスを与えられたところで結果を残すのが自分の仕事」と胸を張った。

 ハングリー助っ人が逆転アーチなら、意外性の貴重な一発は年俸750万円の白浜だ。7回1死から左翼席へ11年目のうれしいプロ1号を放った。「11年かかりましたね。入ったところは見えていなかった」と興奮気味だったが、本職の捕手に戻れば冷静。バリントンを好リードした。

 チームは連敗を4で止め、交流戦初勝利。3年越しで6連勝に伸ばした西武戦は、まるで砂漠の中のオアシスだ。2位・阪神に2ゲーム差をつけた。野村監督は「ロサリオは起爆剤として入れて、期待通りに結果を出してくれるのはありがたい。あしたから僕も思いきりいける」と吹っ切れた表情。再び波に乗る足掛かりにしたいところだ。

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