総括

2026年9月14日

 9月13日まで台湾・台北市で行われた「第14回 BFA U18アジア野球選手権」。3大会ぶり7回目の優勝を目指し2大会連続で決勝戦に駒を進めた侍ジャパンU-18代表だったが、韓国に敗れ準優勝。惜しくも頂点には届かなかったが、様々な収穫を得た。

「想像を超える選手がたくさんいて、世界で通用するためにレベルアップしないといけないと思いました」
 帰国会見で主将の小野舜友(横浜)がそう語ったように、韓国やチャイニーズ・タイペイの選手との熱戦は、選手たちに大きな刺激を与えた。特に韓国の左腕ハ・ヒョンスンに対しては2試合通じて10回1安打無失点13三振に抑えられた。首位打者を獲得した石田雄星(健大高崎)もハ・ヒョンスンには無安打。「手も足も出なかったので糧にしていきたいです」と雪辱を誓った。

 今年からU-18代表を率いる岡田龍生監督も「日本の野球しか見てこなかったので、世界の野球を見て、やらなければいけないことがたくさんあると感じました」と痛感。「どこの高校も甲子園で勝ちたいとやっていますが、世界でも勝てる選手の育成を考えていかないといけないのかなと思いますね」と視野を広げた。
 選手選考については「良い選考ができました」と後悔は無く「例えば、ホームランバッターを選んでも韓国やチャイニーズ・タイペイの投手にどこまで対応できるのかなというのもあります。どの場面でもバントなどで走者を次の塁に進塁させることは重要だと感じましたし、他のチームもしていましたね」と振り返った。振る舞いについても「各校で主将を務めている選手が多く、道具を運ぶことやゴミを拾うことなども言わなくてもやってくれましたし、やりやすいチームでした」と彼らの人間性を高く評価した。
 また、今回から設けた新たな役職にも大きな手応えを明かす。それが、アナリストの寒野雄太氏(筑波大大学院)だ。岡田監督は「なくてはならない存在でした。イニングごとに捕手の山田凜虎(智辯和歌山)が常に話していましたし、相手全員のデータを紙にして張ってくれていたので、僕ら指導者も喜んでいました」と感謝。選手たちも「配球がしやすかったですし、寒野さんの存在は大きかったです」(山田)、「どの球を張るべきかが分かりやすく、助かりました」(石田)と振り返った。

 優勝こそ逃したが、3位以上となったため、来年に中国・平潭県で開催予定の「ラグザス presents WBSC U-18野球ワールドカップ2027」への出場権を獲得。今回の経験をもとに、2大会ぶり2回目の優勝を目指す。野手唯一の2年生だった川上慧(横浜)は「海外生活の疲れも感じたので、そうしたことへの慣れも必要だと思いました」と、今回の経験を活かしていきたい考えを示した。
 そして、3年生たちは来年から大学・社会人・プロと、より高いレベルのステージに向かう。解団式で岡田監督は「次のステップに行く(合流する)までの時間がすごく大事」「今回足りないと感じた課題を克服できるような努力をしてもらえればと思います」とエールを送った。貴重な経験をした18選手が、それぞれのステージで今回の経験を生かすことが日本野球界のさらなるレベルアップに繋がっていくことだろう。

第14回 BFA U18アジア選手権

侍ジャパンU-18壮行試合 高校日本代表 対 大学日本代表

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