ミュージシャン
2025.05.25
『TO BE HERO X』エンディングムービー SennaRin「KONTINUUM」
中国を拠点に若者から絶大な人気を誇る「bilibili」と、これまで数多くの名作を世に送り出してきた「アニプレックス」による完全オリジナルアニメーション『TO BE HERO X』がフジテレビほかで放送・Netflix、Prime Videoほかにて配信中だ。
ここは「信頼値」によってヒーローのランキングが入れ替わる世界。人々の信頼を得れば得るほどヒーローは力を蓄え、信頼を失えば、その能力も失われる。主人公は10名のトップヒーローたちだ。
今回はエンディングテーマを担当したSennaRinにインタビュー。エンディングテーマ『KONTINUUM』の聞いてほしいポイントやレコーディングについて、推しのヒーローについても語ってもらった。
――TVアニメ『TO BE HERO X』へのご参加が決まった時の心境はいかがでしたか
「資料を拝見して、とても面白そうだなと思いました。2Dと3Dの使い分けが斬新で、かっこ良い作品になるんじゃないかなと思いましたし、物語がどう描かれるのかが楽しみでした。あとはやはり、キャストさんが豪華です。劇中音楽を担当している方々も豪華で、その中でエンディングを担当させていただけることをすごく光栄に思いました」
――作詞はBenjaminさん、作曲は澤野弘之さんがご担当されているとのことで、最初に詞や曲を聴いたときの印象はどうでしたか
「最初の一音目からインパクトのある楽曲だなと思いました。作品にもぴったりで、どう歌おうか、どういうアプローチをしようかとすごくワクワクしました」
『TO BE HERO X』エンディングムービー SennaRin「KONTINUUM」
――いざレコーディングをしてみて、難しかった部分や工夫した部分はありますか
「英語の発音をBenjaminさんに指導していただいたのですが、一音一音気にしながら力強く歌うことは難しいんだなと、この曲で実感しました。Benjaminさんに細かく確かめていただきながら、楽しくレコーディングができました!」
――楽曲の聴きどころや注目ポイントはありますか
「ヒラウタで大げさなくらい声を変えている部分は、イヤホンやヘッドホンなどで聴くと細かく聞き分けられると思うので、是非、耳をすまして皆さんに聞いていただきたいです。声の震えが、左右で違う部分も面白くて、よりこの楽曲を不穏な感じにさせてくれていると思います」
――澤野弘之さんとはコミュニケーションをとってレコーディングされたのでしょうか。どういったコミュニケーションをとったのか可能な範囲で教えてください
「声の感じは、『これがいいんじゃない』『あれがいいんじゃない』とコミュニケーションをとりながらレコーディングをしました。私が『フェイク(※)を入れてみたいです』と言って試してみたのですが、それを2番の入りで採用していただきました。嬉しかったので、そこも聞いてほしいポイントのひとつです!」
※本来のメロディやリズムではない音を入れて歌うテクニック
『TO BE HERO X』エンディングムービー SennaRin「KONTINUUM」
――『KONTINUUM』というタイトルには”連続性・流れ”のような意味があると思いますが、ご自身ではこのタイトルにどんなイメージを持っていますか
「『KONTINUUM』という単語は、『連続体という意味のcontinueのCをKに変えて、より特別感を出して神秘的にした』とBenjaminさんに教えていただきました。その物語が最高潮に達して、観ている人の心拍数が上がって、次を楽しみにしている状態で流れるエンディングの楽曲名にすごくぴったりだなと思いました。あと、この楽曲ではヒーローの苦悩や恐怖感を歌っているのですが、それらはヒーローがヒーローであり続ける限りずっと抱き続けなければならない皮肉みたいなところもある気がして私はとても好きです」
――エンディングムービーの映像をご覧になったときの感想を教えてください
「『Kill this destiny』、ここまでインパクトのあるワードはこれ以上にないと思いますし、『運命を終わらせよう』というところでXが指をはじくシーンがとてもかっこ良いです!エンディングムービーを観ただけで、アニメの内容も気になるような映像になっていると思います」
『TO BE HERO X』エンディングムービー SennaRin「KONTINUUM」
――アニメが絶賛放送中ですが、ご覧になった感想と魅力を感じた点を教えてください
「『信頼値』によってランキングや能力値が変わるところが魅力だと思うのですが、人々のヒーローに対する願いが力にもなるし、妨げにもなる。ヒーローの闇の部分が描かれているところもすごく魅力的だなと思います。能力によってその代償になる部分は変わってくると思うので、オムニバス形式でそれぞれのヒーローがフィーチャーされて描かれるところも楽しみです」
――推しのヒーローは誰ですか。また、そのヒーローの推しポイントは?
「今のところはナイスですが、ビジュアルは黙殺が好きです!白髪って、事情を抱えていたり、裏があるキャラクターに多くて好きになりがちなので、今後どう転んでも、私は白髪のキャラクターに一番惹かれると思います(笑) 今のところ、推しはナイスだけど、黙殺と…Xを好きになっちゃうのかな。黙殺編が放送されたら黙殺が推しだけど、Xがでてきたら、X推しになるかも…。最終的な推しは”X”のポストで発表しますね(笑)」
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――視聴者に向けてメッセージをお願いします
「『TO BE HERO X』、とても面白いので見ていただきたいです。そして作品と合わせて『KONTINUUM』もたくさん聴いていただきたいなと思います。よろしくお願いします」
『TO BE HERO X』エンディングムービー SennaRin「KONTINUUM」
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文=HOMINIS編集部
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