
投内連係練習でダッシュする石井(撮影・亀井 直樹)
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阪神・石井大智投手(29)が、5日のDeNA戦(甲子園)で1軍に昇格することが4日、分かった。2月の春季キャンプ中に左アキレス腱を断裂して手術。8月にファームで実戦復帰を果たし、5試合の調整登板を重ねてコンディションを整えた。昨季50試合連続無失点のプロ野球記録を打ち立てた右腕の復活は、球団初のセ・リーグ連覇にとどまらず、日本一を目指すポストシーズンへ向けても追い風になる。
1軍復帰を翌日に控えた石井は、2軍施設SGL尼崎の室内練習場で汗を流した。キャッチボール相手の岩貞の送球が頭上を越えそうになると、ピョンと高く跳んで捕球した。投手ノックの動きにもキレがあった。2月に負った左アキレス腱断裂と手術の影響を、みじんも感じさせなかった。
練習を終えると、人工芝に膝を付け、スパイクとグラブを丁寧に、ゆっくりとリュックに収めた。ファームで過ごした時間をかみしめるような、どこか感慨深げな手つきだった。
昨年、50試合連続無失点のプロ野球記録を打ち立てた絶対的右腕は、半年に及ぶ懸命なリハビリを経て、8月23日のファーム・リーグ、ソフトバンク戦で実戦復帰を果たした。最速152キロを計測し、3三振を奪う鮮烈なカムバックをしたその試合後、「(去年の姿に)戻したいと思わないし、もちろん去年が自分の中で数字的には良くできたと思うが、パフォーマンス的には全然、自分の求めているものとは離れている」と語り、さらなるレベルアップを自らに課していた。
救援陣がまだ不安定だった8月上旬、一度は復帰計画の繰り上げも検討された。しかし、工藤と木下の「令和のKKコンビ」が台頭したことで、当初のプラン通りにリハビリに専念できた経緯がある。今月2日までに2軍で5試合に登板。合計5回を投げて1失点、三振は9つも奪い、奪三振率は16・20を数える。連投テストもクリアし、満を持してゴーサインが出された。
石井の合流により、ブルペン陣の層はさらに厚みを増す。当面はプレッシャーの少ない場面での起用が予想されるものの、実戦感覚が戻れば「勝利の方程式」への組み込みは確実だ。160キロ超の球威を誇る木下、工藤とともに結成されるリリーフ陣は、他球団にとって脅威以外の何ものでもない。
チームは優勝マジックを「18」とし、5日から甲子園でDeNAを迎え撃つ。球団初のセ・リーグ連覇は目前。さらに、その先にはポストシーズンが待ち受ける。石井は、昨季逃した「日本一」を引き寄せる最後のピースになる。
【石井復帰への経過】
▽2月11日 宜野座での紅白戦で左ふくらはぎを負傷。
▽同12日 大阪府内の病院で「左アキレス腱の損傷」と診断。3月のWBC出場辞退を発表。
▽同21日 大阪府内の病院で「左アキレス腱断裂縫合術」を受け、20日に退院したと球団が発表。
▽同27日 SGL尼崎でリハビリを開始。(以下リハビリの場所はすべてSGL)
▽3月3日 台に座った状態でキャッチボール。
▽5月1日 本格的なキャッチボールを再開。
▽6月20日 強度を上げたキャッチボールと、手術後初のブルペン入り。
▽同25日 藤川監督が今季中の1軍復帰の見通しを示唆。
▽7月22日 手術後初のライブBP登板。
▽8月23日 2軍のソフトバンク戦(SGL尼崎)で実戦復帰。1回2安打無失点、3奪三振。最速は152キロを計測。
▽同30日 前日29日に続いて2軍のオリックス戦に登板。連投テストを完了させた。
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