
色紙に「フル回転」と記しポーズ決める大津(撮影・岡田 丈靖)
セ・パ交流戦で3戦全勝、防御率1・23と活躍したソフトバンクの大津亮介投手(27)が本紙の独占インタビューに応じた。今季は先発6番手でスタートしたが、快投を続けてローテーションの軸へと成長。クオリティースタート(QS=6回以上、自責点3以下)を開幕から10試合継続中だ。早くもキャリアハイに並ぶ7勝を挙げている右腕が交流戦を振り返り、リーグ戦再開後のフル回転も誓った。 (聞き手・木下 大一)
――交流戦では大活躍だった。特に2日の中日戦では7回1死までパーフェクト。
「いずれ1本打たれるだろうな、と思いながら投げてましたね。(意識は)少しはありましたけど、狙っていたわけではないし、そんな奇跡みたいなことってなかなか起きないので」
――1本出ても変わることはなく、1安打で初完投初完封。
「そこから崩れないことが一番かなと思っていました。打たれてもいいように準備はしていたので“あっ、打たれた”ってぐらいで。落ち着いて投げられました」
――ここまで7勝1敗、防御率1・43。早くも勝ち星はキャリアハイに並んだ。自身が考える一番の変化は?
「やっぱりマウンド上で自信を持って投げられていることですね。去年の終わり方も内容的に良かったですし。改めてメンタル面の重要性も実感しています」
――メンタル面の充実も大きい。
「以前までは完璧主義なところがあったので。1本のホームランでもメンタルが落ちてしまうことがあって。ただ、有原さん(現日本ハム)を見ていても、ホームランを打たれてもうなずき受け止めていました。直さないといけないなと思っていました」
――交流戦3勝目を挙げた9日の阪神戦で交流戦初失点となるホームランを打たれても切り替えられていた。
「ベストはゼロと思ってはいましたけど、チームが勝てるピッチングをしたいので。あの試合は援護もありましたし、チームの勝ちにこだわって投げることができました」
――5月19日のオリックス戦からはカード頭を任されている。
「今年は有原さんが抜け、上沢さんがケガをされて、モイネロが出遅れて。チームにとっては苦しい状況となりましたが、そういう環境が自分を成長させてくれたと思っています。カード初戦で投げるようになってからは相手のエース級との投げ合いも増え、改めて今まで投げてきた方の凄さや重みを感じています」
――そのオリックス戦では2回に左脚に打球が直撃しながらも6回まで投げ切った。
「チーム状況的にも簡単に降りますと言えないし、僕自身“こんなところで降りたらあかんやろ”と思ってました。その後も思った以上に痛みがあり、筋肉が固まって、しばらくは走ることもできませんでしたが、投げる分には何とかなったので良かったです。もう大丈夫です」
――次は交流戦で好調だった日本ハムが相手となる。リーグ戦再開後の目標は?
「フルで回ることですね。先発になって3年目。ここ2年で難しさも経験できた(一昨年は前半戦で6勝も7勝止まり、昨年は7月末から6勝)。今年は2桁勝利は通過点に1年間ローテーションを守りたい。状態が悪い日にいかに抑えていくかも心掛けて投げていきたいと思っています」
◇大津 亮介(おおつ・りょうすけ)1999年(平11)1月13日生まれ、福岡県出身の27歳。九産大九州から帝京大に進み、日本製鉄鹿島では22年に都市対抗&日本選手権に出場。同年ドラフト2位でソフトバンク入団。23年4月1日のロッテ戦でプロ初登板。24年に先発に転向した。1メートル75、65キロ。右投げ左打ち。
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