【亜大10季ぶり優勝!1失点完投の東浜がMVP…東都大学野球】
◆東都大学野球秋季優勝決定戦 亜大2―1青学大(2日・神宮) 亜大が競り勝ち、2006年秋以来10季ぶり18度目の優勝を決めた。亜大は23日から始まる明治神宮大会に出場する。
両校はリーグ戦の全日程を終えて勝ち点4で、勝率も並んだ。06年春以来11季ぶりに実施された優勝決定戦は亜大が3回2死一、二塁から暴投で先制点を奪い、さらに日下の中前適時打で2点目を挙げた。東浜は6回、青学大の井上に適時三塁打されたが、この1点に抑え、9奪三振で完投勝ちした。
今季の最終順位は亜大、青学大、東洋大、日大、駒大、中大となった。この日、1失点完投勝利で亜大を優勝に導いた東浜巨投手が最高殊勲選手に初めて選ばれた。[ 2011年11月2日 20:17 ]
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東浜 巨(ひがしはま なお)投手。
沖縄県うるま市生まれ。
 沖縄尚学では1年夏からベンチ入り。
 先発抜擢された県大会準々決勝宜野座戦で1安打0封(8回コールド)勝利を挙げている。
 秋からはエースを任され2年夏に県大会4強進出。
 準決勝では浦添商・伊波翔吾と投手戦を演じ7回表までを2失点に抑えたが
 その裏の打席で犠打を決めた際に熱中症による両足けいれんを起こし同点で交代、
 延長11回4対5サヨナラ負けの結果を病院で聞かされ悔しい思いを味わった。
 秋は51.1回59奪三振9四死球、防御率0.88の安定感ある投球で九州大会準優勝。
 3年春選抜で9年ぶり2度目となる全国制覇を達成した。
 ツーシームを武器に打たせて取り全5試合登板4完投2完封41回で失点わずかに3。
 聖光学院を7安打完封し初戦突破、最速147㌔記録。
 明徳義塾相手に1失点完投勝利、準々決勝天理戦はリリーフで5回を無失点。
 東洋大姫路を2失点完投で破り決勝進出を果たすと最後は聖望学園を完封し優勝を決めた。
 3年夏は浦添商に2対5で敗れ県大会準優勝。
 渋滞により球場入りが遅れ調子の上がらない初回に5失点とつかまり敗れた。
 1位候補としてプロ12球団から注目されたが進学を選択。

 亜大進学後は1年春から主戦としてリーグ戦に出場。
 4勝(4完投3完封)防御率0.82(1位)の好成績で新人賞・ベストナインに輝いた。
 2カード目中大1回戦に先発で起用されると初回に自己最速更新の150㌔マーク、
 延長10回を5安打に抑え込み34年ぶりとなる1年生初登板初完封勝利。
 その後も快投を続けリーグ史上初となるデビュー以来3戦連続完封勝利を記録している。
 33イニング目に1失点し記録は途切れたが立正大を5安打に抑え4連続完投勝利を収めた。
 以降リーグを代表する右腕としてコンスタントに勝ち星を積み重ね現在現役最多の25勝、
 3年秋に松沼雅之(東洋大、西武1978年ドラフト外)の持つリーグ最多記録を
 33年ぶりに更新する16完封勝利を挙げた。
 5季連続で投手十傑入りするもチームは2位2回、3位2回と優勝には届かず。
 国際大会には1年夏・3年夏の日米大学野球(2年夏世界選手権は腰痛により辞退)、
 1年夏のBFAアジア選手権に参加。
 1年夏の日米大学野球はリリーフで2試合(3回1失点)経験。
 3年夏は初戦7回裏1死一二塁のピンチで救援起用されるも2点を失い降板、
 3連敗で迎えた4戦目では先発で6回5安打4奪三振無失点の好投を見せた。
 1年11月に出場したNPBプロ若手との交流戦は中継ぎで1回をノーヒット無失点。
 リーグ通算40試合、22勝13敗(14完封)、304回2/3、267奪三振、防御率1.39。

 181cm73kg、長身細身のスリークォーター右腕。
 ワインドアップからゆったりと足を上げ重心を落とし打者に近いリリースポイントから
 腕をしならせ繰り出す最速152㌔、140㌔前後から140㌔台後半の直球と
 130㌔台でシンカーの様に沈むツーシーム、130㌔台後半のカット、120㌔台のスライダー、
 120㌔台後半のフォーク、120㌔台のチェンジアップ、100㌔台のスローカーブ。
 伸びのある直球と多彩な変化球を操り先発として試合を作れる投球センスの高い投手。
 遠投110m、50m6秒1。

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