第17回山口 翔web演奏会【外曲の部 山田流箏曲「岡康砧」】

岡康砧 岡安小三郎作曲、山室保嘉・初世山勢松韻編曲

月の前の砧は、夜寒を告ぐる雲井の雁は琴柱にうつして面白や
夜半の砧のしぐれの雨と、夜半の砧のしぐれの雨と、うちつれだちて今日の遊びは

山田流箏曲。酒井抱一筆「吾妻唄」に「おかやす砧」の曲名があるので、1828年(文政11)以前に存在したか。現行のものは、1893年(明治26)から96年に至る間に山室保嘉と初世山勢松韻らとの間で研究されて胡弓入りの箏・三弦合奏曲として編曲された。「月の前の砧は」で始まる短い前歌のあと、長い手事があり、最後に短い後歌が付く。手事部には砧地を通して弾くことも多いが、ほかに低音の替手も作られ、さらに中能島欣一によって第一替手・第二替手の二つの替手も作られている。現在ではむしろ胡弓なしで、場合によっては尺八入りで演奏されることが多い。(『邦楽曲名事典』 平凡社 1994)

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