【ロッテ】美馬学が今季限りで現役を引退 13年には日本シリーズMVP 今季1軍登板はなし(日刊スポーツ)-

【ロッテ】美馬学が今季限りで現役を引退 13年には日本シリーズMVP 今季1軍登板はなし(日刊スポーツ)-

ロッテ美馬学投手(38)が今季限りで現役を引退する意向を固めたことが8日、分かった。近日中に発表される。東京ガスから10年ドラフト2位で楽天に入団した右腕は、鋭利なシュートを駆使して1年目から23試合に登板するなど活躍。当時の星野仙一監督に先発の適性を見いだされ、13年には日本シリーズMVPに輝いた。通算266試合に登板し80勝88敗、5ホールド、防御率3・94。

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 19年オフ、国内FA権を行使しロッテに入団した。移籍1年目の20年には、19試合の先発登板で10勝4敗、防御率3・95をマークし、チームの4年ぶりAクラス入りに大きく貢献した。

 昨季は開幕ローテーション入りを果たしたが、けがの影響で3試合の出場にとどまり、新人からの連続勝利記録も13年で途絶えた。それでも、契約更改時には「野球が大好きなので、また来年もやれるというのは前向きになれた」と意欲を示していた。

 今季はキャンプからリハビリに専念し、5月にイースタン・リーグで実戦復帰。リハビリ期間を「暗闇の中を走るみたいな感じだった」と振り返りつつ「やれるうちにできるだけ長くやりたい」と話していた。今季1軍登板はなかったが、楽天、ロッテ2球団で計15年間腕を振り続けた右腕がユニホームを脱

 5日のプロ野球公示で、ロッテは美馬学投手とジェームス・ダイクストラ投手を抹消した。美馬は4日のソフトバンク戦では初回に6失点するなど、4回7失点で負け投手となっていた。ダイクストラは同戦で2番手で登板し、2回3四球1失点だった。

ロッテは代わって池田来翔内野手と中村稔弥投手を登録。巨人は井上温大投手と岸田行倫捕手を昇格させ、赤星優志投手と郡拓也捕手を抹消した。

 阪神は門別啓人投手を抹消し、浜地真澄投手を登録。オリックスは廣岡大志内野手と入れ替わる形で中川圭太内野手を昇格させた。(Full-Count編集部)

ロッテ・美馬学投手(38)が今季限りで現役引退する決意を固めたことが8日、分かった。球団は本人の意思を尊重し、既に受諾。9日に引退を発表するとみられる。楽天時代の2013年に巨人との日本シリーズで2勝を挙げ、球団初の日本一に貢献。同シリーズのMVPに輝いた右腕が、ユニホームを脱ぐ。

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不屈の美馬が大きな決断を下した。19日に39歳の誕生日を迎える前に、今シーズン限りでの現役引退を決意した。

2020年に楽天からフリーエージェント(FA)権を行使してロッテに移籍。同年と22年に10勝を挙げたが、23年は3勝9敗と黒星が先行し、昨季はゼロ勝。今季は1軍での登板機会がなかった。

満身創痍(そうい)の野球人生だった。茨城・藤代高3年夏に右肘の靱帯再建術(通称トミー・ジョン手術)、中大2年春には右肘を疲労骨折して骨移植の手術を受けた。4年春にも右肘を疲労骨折。このときに1本埋めたボルトにひびが入ったため、プロ入り後の12年オフ、さらに2本埋めた。

15年9月、18年8月にも右肘のクリーニング手術を経験。20センチほどの複数の縫い後をさすりながら「手術前は不安になったり、怖さはなかった。強がっているわけではないけど、また野球ができるという喜びの方が強かった」と明かしていた。

中大から東京ガスを経て11年に楽天に入団。星野仙一監督の進言で、先発に転向した12年に8勝を挙げて頭角を現した。13年には6勝を挙げて球団創設初となるリーグ優勝に貢献した。

巨人との日本シリーズでは第3、7戦に先発して11回⅔を無失点、10奪三振と好投。2勝を挙げて球団初の日本一に貢献し、日本シリーズMVPに選出された。身長169センチと小柄ながら、内角をえぐる強気の投球で巨人打線を完璧に封じた。

楽天時代は、11年3月に発生した東日本大震災の復興活動に貢献。FA移籍を決断してチームを離れる際に「東北の方々は本当につらくて厳しい体験をしてきた。10年近く経過しても、いまだに復興できていない。そんな状況の中で応援してくれたファンに別れを告げるのは心苦しい」と胸のうちを明かしていた。

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