ノックを受ける前田悠 (撮影・成瀬 徹)  
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 ソフトバンクの前田悠伍投手(21)にシーズンラスト登板が巡ってくる。倉野信次投手コーチ(52)が24日、みずほペイペイドームの投手練習で明言した。10月5日の楽天戦(楽天モバイル)が濃厚。前回登板で今季初黒星を喫したが現在、12勝1敗。勝てば最高勝率の条件となる13勝をクリアし、新人王との2冠が有力となるが、左腕はタイトルを意識せずCSファイナルSに向けてマウンドに上がると誓った。

 4回2/3を5失点KOされた前回19日の楽天戦が最終登板となることも検討されていた中で、倉野投手コーチが「もう一回行くつもりです」と言及した。前田悠にタイトル獲りのチャンスが浮上した。

 開幕からの連勝は12でストップしたが、ハーラートップ13勝のオリックス・エスピノーザとは1差。次戦で白星を挙げれば最高勝率の条件(13勝以上)へ到達する。最多勝についてはライバルの成績に左右されるが、わずか1敗で勝率は勝てばタイトルは決定的。有力視される新人王と合わせ、2冠が近づく。ただ、21歳は「そこは気にしてないです。本当に“結果”という感じです。全部いいピッチングをしているなら別ですが、野手の方が打ってくれたりした要素もある。そこを意識すると個人プレーになってしまうので」ときっぱりと口にした。

 もちろん現状ではCSファイナルSでアドバンテージ2勝とする条件の10ゲーム差が懸かる試合となる可能性も残っている。その中でタイトルはあくまでも“おまけ”と捉え、これまでと変わらない万全の準備でマウンドに上がるつもりだ。

 一番に見据えているのは10月14日からのポストシーズンでの登板になる。「間が凄く空くので自分としてもCSまでに投げておきたいという思いはありました」と本人も歓迎。首脳陣は8月20日の日本ハム戦から5週連続で先発した疲れを考慮し、20日に登録を抹消して状態を見極めたが、倉野コーチは「もう一回、レギュラーシーズンで投げることはポストシーズンを迎えるにあたって大事」とゴーサインを出した。

 この日、追加日程が発表された10月5日の楽天戦(楽天モバイル)での登板が予想される。昨年7月にプロ初勝利した場所であり、胴上げやビールかけ参加も見送るなど満を持して上がった前回登板で今季初黒星を喫したマウンド。悲喜こもごもの舞台だが、この中間は冷静に投球フォームの修正など、自らのルーティンをこなし、一切のブレはない。

 CS突破、日本一に向けては欠かせない先発の一枚だ。前田悠にとっては最善の準備を積み重ねた結果が“無欲のタイトル”へつながっていきそうだ。(木下 大一)

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