4月15日、アマゾンジャパンは新型ストリーミングメディアプレーヤー「Fire TV Stick HD」の販売を開始しました。価格は前モデルから据え置きの6,980円(税込)、出荷開始は4月30日を予定しています。
この発表に先立ち、アマゾンジャパンは報道関係者向けに新製品発表会を開催。Amazon Fire TVのバイスプレジデントを務めるジョシュア・ダノヴィッツ氏も来日し、新型Fire TV Stick HDや新しいユーザーインターフェース(UI)について紹介しました。
30%高速化とUI刷新で操作性が大幅向上。新型『Fire TV Stick HD』が登場
Amazon Fire TVのバイスプレジデント ジョシュア・ダノヴィッツ氏
発表会では、まずはダノヴィッツ氏がFire TV事業の現状について語りました。Fire TVはこれまでにシリーズ累計で3億台以上を販売しており、現在は世界85か国以上で展開されています。
対応コンテンツの幅広さも特徴で、グローバルおよびローカルの主要なストリーミングアプリに対応しています。70万本以上の映画や番組に加え、広告付き動画を含む3万本以上の無料コンテンツを視聴できる環境が整っています。また、アプリを横断した検索やレコメンデーション機能により、見たいコンテンツにスムーズにたどり着ける点も強みです。
こうした取り組みを背景に、日本国内での販売も順調に拡大しており、右肩上がりで成長を続けています。

同氏は「日本のユーザーは他の国とは異なるコンテンツを視聴しており、特にアニメを多く観ているする傾向がある」と指摘した上で、これまでのFire TVのUIではアニメを見つけるのが必ずしも簡単ではなかったと述べました。
そこで、Amazonは「Vega OS」と呼ばれる新しいOSを開発。画面上部にアニメや映画などの「カテゴリータブ」を設け、好みのコンテンツに素早くアクセスできるようになったことを強調しました。
また、先週発表されたばかりのRing社のドアベルなどと連携し、テレビ画面上で来客を確認できる「スマートホームダッシュボード」も登場し、スマートホーム連携も強化しています。

AmazonデバイスFire TV事業部 事業部長の西端明彦氏
続いて、AmazonデバイスFire TV事業部 事業部長の西端明彦氏が登壇し、新UI「Vega OS」を搭載し、新しいデザインを採用した新型「Fire TV Stick HD」を紹介しました。
本モデルについて西端氏は、「エントリーモデルでありながら、Fire TVシリーズ史上最も高速なモデル」と位置付け、従来の2024年モデルと比べて平均で約30%の高速化を実現したと説明しました。起動やコンテンツの読み込みがよりスムーズになり、快適な操作性を実現している点をアピールしました。

進化ポイントとして、まず筐体のスリム化があります。2024年に発売した先代モデルに比べて約30%のスリム化を果たしました。HDMIポートの幅とほぼ同等まで筐体を小型化したことで、他のケーブルとの干渉を抑え、設置性を高めています。
また、電源端子にはUSB Type-Cコネクタを採用し、テレビからの直接給電に正式対応しました。従来モデルでもテレビからの給電はできましたが、動作が安定しないことから、付属の電源を使うことが推奨されてきました。直接給電に正式に対応したことで、コンセント接続が完全に不要となり、テレビ背面をスッキリとまとめることができます。

ちなみに、今回の新型「Fire TV Stick HD」からACアダプターおよびHDMI延長ケーブルが同梱されなくなりましたが、いずれもオプションとして提供される予定です。また、有線LANアダプターにも対応し、有線接続も引き続きサポートします。加えて、新UI(Vega OSの体験)は今後、他の現行モデルにも順次展開していく予定であることが説明されました。
ソフトウェア面では、新たに自社開発の「Vega OS」を搭載。UIの刷新により操作性や視認性の向上を図っています。さらにアクセシビリティにも配慮し、文字やタイルのサイズを大きく表示できる機能を導入するなど、高齢者を含む幅広いユーザーに配慮した設計としています。
あわせて、Fire TVの利用実態についても紹介されました。Amazonが2024年に実施した調査によると、スマートテレビにFire TVを接続して利用しているユーザーは約50%にのぼるといいます。
テレビ本体にストリーミング機能が搭載されているにもかかわらず、あえてFire TVを利用する背景には、「よりスムーズで快適にコンテンツを楽しみたい」というニーズの高まりがあると分析されています。
また、利用シーンの広がりも見られます。全体の16.7%のユーザーが、旅行先や宿泊先などの外出先でFire TVを活用しているというデータも示されました。
今回の発表会のために作ったというFire TV用の持ち運びバッグ
今回の発表会に来ていた記者陣の中にも、出張先にFire TV Stickを持っていくという方が複数見受けられました。特に、今回のUSB Type-C化や本体のスリム化については、好印象を持たれていたように感じられます。
筆者自身も出張が多く、これまではホテルのテレビにノートPCの画面を出力して動画を視聴することが多かったのですが、次の出張では「Fire TV Stick」を持っていってみたいと感じました。

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