漫画アプリ「ピッコマ」が、アプリ内での短尺アニメの配信を開始する。

アプリ内にはカテゴリー「ANIME」が新設され、ピッコマで連載されている漫画作品が映像化される。同カテゴリは5月下旬より提供を開始し、4月27日からはプレオープンとして一部作品が公開されている。

「ANIME」の作品は、制作プロセスの一部にAI技術を活用しつつ、人間が品質管理を行う。作品はエピソードごとに販売され、漫画と同じく一定時間待つことで無料視聴も可能だ。

「ピッコマ」で連載中のWebtoon6作がアニメ化

新カテゴリ「ANIME」の初期タイトルとして予告されているのは、「ピッコマ」に連載されているWebtoon(縦読み漫画)。

『緑陰の冠』『転生した暗殺者は剣術の天才』『誰かが私に憑依した』『侯爵家の歴代最強の末息子』『悪役に仕立てあげられた令嬢は財力を隠す』『邪魔者に転生してしまいました』の6作品がラインナップしている。

アニメ化作品の一つ『侯爵家の歴代最強の末息子』

「ANIME」ではテレビアニメなどの1話約24分形式とは異なり、短尺の作品を配信。先行公開されている『侯爵家の歴代最強の末息子』では、第1話の尺が3分46秒となっている。

【ピッコマ ANIME】「侯爵家の歴代最強の末息子」PV

なお、「ピッコマ」ではこれまでにも作品への導線の一つとして、「人気作品プレビュー!」と題してアニメ形式のPVが掲載されている。

漫画アプリはもはや、漫画を読むだけの場所ではない?

海外の事例では、漫画アプリはもはや単に漫画を読むためのプラットフォームではなく、様々なコンテンツ視聴を一つのアプリ内で完結できるような設計になっている。

例えば2022年にはすでに、中国の大手漫画アプリ「快看漫画」で「漫剧(マンゲキ)」と呼ばれる短尺のアニメの掲載事例が紹介されている(外部リンク)。

なお、現在「快看漫画」のアプリにアクセスすると「漫剧」は確認できないが、アプリ内にグッズを購入する導線が用意されているほか、ガチャ機能やノベルゲームのようなコンテンツまで用意されている。

メディアミックスを待つのではなく、自分たちでつくり出していく。もちろん、そういったメディアミックスのクオリティは、アニメやゲームの専門スタジオが制作した作品には及ばないだろう。

一方で、高利率な収益性によって、今後はハイクオリティなゲームやアニメを新たに制作できる可能性もあるかもしれない。

こういったプラットフォームの自由さや時代への適応力は、NAVERやカカオを筆頭に大手IT企業が運営するWebtoonプラットフォームの特色だといえる。

mirainwonder

1998年生まれ。2021年に法政大学文学部日本文学科を卒業し、株式会社カイユウに入社。

ライター、編集者、Webディレクターとしてサイトの運営に携わる。漫画、WebToon、ボードゲーム等のジャンルを得意としており、実際の読書体験やプレイ経験をもとにレビューを執筆している。

漫画アプリ「ピッコマ」が“アニメの連載“を開始 漫画をAIで短尺アニメ化して配信

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