前回WBC出場の元中日ドラゴンズ・平田良介さん、新たな目標に挑む姿 引退決断の真相は… (23/03/23 14:05)

前回のWBCに出場した元・中日ドラゴンズの平田良介さん。プロ野球引退決断の真相と、新たな目標に挑む姿に密着しました。

68人目のサイクルヒットも

「中日ドラゴンズファンの皆さん本当にありがとうございました」(平田 良介選手35歳)

 先週土曜日、17年間の現役生活に別れを告げた、平田良介さん。引退を決断した裏には、知られざる葛藤がありました。

2005年 高校生ドラフト1巡目指名でプロの門を叩いた平田さん。
ルーキー時代から1軍出場を果たし、記念すべきプロ第1号は劇的サヨナラホームランでした。

 そして、キャリアハイの成績を残した2018年。史上68人目のサイクルヒットを達成しました。

前回WBCにも出場

 さらに、卓越した守備力でゴールデン・グラブ賞を獲得。ドラゴンズの中心選手としてベストナインにも輝きました。

 そして侍ジャパンでも活躍、前回のWBCにも出場しました。

そして戦力外通告…

 しかしこの数年は、度重なるケガや病気に悩まされ出場機会が減少。昨シーズン結果を残せず、戦力外を言い渡されました。

「覚悟はしていたので “来たな” という感じです。まだまだやれると思っているので現役でプレーしたい。」(平田さん)

 戦力外通告から5日後。朝7時、平田さんがいたのは ドラゴンズの2軍本拠地ナゴヤ球場。

 毎朝、チームの練習が始まる前に、自主トレを行っていました。

「小学生からの夢が“プロで活躍すること”なので、まだその夢というのは叶えられていないので」(平田さん)

「平田さんにとってどんな活躍が、夢を叶えたと言えるんでしょうか?」(記者)

「例えば12球団ある中で、右バッターで1番になるとか、または、それに限りなく近い選手になれば、活躍していることになるのかなと思います」(平田さん)

 しかし、プロ球団からのオファーがかからず、時間だけが過ぎていきました。

「引退したら“夢のサポート”を」

 戦力外通告から2か月半。年の瀬に岐阜県内で開かれた野球教室。

「プロ野球選手になりたいという夢を持っている人は?けっこういるね」(平田さん)

 以前から、野球を教えることが大好きだった平田さん。子供たちと触れ合う中で、新たな目標が生まれました。

「これからはどうなるか分からないけど、現役を引退したら、次は“夢のサポート”をしたい。頑張っている子供達、もちろん野球選手が夢じゃない人も、今野球を経験してる事によって、人間性が磨かれていって、将来の役に立てばと思っている」(平田さん)

 この野球教室の翌日、SNSで現役引退を発表しました。

指導の勉強の一方で自らバットも

「スパっと気持ちを切り替えられるようになれたので、現役引退を決断して、次のステップに進みたいと思いました。もう未練はないです」(平田さん)

 引退発表後、平田さんは学生指導資格を取得。様々な高校で一日講習を行うなど、指導者の道を歩み始めました。

「いろいろな学年いろいろなチームを教えに行くことで、僕自身が気づくこともありますし、いろいろな選手を見て教え方の引き出しというのを沢山身につけていきたい」(平田さん)

 指導の勉強をする一方で、自らバットを振る平田さん。

 生まれ故郷・大阪で、軟式チームに入部。きっかけは幼馴染で元プロ野球選手(元DeNAベイスターズ)。萬谷康平(まんたに)さんからの勧誘でした。

「萬ちゃんが“今、草野球をやってるから一緒にやろうよ”と言ってくれたので、喜んで参加させてもらいました」(平田さん)

「好きな野球を大人になっても楽しんでいるという、子供の頃からの延長線上にいる」(萬谷さん)

「自分もプレーをし続けることで、気付くことも…」

 野球少年に戻って純粋にプレー。実は、この経験が指導者としてプラスになると考えています。

「自分もプレーをし続けることで、その中で気付くことがたくさんある。だから今プレをーしながら、いろんな選手を教えられる事が、すごくいい状態だと思います」(平田さん)

「新しい人生の一歩目だと思うので、この一歩目というのを、ゆっくり踏みしめながら歩いていきたい」

幅広い年代からエール

 3月18日土曜日、バンテリンドームで開かれたのは平田さんの引退セレモニー。

「最後の雄姿を見に来ました」(平田選手のファン)

「凄く攻守にわたって輝いていて、もうこれ以上、好きになれる野球選手は平田選手以外いないんじゃないかな」(平田選手のファン)

「カッコいい、全てカッコいい。これからもずっと応援したい」(平田選手のファン)

 試合前、グラウンドでは、選手とスタッフ全員が、記念Tシャツを着て練習に臨んでいました。

「球団代表から“やれることはやろう”と言ってただいて、凄く嬉しかったです。最後は笑ってお別れしたいなと思います」(平田さん)

「第ニの人生の方が長いと思うので…」

 スタンドの声援を受けながら、シートノックに特別参加。平田さんらしい華麗なバックホームで、ファンに雄姿を届けました。

「本当に沢山の思い出を頂きました。実力的には、プロ野球選手として程遠い選手でしたが、ファンの皆さまの声援が後押ししてくれて良い結果を出すこともできました。本当にファンの皆さんのおかげだと思っています。本当にありがとうございました。最後にこんないい思いをさせていただいて本当に感謝しています。第ニの人生の方が長いと思うので笑顔でいたいなと思います」(平田さん)

(3月23日 15:40~放送 メ~テレ『アップ!』じもスポ コーナーより)

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1 Comment

  1. あのサイクルヒット忘れません
    センター大島ライト平田が一番しっくりきます
    なにに関しても全力プレーこども達の見本になってくれました
    17年間ありがとうございました😭

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