
(C)創通・サンライズ
「機動戦士 Gundam GQuuuuuuX -Beginning-」4K ULTRA HDブルーレイ+ブルーレイ&DVDの発売記念上映会が4月9日に東京・新宿ピカデリーで開催され、鶴巻和哉監督、シリーズ構成の榎戸洋司、シュウジ・イトウ役の土屋神葉がファン垂涎のトークを展開した。
イベントは、榎戸による「こちら側のニュータイプのみなさん、今日も来ていただいてありがとうございます」と恒例の挨拶からスタート。テレビシリーズがスタートした直後である一年前の気持ちを問われた鶴巻監督は、「『-Beginning-』が面白がってもらえたものの、4話以降の展開をどう受け止められるか不安だった」と当時を振り返り、作品が「第46回日本SF大賞」の特別賞に加え、「東京アニメアワードフェスティバル 2026」の「アニメ オブ ザ イヤー部門」テレビシリーズ部門の作品賞を受賞、監督個人としても令和7年度(第76回)芸術選奨のメディア芸術部門「文部科学大臣賞」を受賞したことについて、面白いアニメになるように努力したことは間違いないものの、その作風もあり「賞を獲れたのは意外だった」と、周囲からの評価に驚いたことを明かした。
最終回までの怒とうの展開について、ラスト3話の展開は早い段階で決まっていながらも、榎戸のリクエストで当初は構成になかった9話が追加されたため、4話構成だったラストの展開を3話に圧縮したとのこと。その際、「映画のテンポをテレビシリーズでやってみたらどうなるか」と、「機動戦士ガンダムF91」や「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」のような、富野(由悠季)監督が手掛けたガンダム映画のテンポ感を参考に構成を行ったという。それでも、その想定を鶴巻監督は上回っており、「『フリクリ』の頃から、ストーリー仕立ての連作CMのような、15秒でオチまで持っていくようなものが好み。だから今回も、榎戸さんの想定よりも速くなったのかな」と、そのスピーディーさについて解説する一幕もあった。土屋は最終回のアフレコ現場でもその速いテンポを実感したといい、ララァ・スンが目覚めてからのシュウジに起きるニュータイプらしい感情の劇的な変化・変遷を、「(僕自身は)ニュータイプじゃないから、感情をグッと変えるんだ、という覚悟を持って演じていた」と語った。
物語の根幹となる「ゼクノヴァ」の設定については、鶴巻監督は最初と最後に向こう側とこちら側を行き来する予定だったが、途中にはさまれた2回分は制作中に増やすことを決め、「シャア(・アズナブル)がガンダムに乗るというアイデアをSF的に表現」した結果、ゼクノヴァを取り入れたと語り、「ガンダム」シリーズは超常現象的なものが許されにくい、との自覚がありつつも、「(「逆襲のシャア」での)アクシズ・ショックという前例があるから、許容されるかな」と作品に組み込んだそうだ。
シュウジとシャアとの関係にも触れられ、土屋はほぼ設定を知らない状態で演じていたとのことで、鶴巻監督的にはそれは意図的なものだったという。「ガンダムの妖精みたいなキャラ。オーディションで声を聞いて土屋さんが良いと思ったが、説明するとその声(演技)が変わってしまう可能性があったので、あまり説明しなかった」と続けた。土屋もそれは理解しており、本編では点描的に描かれるシュウジだけに、すべてを理解するのではなく、必要なところだけ抑えていればOK、という意識でアフレコに臨んでいたと振り返った。
(第12話での)キラキラの中でのシュウジとマチュ(アマテ・ユズリハ)のキスシーンに話題が及ぶと、榎戸いわく当初は友達との絆を示すようなライトなものだったが、普段はあまり物語に介入しない主・プロデューサーの杉谷勇樹氏からの「マチュが走っていって、抱きついてキスをしてくれ」というリクエストを貴重に感じ、そのまま採用に至ったとのこと。土屋は「好きだけど、恋愛を表すものではなく、もっと大枠の“好き”としてセリフを紡いでみたいと思った」との方針で臨み、榎戸は「キラキラの中でやっていること」として、ふたりのキスを“究極のプラトニック・キス”と呼んでいた。
最後に、土屋は鶴巻監督と話をするなかで「いつかシュウジについて描く日がくるかもしれない」と言葉を受けたことを告白。「少なくともその日が来るまでは、『GQuuuuuuX』に言及し続けたいと思います」と笑顔を見せ、榎戸も「まだまだ明かされていないことばかり。いつ次のお話があっても良いようにしている」と「GQuuuuuuX」世界の広さに言及した。鶴巻監督は「-Beginning-」について改めて、「テレビシリーズとは構成も違うし、変えたことによって別の良さがあります。『-Beginning-』の構成も好きなので、よろしくお願いいたします」と、来場者に感謝の言葉を伝えてイベントを締めくくった。
「機動戦士 Gundam GQuuuuuuX -Beginning-」のパッケージは、4K ULTRA HDブルーレイ+ブルーレイ版とDVD版が5月27日に発売。価格は4K ULTRA HDブルーレイ+ブルーレイ版が1万780円、DVDが3850円(税込み)。
機動戦士Gundam GQuuuuuuX Beginning
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