打ち出の小槌のように安打が飛び出す。柳田悠岐選手が絶好調です。この日は初回、レフトスタンドへ流し打って24号先制ソロを放つと、続く打席のチャンスではセンター前へタイムリーヒット。その後も内野安打、四球、レフト前安打の活躍で4打数4安打2打点の固め打ちを見せました。

「(先制弾が)タイミングをストレートに合わせて甘い球を待っていました。しっかり振れるコースに来たので良いスイングが出来ました」と満足げな表情。これで打率.375まで一気に上げて、ライオンズ秋山選手の.370を抜き7月6日以来、39日ぶりのパ・リーグ首位打者に返り咲きました。

7月は調子を落としていた柳田選手。しかし、8月は出場全12試合で安打を放ち、うち7試合でマルチ安打を記録。44打数22安打、月間打率.500という驚異的な数字です。それでも柳田選手は「打率の話はあまり…」と乗り気ではありません。チームが勝てばいいと、むしろ4試合連続打点に喜びを感じています。

ただ、不調を自らの工夫で脱したところに、柳田選手のさらなる成長が感じられます。「7月の打てない時期に筋トレや体幹トレの量を増やしました。筋肉痛でも打てないんだし、どうせならトレーニングをするかという感じで。でも、今はその成果が出ているのかなと思います。力強さが出て、体やスイングのブレが減っているように感じます」。昨年のシーズン中は疲れもありハードに体を追い込むことは出来ませんでした。今季ももちろん疲労はたまっていますが、「しっかり集中してトレーニングが出来た」と言います。

柳田選手の先制弾で主導権を握ったホークス。勝利を決定づける活躍をしたのが松田宣浩選手です。初回、自己最多に並ぶ25号2ランを放つと、二塁打、シングルヒットとこちらも安打を量産。8回の打席では「三塁打でサイクルヒットだ」と、ベンチから内川聖一選手や川島慶三選手が大声で背中を押し、松田選手もそれに応えて左中間へ会心の当たりを放つも二塁打となり大記録にはわずかに及びませんでした。それでも4打数4安打、1本塁打、4打点は文句なしのヒーローです。

今季13回目(柳田選手と並ぶ)のヒーローインタビューで、高らかに「マーッチ」とこぶしを突き上げた選手会長。ホークスの優勝へのマジックナンバーは「31」とまた1つ減りました。
20150814_松田宣浩・柳田悠岐ヒーローインタビュー – Captured Live on Ustream at http://www.ustream.tv/SBH with the Ustream Mobile App

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